RISE ELDORADO 20252025年3月29日(土)東京・両国国技館※ABEMA PPV ONLINEでLIVE配信
▼第13試合 SuperFight! オープンフィンガーグローブマッチ -65kg契約 3分3R×YA-MAN(TARGET SHIBUYA/初代RISE OFGM -65kg級王者)=64.8kgKO 3R 0分43秒 ※左フック〇ミゲール・トリンダーデ(ポルトガル/Mamba Fight Club/GLORYフェザー級1位)=65.0kg YA-MANは2018年2月のRISEでプロデビュー。当初は目立たない選手だったが、2021年5月にオープンフィンガーグローブ戦が導入されると自ら名乗りを上げ、才能が開花。中村寛、皇治、芦澤竜誠らを撃破し、2022年10月の白鳥大珠戦では敗れたが2023年8月に山口裕人をKOして初代OFGM -65kg級王座に就いた。11月には朝倉未来も初回KOし、OFG戦では6戦全勝。MMAは2024年大晦日にカルシャガ・ダウトベックと激闘の末に敗れて2勝2敗。 トリンダーデはWAKO欧州スーパーライト級王者、ISKA欧州同級王者、MFC-65kg級世界王者のタイトル歴を持つ。2023年9月に『ONE Friday Fights』に出場すると来日経験のあるシップムーンを初回KO。12月のGLORYではベルジャン・ペポシに判定で敗れたが、GLORY推薦選手として2014年3月のRISEに初来日を果たすと、チャド・コリンズを左ハイキックで初回KOする大番狂わせを演じた。2024年12月の「GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRANDPRIX」では1回戦で原口健飛をKO、準決勝でコリンズもKOで返り討ち、決勝ではペットパノムルンに判定で敗れたが、ランキング1位の実力を見せた。爆発力があり、パンチに偏らず蹴りも強い。戦績は61勝(27KO)8敗。
1R、まずはトリンダーデがハイキック。両者慎重な出足。入る機会を伺うYA-MANは右ストレートで切り込むが深追いはしない。トリンダーデが左フックをヒットさせ、YA-MANが下がって右カーフを蹴ってきたところでトリンダーデが左フックを合わせてYA-MANがダウン。
立ち上がったYA-MANは右ロー、左フック。トリンダーデは組んでのヒザ、そこへYA-MANが右フックを振るが空振り。トリンダーデはYA-MANが近付くと右ストレートからの左フック。
2R、トリンダーデはジャブでけん制してのワンツー、左ハイ。YA-MANが右ストレートで飛び込むとトリンダーデは左フックを合わせに行く。YA-MANが右カーフ、トリンダーデは右ハイから左フック、トリンダーデがバランスを崩したところにYA-MANが攻め込もうとしたがトリンダーデは組み付いて阻止。
前へ出るYA-MANにトリンダーデが左フック。打ち合いに持ち込むYA-MANにトリンダーデが右ストレート、それでも前に出るYA-MANの左フックにトリンダーデが左フックで迎え撃ってダウンさせる。それでも立ち上がるYA-MAN。
3Rが始まったところでYA-MANにドクターチェック。腫れた唇のチェック後、再開。トリンダーデがハイキック、YA-MANがすかさず右フックで場内を沸かせる。攻め込もうとするYA-MANだったが、YA-MANの右カーフにまたもトリンダーデが左フックを合わせ、すかさずヒザ蹴り。これにYA-MANがダウン。レフェリーがストップすると同時にセコンドからもタオルが舞い、トリンダーデのKO勝ちとなった。 大喜びのトリンダーデは「奥さん、愛してます。勝利を届けられて嬉しいです。東京の皆さん、ありがとうございます。家族やチームにも感謝しています。愛しています。また日本で勝つところを見せられるように、さらに強くなって戻ってきます」とメッセージした。
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▼第12試合 第5代スーパーライト級(-65kg)王座決定戦 3分5R無制限延長R〇白鳥大珠(TEAM TEPPEN/同級2位)=65.0kg判定2-0 ※47-47、48-47×2×麻火佑太郎(PHOENIX/同級3位)=64.85k※白鳥が新王座に就く。 白鳥はキックボクシングからボクシングに転向し、8勝(5KO)3敗の戦績を残してキックボクシングにカムバック。2019年2月に第5代RISEライト級王者に輝くと、3月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament」で優勝。2021年6月の「RIZIN KICKワンナイトトーナメント」では皇治らを破って優勝。2023年は3月にK-1との対抗戦で佐々木大蔵に勝利。2024年12月の「GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRANDPRIX」では1回戦でペットパノムルンに敗れた。戦績は30勝(12KO)11敗1分1無効試合。 麻火は元TENKAICHI Gライト級王者。K-1甲子園-60kgベスト4、KAMINARIMON×新空手最強決定戦-63kg優勝、全日本格斗打撃選手権大会優勝などの実績を持つ。KNOCK OUTとREBELSでキャリアを積み、2022年2月からはRISEを主戦場に。2024年4月には『ONE Friday Fights』に参戦し、セクサン・オー・クワンムアンに完勝する番狂わせを起こした。6連勝で9月にチャド・コリンズに挑んだが初回KO負け。12月はヤン・カッファから逆転KO勝ちを奪った。相手の攻撃をマタドールのようにかわし、自分の攻撃を当てる独特のスタイルに開眼した。戦績は17勝(4KO)9敗。
