▼第4試合 スーパーフェザー級(-60kg)漢気トーナメント準決勝 3分3R延長1R
×勝次(TEAM TEPPEN/WKBA世界スーパーライト級王者、第7代新日本キックボクシング協会ライト級王者)
判定0-3 ※28-29、29-30、28-30
〇岩郷泰成(EX ARES/同級7位)
※岩郷が決勝戦へ進出。
勝次は2003年にプロデビューし、2015年にキャリア12年目にして新日本キックボクシング協会の日本ライト級王座に就いた。2017年にKNOCK OUT初代ライト級トーナメントへ参戦すると、いずれも倒し倒されの大激闘を演じて一気に名を挙げ、決勝では森井洋介に敗れるも大きなインパクトを残した。2019年10月には悲願であったWKBA世界王座をTKO勝ちで獲得。2023年7月の『NO KICK NO LIFE』にて大月晴明に5RでKO勝ちして健在ぶりを示し、10月には新日本キックラストマッチで岩橋伸太郎に判定勝ち。RISE初参戦となった12月の常陸飛雄馬戦ではKO負けを喫している。戦績は47勝(20KO)20敗10分。
岩郷はタトゥー多き怖い風貌とは裏腹に洗練された実力を持ち、タイミングの良い蹴りと威力のあるパンチを武器にアグレッシブなファイトスタイルが魅力。『RISE 162』では小野幹晃と倒し倒されの激闘を繰り広げ延長Rにまで及んだが、偶然のローブローにより岩郷が試合続行不可能となり途中判定で引き分け。6月には藤井重綺に判定で敗れたが、12月の奥平将太戦では判定勝ち。戦績は10勝(3KO)7敗1分。
1R、岩郷が右ストレートからの左フックをヒットさせ、その後も右ストレートでヒットを奪う。右カーフも。勝次はパンチをもらう場面が多いが、右ローを蹴っていく。勝次はやや攻めあぐねている印象。
2R、強い右ローを蹴っていく勝次に岩郷はヒザ。ジャブに右のクロスを合わせ、左フックにつなぐ岩郷。ジャブも鋭く入り、左ボディも決める。勝次は最初のジャブに岩郷が合わせてくるため攻撃がつながらない。よく動き、ダッキングで勝次のパンチをかわす岩郷。ならばと右ローを蹴る勝次。岩郷の左フックをもらうと、勝次は負けじと左フックを打ち返す。
3R、ジャブを突き刺し、右アッパーから左ストレートにつなげる岩郷。勝次のワンツーはダッキングでかわす。相打ち覚悟の左フックをヒットさせる勝次だが岩郷はクリンチで逃れる。ラスト1分、パンチで勝負をかける勝次が右ストレート、左フックでヒットを奪う。岩郷も負けじと左フック。岩郷の右ストレートに勝次も右ストレート。最後は意地の張り合いのような打ち合いとなった。
岩郷が判定3-0で勝利。マイクを持った岩郷は「まだもう一個あるので次、楽しみにしてください。まだ堅かったですけど最後は打ち合い見せられたと思うので。決勝は最初から倒しに行きます」と宣言した。