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【DEEP】元谷友貴が平松翔の左にダウンも打ち合いに応じ、最後は一本勝ち! 水野がANIMAL☆KOJIに競り勝つ、JTT倉本が北岡に右ヒザ突き刺し5連勝、村元が6連勝KENTAを止める、復帰・関原がナカムラに組み勝つ、BBJ小沼がJTT信原下す

2024/05/03 17:05
 2024年5月3日(金・祝)東京・後楽園ホールにて『DEEP 119 IMPACT』(U-NEXT、DEEP YouTUbeチャンネル配信、サムライTV放送)が開催された(※試合前インタビュー)。 ▼64kg契約 5分3R〇元谷友貴(アメリカン・トップチーム)63.95kg[2R 1分44秒 リアネイキドチョーク]×平松 翔(THE BLACKBELT JAPAN)63.85kg  2023年9月の「DEEP&BLACK COMBATバンタム級選手権試合」で石司晃一を1R TKOに下してW王者となった韓国のユ・スヨンが5.18-19『ROAD TO UFC』出場のため、王座返上。  当初、元谷友貴と福田龍彌が「DEEPバンタム級王座決定戦」を戦う予定だったが、福田が肩鎖関節脱臼の怪我で欠場。5.26 DEEP TOKYOで石塚晃一と対戦予定だった平松翔が元谷と対戦する。  元谷は、第3代DEEPフライ級&第7代DEEPバンタム級王者。アメリカントップチームに所属し、2023年12月の前戦ではRIZINで熱闘の末、ヴィンス・モラレスに判定負けを喫している。  10日前、緊急スライド参戦の平松は、MMA5勝4敗。デビュー戦をギロチンチョークで一本勝ちもその後2連敗。2021年10月に海飛に1R カウンターの右ストレートでKO勝ちすると、2022年3月に山口コウタに右カウンターのテンカオで1R TKO勝ち。同年8月にMG眞介に左三日月蹴りを効かせての左フックで1R TKO勝ちと3試合連続の1Rフィニュシュ勝利。  しかし2022年12月に元英雄伝説アジア王者のRYUKIの左ストレートを浴びて1R TKO負け。2023年4月のDEEP OSAKAで元DEEP☆KICK王者の谷岡祐樹を1R 右ストレートでKOし、再起を遂げたが、2023年7月に雅駿介のテイクダウンに判定負け。2024年3月の前戦では、魚井フルスイングに2R ギロチンチョークで一本勝ちしている。 元谷「しっかり勝ってKOか一本でメインを盛り上げたいと思います、押忍」 平松「元谷選手が勝つとみんな思っていると思いますが、しっかり全部ひっくり返します。ほかの試合も楽しんでください」  1R、いきなり詰める平松が右を振る。さらに右ロー。しかしさばいた元谷はローから右を返し、押し戻す。左三日月蹴りの平松。インローを返す元谷に、両手を挙げて前に詰める平松。打ち合いに付き合い、鼻血を流しながら右フック。下がる平松に左を当てる。そこに右をかぶせる平松の右は空振り。  左ローを突き、前手の左フックは元谷。平松もワンツースリーで元谷のバランスを崩す。平松の左フックを被弾し崩れる元谷! しかし、体勢を戻すと左を返して押し戻し!  さらにヒザを突いて、ダブルレッグテイクダウン! サイドからマウント。亀になる平松にパウンド。しかし足を手繰り平松が正対してゴング。  2R、オーソから左ハイの平松。ワンツースリーから詰めて組んでダブルレッグへ。差し上げる平松にボディロック。小手巻く平松にボディロックテイクダウン! 4の字ロックの元谷は腰をずらして前転しようとする平松にさせずにリアネイキドチョークを極めてタップを奪った。  試合後、元谷は「DEEPのメインやっぱり自分じゃないと盛り上がらないと思うので。力になれればと思っています。どうすか、またRIZIN、笹原さんお願いします。7月熱いんで、秋くらいに『超RIZIN.3』お願いします。