1R、左カーフを蹴る麻火に白鳥は左右フック。麻火は多彩な蹴り技を繰り出してけん制するが、白鳥は動じない。白鳥が右を見せてから、麻火の右ローを空振りさせての左フックで麻火がバランスを大きく崩す。さらに左クロスをヒットさせる白鳥。麻火はパンチを出して前へ出ていくが挽回はならず。オープンスコアは10-9×2で白鳥、10-10が1名。
2R、麻火がオーソドックスになると白鳥もオーソドックスになり、すぐに麻火はサウスポーに戻すと白鳥もサウスポーに。白鳥は左右フックで頭を下げた麻火へ右ハイキック、麻火はサイドキックと左カーフ。じりじりと前へ出る白鳥は左ロー。麻火は変則の蹴りや飛びヒザ蹴りを放つも、白鳥からヒットを奪えない。白鳥ペースで進む中、麻火が左カーフを蹴って左右フックを振ると右フックがヒットして白鳥がダウン! 形成逆転の一撃となった。OPスコアは10-8×3。
3R、前へ出る白鳥とローを蹴り合う麻火。コーナーへ詰めた白鳥はワンツーを放つが、麻火はかわす。麻火は左カーフからの右フックをまたも狙う。白鳥は飛び込んでの右ヒザ。麻火にロープを背負わせると左ボディ、さらに右ストレートで麻火を下がらせる。ジャッジ1名が10-9、2名が10-10。
4R、逆転を狙う白鳥に麻火は蹴りを多用してからの右ストレート。左カーフを蹴る麻火は右ミドル、ジャブも。白鳥は左ロー左右フックも手数が少ない。麻火はジャブを突き、左カーフを蹴る。
5R、前に出てワンツーを打つ白鳥に麻火は蹴りとジャブ。前蹴り、ミドル、ハイ、右インローと多彩な蹴りを出す麻火。白鳥は右ハイ、左ローも麻火のジャブと蹴り技に阻まれて入れず手数も出ない。白鳥の右ストレートをもらった麻火だが、すぐにジャブを連打で当てる。残り10秒で前に出た白鳥が左の連打、追いつめた白鳥がヒザを蹴ろうとした麻火から左フックで執念のダウンを奪う。“やられた”という表情で立ち上がる麻火。そして試合終了のゴング。
判定は2-0で白鳥が勝利。まさに執念でもぎ取った逆転勝利だった。
白鳥はマイクを持つと「このベルトは3年間空位で、次にチャンピオンになる人って本当に特別な存在、俺しかなれないって思いで取り組んできたんですけど、想像以上に麻火くんが強くて。麻火くんは去年1年で伸びてきてこれからもノビシロしかない。一緒に世界と戦っていきましょう」と麻火を称える。
続けて「本当はスカッと勝って上から目線で言いたかったんですけれど、すぐ返上しないで防衛してRISEの王者として世界と戦いっていくので、このベルトが欲しいヤツは人生懸けて獲りに来いよ、よろしく」と王者としての言葉。
そして「YA-MANがミゲールを倒した時にはモテてしょうがない男になると思うので、その時は俺ともう1回戦おう」と呼びかけた。
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▼第11試合 スーパーライト級(-65kg)3分3R延長1R〇原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM/ISKA世界ライトウェルター級王者、第6代RISEライト級王者)=64.9kg判定3-0 ※30-27×3×イ・ソンヒョン(韓国/RAON/同級1位、第4代RISEミドル級王者、第2代RISEライト級王者)=64.95kg
原口は空手出身で、高校からはボクシングを始めて17歳でプロデビューし、2016年西日本新人王決定トーナメントで準決勝進出。2017年にキックボクシングでプロデビューすると、わずか2戦目でACCELフェザー級王者となり、翌年(2018年)のRoad to RIZINキックトーナメントで優勝。2020年1月にRISEライト級王座に就き、2020年10月には「DEAD OR ALIVE 2020 -63kgトーナメント」で優勝。
2022年6月の『THE MATCH』では第5代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王者の山崎秀晃に2R0分33秒、TKO勝ち。2023年3月にはジェレミー・モンテーリョをKOしてISKA世界王座を獲得。GLORYのランカーや推薦選手を次々と撃破し、2024年7月にGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルンとの3度目の対決に臨んだが、判定で敗れた。12月の「GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRANDPRIX」では1回戦でミゲール・トリンダーデに初のKO負け。戦績は26勝(17KO)5敗1分。“コリアンモンスター“ソンヒョンは日本ではRISEで活躍。世界を股にかけて戦い、世界の70kgのトップファイターを次々と撃破し、2019年7月には松倉信太郎と第4代RISEミドル級王座決定戦を争い、第2代ライト級王座に続いての2階級制覇を達成。2023年3月、RISEミドル級王座の初防衛戦に臨んだが、海人に敗れて王座を失った。7月にウェルター級に階級を下げて中野椋太と対戦するもKO負け。 2024年3月、白鳥大珠を判定で破り連敗を脱出した。9月には中野にリベンジを果たしている。12月の「GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRANDPRIX」では1回戦でベルジャン・ペポシとの激闘を制したが、準決勝でペットパノムルンに敗れた。戦績は70勝(17KO)12敗2分。
