▼第9試合 RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R
〇元谷友貴(アメリカン・トップチーム)60.95kg
[3R 4分09秒 リアネイキドチョーク]
×太田 忍(THE BLACKBELT JAPAN)61.00kg
元谷友貴と太田忍は、2022年7月以来、2年2カ月ぶりの再戦。前回は元谷がオリンピアンの太田を判定3-0で下している。元谷戦後、5勝1敗と大きく勝ち越している太田は、Bellatorからの凱旋、オリンピックイヤーに元谷にリベンジなるか。ATT入りした元谷は、2023年ヴィンス・モラレスと熱闘も判定負け。5月の前戦DEEPで平松翔に2R、リアネイキドチョークで一本勝ちしている。勝てば、井上直樹vs.キム・スーチョルの勝者への挑戦も見えて来るバンタム級コンテンダー争いだ。
1R、ともにオーソドックス構え。中央の取り合いから圧力をかける太田が左ジャブを突くと、元谷は下がりながらも右を当て返す。詰める太田は左ジャブもまたも元谷は右を返すと、右カーフも。太田はコーナーを背にさせたところで右の元谷に左小手巻きともに投げも残して、押し込むのは太田も、クラッチを組ませず。突き放す。
元谷が中央へ。右の打ち合いはともに交錯。元谷の右に太田は右カーフを返す。右の相打ちのタイミングから元谷は手の構えを低く、左ハイで押し戻す。
前足を獲りに行く姿勢から左も狙う元谷。太田は4連打からコーナーに詰めてダブルレッグテイクダウンもすぐに立ち、コーナーで正対。太田はガード上に右ヒジ、元谷は左フックを返す。
2R、右カーフの元谷はサークリング。太田は前手の左フックで飛び込むが、そこに右を狙う元谷。コーナー背に太田の左右にカウンターの左を狙う。左のヒジ打ちからコーナーに押し込んだ太田だが、組めず。離れた元谷はノーモーションの右を突き刺す。
太田が大きく振るとカウンターの左を狙う元谷。太田の押し込みに離れる。右カーフを当てる元谷、左から右を当てる元谷! しかし太田も構わず左右を降り、左ハイを混ぜて打つと、元谷は右上をカット。左インローの太田に、ノーモーションの右を当てる元谷!
太田も右オーバーハンドを届かせるとバックフィストをガード上に叩く。詰める太田のダブルレッグに、元谷がギロチンチョークを合わせてゴング。有効打の元谷のラウンドに。
3R、左右で前に出る太田に、元谷も打ち返し。太田はダブルレッグ、がぶる元谷をコーナーにドライブも突き放す元谷、太田は左ジャブ。元谷は右カーフ! 前に出る太田はまたもコーナーに押し込むと元谷は首をとらえて太田のダブルレッグにギロチンチョーク狙い。
首を抜き、逆にがぶり倒す太田だが、引き込むように下からハーフで作る元谷は、首抜き左で差した元谷はダブルレッグで太田を倒して脇を潜りバックに回り背後からパウンド、すぐにボディトライアングルの4の字に足を巻き、亀になろうとする太田の背後からパウンド。
左腕を喉に巻く元谷に右腕を掴んで組ませない太田は、マットに右手を着いて上体を起こすが、その際で右腕を喉下に巻いた元谷、太田は後ろ手を剥がそうとするが、元谷は左肩を抱いて得意のワンハンドの元谷チョーク! 左手を持たれながらも脇でふたをして絞めるとタップを奪った!
試合後、元谷は「こんだけ勢いのある太田選手をしっかり極めたんで、そろそろベルトとかからめないですかね。僕、戦績良くないですけど、10年くらいRIZINでやってるんで、そろそろいい相手をお願いします。ベルト、獲りたいと思います。たくさんの応援、ありがとうございます。また頑張ります、押忍」と語り、ATTの堀口恭司、名古屋の春日井寒天らと勝利の記念撮影に収まった。