佐伯さんありがとうございました」と語った。 [nextpage] 42歳・水野竜也が、5年ぶりDEEP参戦のANIMAL☆KOJIに競り勝つ ▼DEEPメガトン級 5分3R〇水野竜也(フリー)106.40kg[判定3-0] ※29-28×2, 30-27×ANIMAL☆KOJI(HI ROLLERS ENTERTAINMENT)93.70kg  メガトン級で7月に酒井リョウに1R TKO負けした水野竜也だが、2023年11月にSAINT(Y&K MMA ACADEMY)を2R TKOに下して再起。  K-1で活躍したANIMAL☆KOJIは、もともと柔道ベースで、MMA6勝10敗。2018年10月のDEEPで渡辺悠太に判定負け以来のDEEPマットカムバックとなる。2023年10月の前戦では『RIZIN LANDMARK 6』でイゴール・タナベに1R 三角絞めで一本負けを喫している。  ANIMAL☆KOJIが打撃を活かすためには水野の組みを切る必要があり、水野がグラップリングを活かすためには、ANIMAL☆KOJIと立ち合っていい形で組んでテイクダウンする必要がある。  ロッキー・マルティネスが頂点に立つメガトン級で、新たな挑戦者に名乗りを挙げるのは水野かANIMAL☆KOJIか。 水野「タイトルマッチに続く大切な試合だと思っています。一生懸命、練習してきました。力を出し尽くして、必ずKOか一本で勝ちたいと思います」 ANIMAL☆KOJI「やっとこの日がきました。しっかり練習してきました。水野選手すごく強い選手ですが、しっかり勝ちます」  1R、サウスポー構えの水野に、ANIMAL☆KOJIはワンツーからインローも水野はダブルレッグテイクダウン。バック狙うが、ANIMAL☆KOJIは前に落とす。下になり三角絞め狙う水野を外してトップからパウンドはANIMAL☆KOJI。  左で差して立つ水野は首相撲ヒザ連打! 離れるANIMAL☆KOJIは右インカーフ! 水野も左から右フック。さらに左テンヵオを腹に突く。ANIMAL☆KOJIはジャブ、インロー、右ストレートを返す。フックから首相撲ヒザは水野。ANIMAL☆KOJIは右インカーフをこつこつ突く。右前蹴りから右を振るが、そこに左フックをかぶせるANIMAL☆KOJI。  2R、ワンツーの左は水野。ANIMAL☆KOJIは右インロー。ダブルレッグの水野はドライブし、離れ際に右ヒザを突く。ANIMAL☆KOJIは右インロー。水野は詰めて左テンカオを返す。ANIMAL☆KOJIのインローをかわす水野。左ミドルも。しかし右インロー。水野は左ストレート! ANIMAL☆KOJIのローのフェイントに反応する水野。左ストレートを突いてシングルレッグを金網までドライブしてダブルレッグテイクダウン!  ハーフのANIMAL☆KOJIに前腕を押し付け、左右パウンド。離れて立ち際にサッカーキック! しかし立ち上がるANIMAL☆KOJIが右を返してゴング。  3R、金網掴みの水野に「注意」。左右を突いてからダブルレッグで金網に詰めて尻下dせクラッチ、引き出してテイクダウンを奪う水野。ハーフのANIMAL☆KOJIを押さえ込んでパウンド、ヒジ! ケージを蹴るANIMAL☆KOJIにアメリカーナ狙いから腕十字へ。これをまたいだANIMAL☆KOJIの立ち上がりになlもダブルレッグへ。ここはブレーク。  ANIMAL☆KOJIは詰めて右をヒット! 組みに来た水野をがぶりサイドバックからパウンド。ハーフの水野は下から頭を抱え込む。残り1分10秒。足を抜いて立とうとする水野のスタンドバックから右。足関節狙う水野を切って「中央に来い」と指すと、水野が座ったままでゴング。  判定は3-0(29-28×2,30-27)で水野が連勝した。進化を見せたANIMAL☆KOJIだが、3連敗を喫した。  42歳の水野は、「次に繋がるタイトルマッチ意識して少し硬くなっちゃいました。