1R、じりじりと前に出てくるソンヒョンとカーフを蹴り合う原口。サウスポーから左ストレート、右フックを打つ原口だがソンヒョンは下がらず前へ出る。コーナーに詰まる原口だが右フック、左ヒザ、左ストレート、左三日月。距離を詰めるソンヒョンだが原口に先手をとられる。原口は手数が多く出た。
2Rも前に出るのはソンヒョンだったが、原口が右フックからの左ハイキックでダウンを奪う。原口は左カーフを蹴り、左ストレートから左三日月、左カーフ。ソンヒョンはヒザ蹴りと右カーフ。前に出るソンヒョンにショートのパンチを先に当てていく原口。ローブローで中断も原口は蹴っていく。
3R、ソンヒョンはパンチを見せておいてのヒザを突き刺し、左ボディも打つ。原口が左インカーフ、ソンヒョンも右インカーフを蹴り返す。なおも前に出るソンヒョンに原口は右カーフ、左ミドル。原口ペースで進んでいたが最後はソンヒョンも勝負に出て打ち合いに行き、原口も応じた。
判定は原口がフルマークでの勝利。連敗を脱出した。
原口はマイクを持つと「ソンヒョン選手めちゃめちゃ気持ちのいい男やったし、試合でソンヒョン選手の凄さを感じることがあったけれど、こうして拳を合わせて強かった理由とか今もずっとトップを走っている理由が分かって来ました。
前回初めてのKO負けを経験したんですけれど、あの時は無理やなと思ったけれど自分はこのキックボクシングという競技を心から愛していますし、キックボクサーのプライドがあるのでこれからも世界最強を目指さないといけないと思って今日に懸けました。めちゃ良かったです。今年6月からトーナメントが始まるけれど、まだ完成していないし、完全復活もしてないですけれど、出場の権利を勝ち取ったので決勝でペッチを超えたいと思います」と宣言した。
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▼第10試合 Superfight! -52kg契約 3分3R延長1R〇那須川龍心(TEAM TEPPEN/第3代RISEフライ級王者)=52.0kgKO 2R 2分38秒 ※左フック×クマンドーイ・ペッティンディーアカデミー(タイ/ペッティンディーアカデミー/ラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級王者)=51.8kg
那須川はアマチュア大会で数々の優勝を経て、2022年4月のRISEでプロデビュー。2戦目で6月の『THE MATCH 2022』でK-1の大久保琉唯に判定で敗れ初黒星を喫したが、フライ級に階級を下げると3連勝。2月の「RISE NEW WARRIORSフライ級トーナメント」の準決勝で塚本望夢に判定で敗れるも、その後は6連勝。2024年6月には塚本へのリベンジを果たした。 また、2023年大晦日の『RIZIN』でMMAに初挑戦し、シン・ジョンミンにパウンドでTKO勝ち。2024年11月、数島大陸を初回KOで破り、RISEスーパーフライ級王座を奪取すると、12月にはペットマイもKOして3連続KO勝ち中。戦績は12勝(5KO)2敗。
クマンドーイは2020年大晦日に『RIZIN.26』で那須川天心に判定で敗れるも思い切りのよいパンチと重いミドルキックで場内を沸かせた。過去にはロッタン・ジットムアンノンに勝利している。これまでオムノーイスタジアム認定フライ級王座、WBCムエタイ世界スーパーバンタム級王座、True4Uスーパーフライ級王座、ラジャダムナンスタジアム認定同級王座&バンタム級王座を獲得。 2023年4月の来日では福田海斗にダウンを奪われて敗れたが、「RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament」では志朗らを破り決勝へ進出。田丸辰に敗れ優勝は逃した。直近の試合では3連勝している。
1R、クマンドーイはいきなり2回転してのハイキックという意表を突いた技。さらに得意の左フックを大きく振る。那須川は慌てずローを蹴り、クマンドーイが蹴り返してくると左フックを合わせに行く。クマンドーイが左右フックを振ってくると、那須川はよく見てかわしての右ストレート。 那須川が飛び込んでの左アッパーから左フック。クマンドーイも思い切り左右フックを振って来るが、那須川はかわすかブロックでヒットを許さない。前へ出る那須川がクマンドーイをコーナーへ詰めての打ち合いを見せる。那須川がジャブをボディに打ったところで初回終了。
2R、右ローの蹴り合いから那須川が左ボディからの右フックでダウンを奪う。クマンドーイの右フックに那須川が左フックで2度目のダウン。仕留めてに行く那須川が左右フック回転、クマンドーイも打ち合いに応じ、那須川は左ボディを叩く。 思い切り左右フックを振るクマンドーイに那須川はショートのパンチで打ち合い、ヒザも突き刺す。なんとここで前に出てくるクマンドーイだったが、那須川が左フックで3度目のダウンを奪ってKO勝ち。
