▼第10試合 RIZINバンタム級(61.0kg)王座決定戦 5分3R
〇井上直樹(Kill Cliff FC)60.75kg
[1R 3分55秒 TKO]
×キム・スーチョル(ROAD GYM WONJU MMA)60.60kg
※井上がバンタム級新王者に
井上は、日本人最年少の19歳でUFCと契約も、フライ級戦線縮小のため1勝1敗でリリース。2020年2月からRIZIN初参戦し、トレント・ガーダム、渡部修斗、元谷友貴、石渡伸太郎、金太郎相手に5連勝。
2021年大晦日のバンタム級ジャパンGP準決勝で扇久保博正に判定負けでRIZIN初黒星を喫するも、1年後の瀧澤謙太戦で一本勝ちで再起。2023年5月の前戦では、元Bellator王者のフアン・アーチュレッタに判定で敗れたものの、MMAの全局面で渡り合い好勝負を展開。2024年3月には佐藤将光を判定で破り再起、当時のRIZINバンタム級王者・朝倉海とのタイトルマッチを呼び掛けていた。
スーチョルは、2021年9月に4年5カ月ぶりにMMAに復帰し、パク・ヘジンに敗れるも、2022年5月の再戦で左ハイから右ストレートを効かせてのパウンドで2RTKO勝ちでROAD FCフェザー級王座戴冠。2022年の大晦日の「RIZIN×BELLATOR全面対抗戦 次鋒戦」でフアン・アーチュレッタにスプリット判定負け。
2023年10月の「ROAD FC 63kgトーナメント」決勝戦では原口央にTKO勝ちで優勝を果たした。2024年4月にはRIZINで中島太一にTKO勝ち。15分圧力をかけ続ける前進力でこれまで日本人には敗れたことが無い。現在4連勝中だ。
1R、中央に出る両者、右ローの、スーチョル、井上は左ジャブ。スーチョルは右カーフを狙う。左フックのショートを当てる井上。スーチョルの詰めにロープを背負わないように回る。
右カーフを返すスーチョルに回りながらジャブをこつこつ当てる井上。スーチョルは右カーフ。距離と取りジャブで組み立てる井上の左は長い。サークリング、スーチョルの前進に下がりながらの左ジャブ、左フック
効かされたスーチョルをロープに詰めた井上は左ジャブを顔面に当てると、すぐにワンツーの右! 崩れたスーチョルにサイドバックから右のパウンドを連打する井上。
スーチョルは被弾しながら何とか立ち上がるが、井上の左の連打に上半身をロープ外に出してしまう。レフェリーが間に入った。
試合後、井上は「ベルトを獲りました。スーチョル選手はずっと勝ってきましたし、すごいリスペクトがあります、ありがとうございます。カムサハムニダ(スーチョルが笑顔で拍手)。防衛戦、大みそかやりたいですね。また会見でお会いしましょう」とマイク。
またスーチョルにもマイクが渡され、「喋ります。私の妻と息子に申し訳ない気持ちです。また借りが出来てしまいました。榊原社長に感謝します」と敗者は語った。