[休憩]
▼第7試合 RIZINスーパーアトム級(49.0kg)5分3R
〇伊澤星花(Roys GYM)48.75kg
[判定3-0]
×浅倉カンナ(THE BLACKBELT JAPAN)※引退試合 48.85kg
今大会で引退する浅倉は、2017年「RIZIN女子スーパーアトム級ワールドグランプリ」決勝でRENAに一本勝ちで優勝。その後、2019年から2020年にかけて4連勝も、浜崎朱加との同級タイトルマッチでは2度敗れるなど戴冠ならず。2022年7月の同級GP1回戦でパク・シウに判定負け後、2023年4月の前戦で元ONEのV.V Meiに判定勝ちしていた。
MMA13勝無敗の女王・伊澤は、現RIZIN女子スーパーアトム級王者。現DEEP JEWELSストロー級&アトム級王者。
2022年4月のRIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチで浜崎朱加に判定勝ちで王座戴冠。同年12月のRIZIN女子スーパーアトム級ワールドGPで、パク・シウにスプリット判定勝ちで優勝すると、2023年7月のRIZIN女子スーパーアトム級タイトルマッチでクレア・ロペスをニンジャチョークで極めて初防衛に成功。同年大晦日に山本美憂にRNCで一本勝ち。2024年3月のDEEP前戦でもパク・シユンに2R ニンジャチョークを極めて、現在4試合連続一本勝ち中。
1R、オーソドックス構えにする浅倉は右ロー。伊澤は前足にシングルレッグから大内刈テイクダウン。すぐにサイドを奪い、腕十字狙いも、浅倉は下から蹴り上げを狙い、体を離した伊澤に立ち上がり。右三日月蹴りを効かせてワンツーを突く伊澤。
その動きのなかでダブルレッグテイクダウン。背中を着かせた伊澤。浅倉はクローズドガードから左小手巻き。中央にステイの伊澤。ブレーク。
ワンツーから右三日月蹴りの伊澤。さらに右ミドル。その蹴り足を掴んでシングルレッグの浅倉に、がぶり倒した伊澤はノーアームギロチンチョークも、浅倉は左ヒザを腹の間に入れて凌ぐ。伊澤はサイドに移行しゴング。ボクシング、右の蹴りとスタンド・組み技ともに攻勢の伊澤の初回に。
2R、サウスポー構えから入った浅倉。ワンツーフックを当てて、前蹴りからコーナー際でダブルレッグテイクダウンの伊澤は右手でギロチン狙う伊澤、さらにダブルレッグテイクダウンも、すぐに立つ浅倉はスタンドバックに。
正対した伊澤に押し込む浅倉。体を入れ替えた伊澤は左右連打からダブルレッグ、さらにがぶりに切り替えノースサウスからギロチンチョークへ! ブリッジを使う浅倉をねじ伏せてえぐい角度で絞るが、浅倉も凌ぐと、伊澤はマウントへ。
パウンドに亀になる浅倉にバックかれアームロック・腕十字狙いの伊澤。組ませない浅倉にバックからリアネイキドチョークを狙うも浅倉は凌ぎゴング。
3R、先に左右で前に出る浅倉に、伊澤は押し戻してコーナー際でテイクダウン。サイドを奪うとコーナー際で体を入れ替える浅倉にカウンターのギロチンチョーク! しかい浅倉は首を抜くと、上からパウンド! さらにサッカーキック! しかし足を効かせる伊澤は下からの蹴り上げを顔に突く!
浅倉もそこに飛び込んでのパウンド。伊澤は下から腕十字・オモプラッタ、三角絞めを外して、スタンド勝負を望む、
左右の浅倉に、右ストレートから右に蹴り、さらにシングルレッグテイクダウンの伊澤! サイドを奪いバックから腕十字を狙うが、前に落とした浅倉はパウンドへ! 伊澤も蹴り上げで対抗し、ゴング。
判定は3-0で伊澤が勝利。右手を挙げられた伊澤は笑顔無き勝利コールを受けた。試合後、伊澤は「浅倉選手、これまで引っ張ってきてくれてありがとうございました。気持ちも強い選手でした。自分としては情けない試合になってしまい、もう1回出直してきたいと思います」とコメント。
また、引退の浅倉は「今日の試合、最後までいろんな意見があったなかで、SNSで発言は苦手で、試合で結果を出したかったけど、伊澤選手強かったです。でもこうして試合を受けてくれて星花、ありがとう。皆さんありがとうございました。いい格闘家人生を送れました。こうして最後を送れることに感謝します、鶴屋(浩)先生がいなかったら格闘技に出会ってなかったです。
扇久保さん、重田ホノカ、練習仲間の皆さんありがとうございました。スポンサーの方々がいてくれて格闘技に真剣に向きあえました。そしてお父さん、天才とも才能があるとも言われなかった私を強くしてくれてありがとう。お母さん、いつも味方でいてくれてありがとう。お兄ちゃんもありがとう。そしてファンの皆さま、今日までたくさんの応援をありがとうございました。格闘家として勝ったり負けたりで、最強でもなかっですけど、私を知って応援していただきありがとうございました。長くなりましたが、最高の格闘技人生でした」と語り、10カウントゴングを聞いて、オープンフィンガーグローブをマットに置いた。