場内大興奮の中、那須川もコーナーへ登って雄叫びをあげる。
「ヤバい、最高すぎる、マジで。みんなにめちゃくちゃ負けるって言われてて、それでも俺は勝とうと思って。これで本当に俺のことナメたやつは誰もいないと思うんですけれど」と嬉し泣き。
続けて「クマンドーイ選手、54kgの世界トーナメント準優勝で、俺が唯一やりたいと思っている選手がいるんですよ。54kgで優勝した田丸(辰)選手、僕は昔から小さい頃から一緒に練習していていつか超えたいと思っていて。俺がプロになった頃は天と地の差でいつかやりたいと言っていて。クマンドーイ選手を倒したことによって、やる価値があるんじゃないですか。キックボクシングの選手がMMAに行ったり、自分が昔からやってきた競技にプライドがない選手が多いと思うんですよ。僕はキックボクシングという競技にプライドを持ってRISEを引っ張っていきます。RISE最高!」と、RIZINでのMMAデビューを発表した田丸との対戦をアピール。キックボクサーのMMA転向が相次ぐことにも釘を刺した。
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▼第9試合 Superfight! バンタム級(-55kg) 3分3R延長1R〇志朗(BeWELLキックボクシングジム/RISE世界バンタム級王者)=54.95kg判定3-0 ※30-28、30-27×2×ユン・ドクジェ(韓国/RAON/元KTK‐57kg級王者)=55.0kg
志朗はジュニアキックを経て2009年8月にタイでプロデビュー、翌年1月に国内でプロデビューを果たした。2016年1月にはISKAムエタイ世界バンタム級王座を獲得して2度の防衛に成功。2018年11月からはRISEに参戦し、那須川天心とは2度対戦。2023年3月にディーゼルレックをハイキックでKOし、RISE世界バンタム級王座に就いた。
「RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament」では準決勝でクマンドーイに敗れ、12月にブンロンを初回KOして再起。2024年3月は田丸辰の挑戦を受けて世界王座の初防衛戦に臨んだが、偶発的なバッティングで無効試合となった。6月にクリスティアン・マンゾに判定勝ちすると9月に田丸との再戦を判定勝ちで制し、試合後にボクサーズナックルで手術を受けることを明かしていた。戦績は32勝(13KO)6敗4分1無効試合(タイの試合は除く)。 ドクジェはイ・ソンヒョン、チャンヒョン・リーと同門で2019年に初来日して鈴木真彦に初回KO負け。しかし、その後は竹内賢一、MOMOTARO、Jyosei、国崇ら日本人選手を相手に全勝(3KO)している。元MAX FC 55kg王者、元KTK -57kg王者。戦績は36勝(7KO)15敗1分。
1R、ドクジェが左ミドルで攻めていくと志朗は右ローを返す。志朗の右ローにはドクジェが右ロー。志朗が左ボディ、ドクジェが前へ出てくると左フックを狙う。志朗が右のカウンターからの左フックをヒットさせてドクジェをグラつかせ、パンチをまとめる。ドクジェが組み付いてくるとヒザ。ラウンド終了間際、ドクジェのパンチに合わせて右ハイを放つ。
2R、前に出るドクジェに志朗は右ローから左フック、右ボディから左フック。ドクジェは右ストレートを返す。右カーフを蹴るドクジェが前へ出てくるとジャブで流れを変える志朗。互いにボディを打ち合う中、志朗が前蹴りで前へ出る。志朗が強烈な右ボディストレートを突き刺し、これにドクジェが反応。さらに右ローを蹴る志朗。
3R、志朗が左三日月、右ロー、ドクジェは右ストレートと右ミドル。志朗は右ボディストレートと前蹴りもドクジェは右ストレートを返してくる。右ミドルと前蹴りを連発する志朗にロープを背負うドクジェ。志朗が右ミドルからの前蹴り、ワンツーと攻撃をまとめてドクジェにほぼ何もさせなかった。
志朗が判定3-0で怪我からの復帰戦に勝利。マイクを持つと「しっかりKOしたかったですけど本当にタフで。55kgが盛り上がっているので次あたり55kg最強が誰かを決めたいと思います」と話した。
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▼第8試合 RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament ① 3分3R延長1R〇中村 寛(BK GYM/第8代ライト級王者)=61.5kg判定3-0 ※29-28×2、30-27×チャンヒョン・リー(韓国/RAON/第5代RISEスーパーフェザー級王者)=61.35kg※中村が準決勝へ進出。
中村は野性味あふれるファイトスタイルから、“人獣”とも称される。日本拳法仕込みのサウスポーから放たれる破壊力抜群のパンチを武器に、2021年7月には大雅からダウンを奪って判定勝ち。11月にはYA-MANに判定負けを喫したが、大激闘を演じて強烈なインパクトを残す。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではレオナ・ペタスから番狂わせの勝利を収めた。 2023年4月に直樹を判定2-0で破りRISEライト級王座を奪取。2024年3月のK-1との対抗戦で与座優貴に負傷判定で敗れたが、6月にタリソン“Crazy Cyclone”フェレイラをKOして再起。9月にはエン・ペンジェーから延長戦で勝利をもぎ取った。戦績は17勝(13KO)6敗1無効試合。