ANIMAL☆KOJI選手、すごい気持ちのあるいい選手でした。いま42歳で今年43歳になります。年齢は昔の人が決めた常識で、いまはもっともっと高いレベルで頑張れます。ここで40代、50代で会社で戦っている人たちもいます。『みんな、頑張れ!』」とコールして、ケージを降りた。 [nextpage] JTT倉本大悟が北岡悟に右ヒザ突き刺し、5連勝「RIZIN出ます」 ▼DEEPライト級 5分3R×北岡 悟(パンクラスイズム横浜)70.65kg[1R 4分54秒 TKO] ※右ヒザ→パウンド〇倉本大悟(JAPAN TOP TEAM)70.75kg  ライト級の北岡は再起戦。2020年9月の小金翔戦でのドロー以降、久米鷹介、 大原樹理、鈴木琢仁、上迫博仁、江藤公洋相手に5連敗を喫した北岡だが、2023年2月に高野優樹にノースサウスチョークで一本勝ちすると、5月に大山釼呑助にギロチンチョークで一本勝ち。さらに7月に大木良太にスプリット判定勝ちと3連勝を飾った。  2023年11月の前戦では、4連勝中の泉武志と連勝対決に臨むもスプリット判定で敗退。約半年ぶりの再起戦となる。  対するJTTの倉本は、DEEP4連勝中。178cmの長身・リーチを活かして、2021年のBreakingDownでにっけん君にKO勝利後、2022年のフューチャーキングトーナメント・ウェルター級で準優勝。2023年3月に前田啓伍に判定勝ち。  その後、涌井忍、井上竜旗をいずれも1R KOに下し、2024年3月の前戦では元修斗王者の川名雄生の組みを切ってカーフキックで崩すなど判定勝ち。  2月に44歳となった北岡は、15歳若く勢いに乗る20代の倉本を退けることが出来るか。 北岡「(※交通事情により計量ラストにパスし)間に合って良かったです。心を込めて戦います。頑張ります」 倉本「JTTの倉本です。北岡選手と戦えるのが楽しみです。試合、しっかり盛り上げたいと思います」  1R、サウスポー構えの北岡はゴングと同時に低いシングルレッグも切る倉本が蹴りで突き放す。後方に崩れた北岡だが、すぐに立ち上がる詰めて首相撲ヒザ。  離れた倉本は右ハイ。かわした北岡はシングルレッグも、尻着く倉本が細かいパウンド。しかし北岡はシングルレッグを肩口まで持ち上げて軸足を払いテイクダウン!  しかし、倉本もギロチンを警戒しながら立ち上がり。左で差して押し込む。右オーバーフックする北岡を嫌って離れる倉本に、北岡は左右フックで前に。しかしそこに倉本は右ヒザ!  ダウンした北岡にパウンドする倉本だが、北岡は下から足を手繰りディープハーフから立ち上がり。  なおも詰める北岡に、倉本は右テンカオ! 腹を押さえて下がり金網際でダウンした北岡に倉本はパウンド。レフェリーが間に入った。  29歳の倉本は、「北岡さん、戦ってくれてありがとうございます。5連勝しています。格闘技を始めたときに30歳までにRIZINに出ると思っていました。もっと上を目指して頑張ります」と語った。 [nextpage] スクランブル合戦を制したのは村元、KENTAは連勝「6」でストップ ▼DEEP フライ級 5分3R〇村元友太郎(ALIVE)57.15kg判定2-1(30-27×2,28-29)×KENTA(K-Clann)57.20kg 村元は、MMA11勝8敗2分。DEEPフライ級GPで風我に判定勝ちも宇田悠斗に初回TKO負け。2023年5月にビョン・ジェウンに判定勝ち後、10月にホジェリオ・ボントリンに判定負け。今回が再起戦となる。  対するKENTAは、MMA7勝1敗。プロ2戦目で力也にKO負けも以降6連勝中。2023年の杉山廣平戦、12月の安谷屋智弘戦をともにスプリット判定で勝利している。  新潟出身のKENTAは柔道バックボーンの強いフィジカルや足技・寝技を武器にケージレスリングも強化。右の強打で杉山からダウンも奪っている。  