▼第8試合 フェザー級(66kg)→68.9kg 5分3R
×フアン・アーチュレッタ(米国) 68.90kg ※2.9kg体重超過
[1R 3分12秒 腕十字]
〇ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)65.35kg ※インタビュー
※体重超過のアーチュレッタの勝利は記録せず。シェイドゥラエフが負けるか引き分けの場合はノーコンテスト。アーチュレッタは減点50%から試合スタート。
第8試合のフェザー級(66kg)でラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス・65.35kg)と対戦するフアン・アーチュレッタ(米国)が68.90kgで大晦日の朝倉海戦に続き、2.9kgの体重超過。12月のバンタム級戦から、続く6月のクレベル・コイケ戦でフェザー級に階級を上げていたが、リミットを守れなかった。
今回の試合前に「1日2試合」をリクエストしていた対戦相手のシェイドゥラエフは、アーチュレッタの体重超過にも「問題ない」と試合実施を希望したという。試合は下記の条件つきでキャッチウェイトで行われる。アーチュレッタは体調不良により公開計量会場に来場せず。本計量は10時から13時の間に行われていた。
◆試合実施の条件
1.フアン・アーチュレッタの勝利は記録されず、次に掲げるとおり裁定される。
(1)ラジャブアリ・シェイドゥラエフが勝った場合、その結果を公式記録とする。
(2)ラジャブアリ・シェイドゥラエフが負けるか、引き分けた場合、記録はノーコンテストとする。
2.フアン・アーチュレッタに減点を課した上で、試合を開始する。本試合は階級超過体重が0.5kg以上につき減点(レッドカード:50%減)とする。
アーチュレッタは、大みそかの朝倉海戦、6月のクレベル・コイケ戦での2連敗からの再起戦。
11連勝中のシェイドゥラエフは、2024年6月のRIZINデビュー戦で武田光司を1R リアネイキドチョークで極めて以来、3カ月ぶりの試合となる。
王者・鈴木千裕を頂点となるフェザー級戦線で、海外勢は、元王者のヴガール・ケラモフを(※11月17日名古屋で復帰戦)筆頭に、アーチュレッタvs.シェイドゥラエフ、ビクター・コレスニック、カルシャガ・ダウトベック(※vs.木下カラテ=9.29『RIZIN.48』)、イルホム・ノジモフと群雄割拠となっている。
日本を主戦場としようとする“黒船サバイバルマッチ”で、35戦のキャリアを持つアーチュレッタにとって“絶対に負けられない”試合であり、いきなり元RIZIN&Bellatorバンタム級王者を相手に、篩に掛けられるシェイドゥラエフは、それほど評価されているともいえる。
ともにバンタム級からフェザー級に上げた者同士。NCAAディビジョン1ベースのMMAレスラーのアーチュレッタと、中央アジア・コーカサスレスリングをベースに、階級を下げて来たグレコの猛者・武田をレスリングで圧倒したシェイドゥラエフの戦いは、勝者が王座戦線に名乗りを上げるビッグカードだ。
しかし、アーチュレッタが前日計量で2.9kg体重超過。試合は、アーチュレッタの勝利の場合は記録せず。シェイドゥラエフが負けるか引き分けの場合はノーコンテスト。アーチュレッタは減点50%スタートで試合に臨む。
1R、ともにオーソドックス構え。先にシェイドゥラエフが右ロー。右ハイ、左前手フック、右ストレートでコーナーに詰めるが、組んだアーチュレッタが両脇差しでクラッチ。右手をねじこんで差し返したシェイドゥラエフは、左小手に巻いて投げるが、ともに同体で残し、そのままバックに回ろうとするシェイドゥラエフだが、アーチュレッタの上半身がロープ外に出てしまい、ストップ。
シェイドゥラエフのシングルレッグから再開。トップを奪いサイド。亀から立とうとするアーチュレッタのバックに回る。
シェイドゥラエフは、足をたぐってスロエフストレッチ狙いから腕十字に移行。両手をクラッチして首を刈らせず、いったんはガードの中に入ったアーチュレッタだが、シェイドゥラエフは顔に足をかけ直すと肩抜き後転で裏十字をうつ伏せになって極めた。アグレッシブかつパワフルな一本勝ち。
リング上でバック宙したシェイドゥラエフは、これでプロMMA戦績が12戦無敗に。「皆さん、私はRIZINのなかでトップを目指したいと思います。鈴木選手と対戦したいと思います。日本には素晴らしい選手がたくさんいます。文田(健一郎)も。私とやりたいという選手とは誰とでもやります」と、王者・鈴木千裕との対戦を希望。
解説席の鈴木は、「ドンと構えるだけ。(シェイドゥラエフは)すごい強い。リスペクトを持って、やるなら正々堂々と戦いたいと思います」と語った。