“韓国の鉄拳”リーは強打を武器に数々の日本人ファイターを撃破してきた。2017年にRISEスーパーフェザー級王座を戴冠。2022年7月、約2年半ぶりに来日して暫定王者の一馬と王座統一戦を行い、ダウンを奪われるも逆転KOで初防衛に成功。10月には中村寛から2度のダウンを奪ってTKO勝ち。2023年1月には常陸飛雄馬との延長戦にわたる激闘で勝利し、2度目の防衛に成功した。しかし、2024年1月、3度目の防衛戦で大雅に判定で敗れ王座を手放している。12月にはパヌワットと延長戦判定2-1の僅差で敗れた。戦績は30勝(16KO)15敗2分。
1R、前に出て距離を詰めるリーはサウスポーの中村をロープに詰めると細かくパンチのコンビネーションを回転させる。中村はジャブ、左インロー、右カーフ。リーは構わず距離を詰めてワンツー。中村は前蹴りで突き放すが、リーはすぐに距離詰めて右を打つ。中村は右ストレートからパンチをまとめてリーにロープを背負わせてたが、リーは再び前へ出てワンツー。中村は鼻血を出す。しかし、中村が右アッパーから左ストレート、コーナーへ詰めての左右フック連打でリーを棒立ちにさせた。
2R、中村が前蹴りで突き放して左フック。リーは左ボディからコンビネーションを回転させるが、中村は両腕ブロックして左ボディ。リーの右フックをもらう中村だが、ステップを使ってリーから離れ、近付いてくるところへ左ストレート。中村は左フックを空振りするとそのまま左ハイ。リーは前へ出て左フック、右ストレート。中村はジャブと左ハイ、リーが接近するとクリンチで動きを止める。このラウンドはリーが盛り返した。
3Rも前に出るリーに中村が左アッパー、リーにロープを背負わせての右フック、ヒザ蹴り。中村が左右ボディから左右フックでリーをコーナーへ詰める。リーも左右フックを出すがスピードが遅い。コンビネーションパンチを回転させるリーだがパワーも感じられず、中村の右フック、左ボディをもらう。左右フックで前に出る中村にリーはヒザも、中村が右フック。中村が右アッパー、左右フックをヒットさせて試合終了。
判定3-0で中村がタフファイトを演じてリベンジに成功し、準決勝へ進出した。
中村はマイクを持つと「半年ぶりにリングに帰ってきました。今回は技術、身体、いろいろ言いたいことあるけど完璧に進化した姿を見せられることは出来ませんでした。より完璧な姿を見せて次はしっかり倒しに行って、万全の状態で必ず倒しに行きます」と語った。【写真】トーナメント1回戦を勝ち上がったペンジェー、常陸、笠原、中村
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▼第7試合 RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament② 3分3R延長1R〇笠原友希(シーザージム/シュートボクシング日本スーパーフェザー級王者)=61.5kgKO 2R 1分41秒 ※左ストレート×パヌワット・TGT(タイ/TARGET/2024年スーパーフェザー級 漢気トーナメント優勝)=61.3kg※笠原が準決勝へ進出。
笠原は2019年6月に国内55kg級トップクラスの小笠原瑛作をヒジ打ちによるカットでTKOに破る大番狂わせを演じ、2020年7月に那須川天心の対戦相手に選ばれたが初回KO負け。再起戦では手塚翔太と大激闘の末、KO勝ちでSB日本フェザー級王座に就き、2021年12月にはスーパーフェザー級王座決定戦を制してSBで2階級制覇を達成した。
2022年3月にはRIZINに初参戦し、豪快な飛びヒザ蹴りで初回TKO勝ち。6月の『THE MATCH 2022』ではKrush王者の中島千博から勝利を奪った。9月にRISEの常陸飛雄馬に敗れて連勝が「7」でストップしたが、その後は再び6連勝。2024年4月には『ONE Friday Fights』に初参戦し、OFGムエタイでペットシーモックを初回KOに沈めた。8月のSBではペットモラコットを1Rにヒザ蹴りでマットに沈めタイ人選手相手に7戦全勝していたが、10月のONEでソンラックに判定で敗れた。12月にはGUMPに判定勝ちでトーナメント出場権を得た。戦績は31勝(15KO)4敗のサウスポー。 パヌワットは11歳でムエタイの試合を始め、来日後はトレーナーと選手を兼任。TARGETとTEAM TEPPENで練習を積み、タイ人特有のミドルキックとテンカオを得意とする。2019年の直樹戦以来約5年ぶりのRISE参戦となった2024年4月、「スーパーフェザー級(-60kg)漢気トーナメント」の準決勝で高橋亮を左フックで初回KOすると、決勝では岩郷泰成を右ハイキックで2RにKOして優勝を果たした。12月にはチャンヒョン・リーに延長戦判定2-1の僅差で勝利。戦績は50勝(8KO)7敗2分。
1R、サウスポーの笠原は左ミドル、パヌワットは強烈な前蹴りで笠原を下がらせるが、すぐに笠原が前へ出てパヌワットのミドルにパンチを合わせる。笠原が左ミドルからの左ストレート、すぐに左ヒザ。笠原は徹底したボディ攻め。左ボディストレート、左三日月蹴り、左ヒザと笠原が連続して攻撃を当てた。