対する村元は、スクランブルを武器とするが、前戦で強豪ボントリンにスクランブルの際で蹴り上げや踏みつけを受けて判定負け。今回は連勝のプロスペクトを相手に多彩な引き出しを開けて止めるか。  現DEEPフライ級王者の福田龍彌がバンタム級王座との二冠を狙うも負傷欠場。元DEEPフライ級暫定王者の藤田大和が5月18日の『UAE Warriors 50』で「フライ級王座決定戦」が決まるなか、DEEPフライ級上位を狙うサバイバルマッチだ。 村元「名古屋ALIVEから来ました。1年ぶりDEEPで、RIIZNでも強い選手とやって実力ついてきたと思います。明日それを見せます。KENTA選手は6連勝でいい相手に勝ってきているので、最高のスクランブル合戦を見せたいと思います」 KENTA「楽しみで練習上がってきました。後半もいいカードばかりなので、負けないくらい盛り上げましょう」  1R、ともにオーソドックス構え。ワンツースリーで前に出る村元をさばくKENTAは右ロー。ステップ踏む村元は、レベルチェンジを混ぜながら右の蹴り。KENTAは右ストレート。村元は左前蹴り。右から左フックを見せる。  サウスポー構えも見せる村元。右から組もうとするKENTAを突き放す。なおも詰めるKENTAはダブルレッグテイクダウン! サイドもすぐに足を戻す村元。その頭をケージに押し込むKENTA。終了間際に村元は腰を切り腕十字が深く入るもゴング。  2R、左前手から右を振る村元。KENTAの組みを差し上げて、逆に村元からダブルレッグをドライブしてテイクダウン! 下のKENTAは首を抱えてから蹴り上げで背中を見せて立ち上がり。その背中に乗った村元のリアネイキドチョークを横回転で正対して外したKENTA!  左ジャブを見せる村元は、ダブルレッグダイブでテイクダウン! フルガードのKENTAの口を押えてから、パス狙い。しかし膠着ブレーク。今度はKENTAが左回りからダブルレッグテイクダウン! すぐに村元が腰を切り腕十字狙いでゴング。  3R、最初のKENTのダブルレッグを切った村元。その離れ際に右を突く。右前蹴り、カーフを当てる村元。左右を突いてから右を返すKENTAにダブルレッグドライブで崩すもすぐに立つKENTA。今度はKENTAが詰めて村元の右に合わせてダブルレッグテイクダウン! 頭を抱き込みクローズドガードの村元はブレーク待ちか。それを剥がそうとするKENTAが頭を上げてブレーク。  右を突くKENTAに、村元はオーソから左ミドル。サラ右もそこにKENTAはシングルレッグ。切る村元。KENTAも入れず。互いにカウンター狙いになりストップ。両者に「注意」。  シングルレッグのKENTAをがぶる、ダブルレッグに入る村元。それを跳ね上げ後方に投げるKENTAだが、着地し上は村元。右で枕に巻いて寝かせて、パウンドでゴング。両手を挙げて、白く輝く歯を大きく見せた。  判定は2-1(30-27×2,28-29)に割れるも、テイクダウンの際で上回った村元が勝利。KENTAの連勝を「6」で止めた。試合後、村元は「6連勝中のKENTAを倒したので佐伯さん、タイトルマッチをお願いします。RIZINもいつでも準備できてるのでよろしくお願いします。地元の石川県の皆さんに少しでも元気を与えられるような試合をします」と語った。 [nextpage] 怪我から2年ぶり復帰「グラップリング100戦やってきた」関原が、ナカムラとのスクランブル戦制して再起! ▼DEEP フライ級 5分2R〇関原 翔(K-PLACE)57.20kg[判定3-0] ※19-19マスト関原、20-18×2×マサト・ナカムラ(レンジャージム)57.15kg  関原は、MMA9勝3敗。妻の古瀬美月(3月24日vs.彩綺)とともに試合に臨む。怪我の治療もあり、2022年5月の伊藤裕樹戦の判定負け以来の再起戦でこの間、3試合のプログラップリングマッチも戦っている。  