2R、パヌワットは右ハイを蹴り、パヌワットがヒザに来たところで笠原が左フック。左ミドル、左ヒザと再びボディを攻める笠原。パヌワットは待ちの姿勢になって右ミドルを蹴るが、笠原はタイミングよくヒザを突き刺し、左ミドルを蹴る。笠原が左ストレートを打ち込み、正面からもらったパヌワットはよろけてダウン。そのまま立ち上がることが出来ず、笠原の見事なKO勝ちとなった。
笠原はマイクを持つと「シュートボクシングから来ました。今の格闘技って相手にリスペクトがなかったりする人が多いけれど格闘技ってそんなもんじゃないし、僕がもっと良さを広げたいと思います。2回戦、次に中村選手とチャンヒョン・リー選手がやりますが僕は日本人対決を望んでいるので中村選手に頑張ってもらいたいと思います」と次の試合の中村にエールを送った。 試合後、パヌワットは眼窩底骨折が判明。体調不良を訴え救急車で病院へ運ばれた。
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▼第6試合 RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament③ 3分3R延長1R〇常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA/スーパーフェザー級3位)=61.45kgKO 3R 2分58秒 ※右三日月蹴り×シャクリヨール・ユラエフ(ウズベキスタン/Temur Kurbanov team/WMF-63.5kg王者)=61.2kg※常陸が準決勝へ進出。
常陸はテコンドーをバックボーンに持ち、2016・2017年全日本学生キックボクシング連盟フェザー級王者の実績を持つ。2019年7月に清水将海にKO勝ちしたのを皮切りに8連勝を飾り、2023年1月にはRISEスーパーフェザー級王者チャンヒョン・リーに挑戦したが、延長Rで敗れタイトル奪取ならず。8月には大雅に延長戦で敗れた。12月に勝次をKOして再起するも2024年3月にK-1との対抗戦で江川優生に延長Rで惜敗。9月にはアリシェル・カルメノフに勝利、2025年1月にエン・ペンジェーに判定勝ちして出場権を得た。。YA-MANと同門の強打の持ち主。戦績は12勝(8KO)5敗1分。
ユラエフは22歳にして戦績は42勝(20KO)4敗のサウスポー。WMF-63.5kg王座に就いたことがある。今回が初来日。
1R、サウスポーのユラエフはアップライトに構えて左ミドル、ボディへの左ストレート。常陸は左フック、右ストレートで切り込んでいき、右ローを蹴る。左手を下げたデトロイトスタイルのように構える常陸はパンチで入っていくがユラエフはヒットを許さない。
2R、ジャブを突く常陸に左ストレートを伸ばすユラエフ。すると常陸はバックハンドブロー、負けじとユラエフは飛びヒザ蹴り。ユラエフの左ストレートに常陸も右ストレート。ジャブを突きながら前へ出ていくのは常陸だ。右ボディストレートから右ストレート、さらに右ボディストレートにユラエフが下がる。そこへ常陸が右の三日月。ロープを背負うユラエフに常陸がノーモーションの右を当て、左ボディ、また右ストレート、そして右ボディでダウンを奪う。
3R、ユラエフは左ミドルで距離をとろうとするが、常陸は前へ出て左ボディと左フック。常陸は右インロー、左フック。ユラエフは飛びヒザを蹴るが、着地したところに常陸が右フックをクリーンヒット。コーナーへ詰める常陸が右ボディストレート、ユラエフは鼻血を出しながらヒザ蹴り、バックハンドブロー。常陸がロープへ詰めての右フック、左フック、左ボディを打ち込んでダウンを奪う。最後は常陸が飛び込んでの右三日月を突き刺し、試合終了残り2秒でKO勝ちを奪った。
常陸はマイクを持つと「久々のKOは最高ですね。今、61.5kg世界トーナメント1回戦だったんですけれど、必ず自分があと2回勝って自分が世界チャンピオンになるので、世界の景色をみんなで観に行きましょう。これからも自分の試合でみんなにパワーを届けたい。今日はそのパフォーマンスを見せられたと思います」と興奮気味に語った。
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▼第5試合 RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament④ 3分3R延長1R〇エン・ペンジェー(中国/仏山温拿拳館)=61.3kg判定3-0 ※30-28×2、30-27×レダ・ベラーセン(モロッコ/オランダ/fight team Ringer/ENFUSION世界バンタム級王者)=61.3kg※ペンジェーが準決勝へ進出。
ペンジェーは39戦無敗の触れ込みで9月の横浜大会に参戦し、中村寛を苦しめるも判定負けを喫し初黒星を喫した。2025年1月には常陸飛雄馬に判定で敗れたが、試合内容が評価されてトーナメント出場権を獲得。戦績は39勝2敗。
ベラーセンはENFUSION世界バンタム級王者で、Big gamer欧州-62kg級王座も獲得。戦績は14勝(1KO)3敗のオーソドックス。
1R、サウスポーのペンジェーは上下に身体を動かし、ジャブを出し続ける。ベラーセンは身体を沈めて低い体勢からパンチを繰り出して前へ。ペンジェーはその低い体勢にヒザを突き上げる。ジャブを突き続けるペンジェーへベラーセンが潜り込むように左右フック。
2R、ペンジェーはジャブを突いて左ストレート、ヒザ。ベラーセンはこのジャブがうるさそうだ。入っていくとペンジェーのヒザが待っている。ペンジェーは前蹴りでも距離を作る。頭を振って入っていくベラーセンだが、ペンジェーを捉えることが出来ない。ペンジェーはベラーセンのパンチをステップでかわし、アウトボクシングでベラーセンを翻弄。
3R、前に出てくるベラーセンのパンチをかわし、ヒザを蹴り、ステップで離れてジャブを突くペンジェー。ベラーセンの左右フックは空を切る。残り1分で左ストレート、左ミドルも当てるペンジェー。ベラーセンも距離を詰めてパンチを打つが、ペンジェーのステップとボディワークで全く当たらない。ペンジェーは左ミドルを蹴ってしっかりポイントをとった。
準決勝進出を決めたペンジェーは「初めてRISEの舞台で勝てました。これからもどんどん倒していくので応援お願いします」とマイクで語った。
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▼第4試合 スーパーフライ級(-53kg)3分3R延長1R〇大﨑一貴(OISHI GYM/第2代RISEスーパーフライ王者)=53.0kgKO 1R 0分48秒 ※左右ボディ×アレスター タグレ(フィリピン/WCCS Philippines BALDUGAN Team)=53.0kg
大﨑は2020年2月からRISEに参戦し、9月に田丸辰を破ってスーパーフライ級王座を奪取。2022年10月には「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」優勝者・風音に判定勝ちして53kg最強を証明した。2023年4月、ISKA世界王座決定戦でKO勝ちし、念願の世界王者に。2023年7月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament」では準決勝で田丸辰に判定2-0で敗れ、19連勝がストップ。2024年3月にはジラリー・キャルービーを破り、ISKAオリエンタルルール世界フライ級王座の初防衛に成功。6月には政所仁の挑戦を退けてRISE王座2度目の防衛に成功し、世界王座へ向けてタイトル返上。12月にアルベルト・カンポスに判定勝ちした。戦績は46勝(22KO)6敗2分1無効試合。
タグレは初来日で、身長は164cm(大﨑は160cm)。キックボクシング戦績21勝2敗で、MMA戦績は4勝無敗。キックボクシング、ムエタイ、クンクメール、MMAと様々なルールに挑んでいるという。
1R、大﨑は左ミドル、左ボディ、右カーフとボディを中心に攻撃をまとめ、コーナーへ追いつめると左右ボディの連打。これにタグレが悶絶して倒れ、大﨑の秒殺KO勝ちとなった。
大﨑はマイクを持つと「名古屋大会に向けていい勝ち方できたと思います。5月、世界戦お願いします」とアピール。伊藤隆RISE代表は「素晴らしい試合でした。圧巻の勝利おめでとうございます。5月11日、世界タイトル決定します」とその場で初代RISE世界スーパーフライ級王座決定戦の実施を決定。
「ありがとうございます。世界タイトル戦絶対にKOで勝つので、ぜひ名古屋まで会場に来てください」と大﨑。オーストラリアの世界ムエタイ5冠王コーリー・ニコルソンが対戦相手であることも発表され、大﨑は「世界5冠王かもしれないですけれどこの階級で一番強いのは僕だと思っているので、僕が倒します」とKOで世界王座を獲得すると宣言した。
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▼第3試合 SuperFight! ウェルター級(-67.5kg)3分3R延長1R〇宇佐美 秀 メイソン(team VASILEUS/第4代RISEウェルター級王者)=67.3kgKO 2R 1分41秒 ※左ヒザ蹴り×ジェラルド ヴィーラーデ(フィリピン/WCCS Philippines BALDUGAN Team)=66.25kg
宇佐美はアマチュアMMAで多数の優勝経験を持ち、2022年4月の『POUND STORM』にてプロMMAデビュー。12月には、初のキックボクシングルールでK-1 WORLD MAXのレジェンド、アルバート・クラウスに勝利。2023年3月にはKNOCK OUTで杉原新也に判定勝ち、9月には同団体でジャマル・ワヒィムを1RKOで沈め、キック3戦目でISKAインターコンチネンタル・ウェルター級暫定王座を獲得した。12月にはK-1に初参戦、海斗を2RでKOしてインパクトを残すと、2024年3月のK-1では白須康仁も初回KOでマットに沈めた。6月はRISE初参戦で中野と対戦したが、2R負傷判定でドロー。12月に實方拓海を判定で破り第4代ウェルター級王者になった。戦績は6勝(3KO)無敗1分。
ヴィーラーデは初来日で、キックボクシング戦績16勝1敗、MMA戦績9勝3敗。身長は173cmと低い(宇佐美は182cm)が、ガッチリした体躯から力強い攻撃を繰り出し、特に至近距離でのオーバーハンドが得意だという。
1R、ブンブン振り回すヴィーラーデにサウスポーのメイソンはショートの右フックから左ボディ。メイソンは左の三日月と左ボディでボディを攻め、左インローから右フック、さらに左ハイと攻撃を散らせる。ヴィーラーデも強い右ローを蹴るが、メイソンの攻撃の散らしについていけない様子。ヒザを蹴り上げるメイソンにヴィーラーデが突進するが、メイソンは余裕でかわした。