DEEP-RIZINでは、力也、ヒロヤ、鮎田直人、TARKER、越智晴雄を相手にいずれも判定で競り勝ち6連勝も、伊藤に敗れて連勝がストップしていた。  対するナカムラは、MMA9勝9敗。フィリピンと日本のハーフで、9歳からグローブ空手を始め、15歳で地下格闘技に出場し、2019年12月にDEEP初参戦。  2021年から3連勝をマークも林豊に判定負け後、越智晴雄に一本負け。しかし、2023年3月に高柳京之介に1R リアネイキドチョークで一本勝ちすると、5月に安永吏成に判定勝ち。9月には亀田一鶴を1R、リアネイキドチョークで極めている。  その後、カザフスタンのNaiza FCにも挑戦し、元UFCのジャルガス・ジュマグロフに初回TKO負けを喫すると、2024年3月の『Canggu Fight Night(CFN)29』でも豪州のライアン・ロバーロソンに判定負け。国際戦での苦い黒星から後楽園ホールで再起なるか。 関原「2年前に怪我して休んで、こつこつ寝技の試合100試合くらいやってきました。打・倒・極で頑張りたいと思います。ナカムラ選手よろしくお願いします」 ナカムラ「関原選手、おかえりなさい。(関原「ただいま」)久しぶりのMMA、楽しみましょう。海外で2試合ほどしてきた経験を日本で見せたいと思います。応援よろしくお願いします」  1R、サウスポー構えから左ローを当てる関原。ナカムラの右を被弾し、腰を落とすが、蹴り返しの足を掴んでテイクダウン狙いも、そこに鉄槌はナカムラ。しかし、アームロックで回す関原がバックへ。  ともにスクランブルもナカムラのリストコントロールする関原に立ち上がりを狙うナカムラ。正対を狙うが、関原は手首を放さずチョーク狙い。しかしナカムラがクラッチ外して正対して上に。  左頬を腫らす関原。立ち上がるナカムラに首を抱えてシングルレッグにギロチンチョークのカウンターで回してバックへ。しかし足をかけさせないナカムラがリアネイキドチョーク狙いに腰をずらして立ち上がりヒザ。  左右から左ハイもバランス崩して下に。そこにパウンドのナカムラに足をからめてヒールフックを狙う。  2R、アゴを腫らした関原にドクターチェック後、再開。先に中央を取るナカムラだが疲労か動きが大きい。そこに右を突き、シングルレッグを狙う関原。スプロールするナカムラはワンツーで前に。そこにシングルレッグで尻を着かせる関原は立ち際にバックに。  ナカムラは金網際まで動き、背中に載ろうとする関原に正対しシングルレッグへ。これを首を抱えて潰して上になる関原。ハーフガードの中で細かいパウンドから肩固め狙い。背中を見せたナカムラのバックに。  中腰のナカムラの背後からヒザを突き、バックに引き込み、4の字ロックへ。パウンドをしつつ首を狙う。左腕を巻いた関原だがアゴ上で浅い。ゴングにすぐに立つナカムラ。  判定3-0(19-19マスト関原、20-18×2)で怪我から2年振りの復帰の関原が勝利。セコンドの瀧澤謙太と11月に本格的にMMAの練習を再開したばかりの関原は大きく左頬を腫らしながらも、「お久しぶりです。2年ぶりに戻ってきました。ここ後楽園ホールで、伊藤祐樹選手と戦い、生死を彷徨うような怪我をして、復帰できるか分からず、こつこつとやって、やっとここに戻ってくることが出来ました。僕も才能がある選手じゃないですけど、歩けなくなったところからでも、こつこつやれば復帰できるとみんなに伝えられたらと思います。これからまたトップ戦線にく籠めるように頑張ります」と語った。 [nextpage] 日比野が木下と仕切り直しの一戦で右でダウン奪いRNCで一本勝ち ▼DEEP バンタム級 5分2R〇日比野“エビ中”純也 (ISHITSUNA MMA)61.50kg[1R 1分27秒 リアネイキドチョーク]×木下尚祐(リバーサルジム横浜グランドスラム)61.60kg  日比野のインフルエンザ発症により、2024年3月9日大会から延期された、仕切り直しの一戦。  DEEPで4連勝中だった日比野は、2023年10月の前戦『RIZIN LANDMARK 6 in NAGOYA』で後藤丈治の得意技ツイスターの前に一本負け。  木下は、2022年12月に窪田泰斗に判定負けも、3月に朝比奈龍希に、9月に力也にいずれも判定勝ちで2連勝中。日比野を下して上位入れ替えを狙う。 日比野「前回、試合を飛ばしてしまい、DEEP関係者、ファンの皆さん、木下選手すみません。明日頑張ります。お知らせをひとつ、(2025年)3月20日にエビ中のさいたまスーパーアリーナ公演が決まりました。自分も行きますが、ぜひ、LIVE見に来てください」 木下「長かった(笑)、前回、試合飛ばされてイライラしましたが、明日はしっかりブッ飛ばす準備が出来たんで楽しみにしてください」  1R、右を当てた日比野が木下をダウンさせて、シングルレッグの木下のバックに回り、リアネイキドチョーク、4の字バックで極めてタップを奪った。  試合後、日比野は「エビ中、強いでしょ? RIZINで負けて悔しい思いをしたのでやり返したいです。DEEPのベルトも狙っています」と語った。 [nextpage] 窪田泰斗が橋本優大の組みにキムラロック極める ▼DEEPバンタム級 5分2R〇窪田泰斗(FourRhombus)61.70kg[1R 1分50秒 キムラロック]×橋本優大(CAVE)61.65kg  窪田は、2022年12月に3年振りに復帰してから木下尚祐、海飛に判定勝ち。7月に力也をアームロックで極めるなど、劣勢からも底力を発揮しての3連勝。しかし、2023年11月の前戦では雅駿介に組み負けて判定負け。再び白星をつかみたいところ。  プロデビューから6勝1敗と好戦績で勝ち上がってきた橋本。COROに一本負け以降も、高野優樹にスプリット判定勝ち。2022年3月に宮島夢都希に一本勝ちで2連勝。しかし、2023年11月の前戦では鹿志村仁之介に初回、腕十字で敗れて2敗目。連敗は避けたい。 窪田「気持ちの見えるいい試合をして、KOで勝ちたいと思います」 橋本「前戦はやらかしてしまったので、今回はきっちり勝ちたいと思います」  1R、サウスポー構えの窪田に、オーソドックス構えの橋本が左右連打からシングルレッグへ。尻着かせるも立つ窪田はバックにつく橋本にアームロックで体を入れ替え上に。サイド奪い、キムラでタップを奪った。  家族の病を語った窪田は、「復帰して4回勝って、もっともっと強いやつとぜひやらせてもらって、タイトルマッチができるような選手とやらせてください。必ずチャンピオンになるのでついてきてください」と語った。 [nextpage] BBJの小沼がJTTの勾配ニキ・信原に打撃させず完封勝利 ▼DEEP 70kg以下 3分2R アマチュアSルール×信原 空(JAPAN TOP TEAM)69.75kg[判定0-3] ※18-20×3〇小沼魁成(THE BLACK BELT JAPAN)69.85kg 信原「JTTの信原です。前回負けているので今回は勢いよくボコボコにしたい。倉本くんの試合もあるのでよろしくお願いします。配信もあるので観てください。ビッグマニー!」 小沼「明日は1試合目でしっかり勝って、トリの平松選手に繋げたいと思います(THE BLACK BELT JAPANの同門)」  信原のセコンドには朝倉海とビリー・ビゲロウコーチ。BBJには鶴屋浩代表がつく。  1R、サウスポー構えからシングルレッグの小沼に、信原は立ち上がりリストコントロールも、再三テイクダウンからバッククリンチの小沼がジャーマンからバック。  2R、信原の打撃を潜って小沼がシングルレッグ。信原が正対するとダブルレッグでテイクダウン。立ち際にバッククリンチからジャーマンで投げてパウンド。  判定3-0(20-18×3)で小沼が勝利した。
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