2Rが始まってすぐ、ヴィーラーデが左右フックを打ってきたところに右フックを浴びせたメイソンはワンツー、そして左ストレートでダウンを奪う。メイソンは三日月からワンツー、左三日月、二段蹴り。ヴィーラーデが嫌がって組み付いたところに片手ワンキャッチからの左ヒザを顔面に突き上げ、これで鮮やかなKO勝ち。
メイソンはマイクを持つと「去年王者になった言いたいことあったけれど疲れて言えなかったので今言います。今まで人生を遠回りしてきた俺なんですけど、真面目にやれば王者になれる、上に行けるってことを証明します。これからも上を目指していきます」と語った。
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▼第2試合 オープンフィンガーグローブマッチ -65kg契約 3分3R×山口裕人(道化倶楽部/WPMF世界スーパーライト級暫定王者)=64.8kgKO 1R 1分23秒〇YURA(ダイアタイガージム/RISEスーパーライト級7位)=64.9kg 山口は関西キックボクシング界を代表する激闘派ハードパンチャーで、大阪でプロデビューから8連勝。中央進出後は木村ミノル、東本央貴などに勝利。WPMF世界スーパーライト級暫定王座、WBCムエタイ日本同級王座、INNOVATION同級王座、DEEP☆KICK 63kg級&65kg級王座、WPMF世界スーパーライト級暫定王座など数々のタイトルを獲得している。2021年5月にRISE初のOFG戦に志願し、これまで4勝3敗1分。2023年8月、YA-MANと初代RISEOFG -65kg級王座決定戦を争うもKO負け。西谷大成、伊藤澄哉と3連敗を喫したが2024年10月に安彦考真に判定勝ちで連敗脱出した。戦績は29勝(18KO)22敗1分。 YURAはK-1甲子園準優勝、第4代IKCウェルター級王座、初代ジャパンカップ同級王座、突破70㎏以下級王座、RKSウェルター級王座を獲得。「一番手っ取り早く有名になるため」の手段としてBreakingDown出場を選び、2023年5月から出場。これまで3勝2敗の戦績を残し、2024年2月には西谷大成にもKO勝ちしている。2023年12月の『RISE WEST』に出場し、ねぎ魔神とダウン応酬の末に判定勝ちしてRISEミドル級15位にランキング入り。2024年3月には9位のKENTAからも勝利を奪い現在は10位に。プロ戦績は13勝(5KO)無敗だが、2024年5月のBreakingDownライト級トーナメント準決勝で山本隆寛に敗れた。10月には木村”ケルベロス”颯太をOFGマッチでKO。12月にトーナメントを制して初代BreakingDownフェザー級王者となった。
1R、まずはローの蹴り合い。YURAのジャブで山口が転倒し、1度目はスリップ判定だったが2度目はダウンを取られる。ジャブを突きまくるYURA。山口はそのスピードに反応できていない様子。
YURAが右ストレートを打ち抜くと山口の身体が大きく揺らぎ、YURAはすかさずワンツーを2度。最後は左フックで山口がもんどりうって倒れ、YURAのKO圧勝となった。
YURAはマイクを持つと「勝てたのでOFGのベルトをYA-MAN選手が持っているので獲りに行きたいと思います」とYA-MANへの挑戦をアピールした。大会終了後、伊藤隆RISE代表は6月に開幕する-65kg世界トーナメントに出場してもらいたいとした。
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▼第1試合 RISE WORLD SERIES 2025 -61.5kg Tournament リザーブマッチ 3分3R延長1R×細越竜之介(team AKATSUKI/スーパーフェザー級4位)=61.35kg判定0-2 ※29-30、29-29、28-29〇GUMP(TEAM TEPPEN/スーパーフェザー級7位)=61.3kg※GUMPがリザーバーに。
1R、サウスポーの細越がワンツーを打ちながら前へ出ようとするが、GUMPは下がらず打ち合う。GUMPの右ハイに細越は後ろ蹴り。ワンツーで切り込む細越にGUMPも接近してパンチを繰り出す。細越は後ろ蹴りでGUMPの前足カーフを蹴る。
2R、前に出るGUMPに細越がワンツー・ヒザ。圧を強めるGUMPに左ストレート、ヒザで対抗する細越。GUMPは近距離からのフックとアッパー。GUMPは細越の左をかわし始める。
3R、いきなり飛びヒザ蹴りを放つ細越。GUMPはワンツーからヒザ、押しての左ロー。細越の左をもらっても前へ出るGUMPが右フック、右の三日月。細越の左アッパーをもらったGUMPだがそれでも前へ出てヒザを蹴る。GUMPが右アッパーをヒットさせ、左右のストレートをヒットさせる。さらに左右ストレートで攻めるGUMPに細越も打ち返すがヒットを奪うのはGUMPだ。
判定は2-0でGUMPが勝利、細越の4連続KO勝ちをストップし、リザーバーの権利を獲得した。
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▼オープニングファイト3 フライ級(-51.5kg) 3分3R〇伊藤琉之助(EX ARES/CKC 2024 -51.5kgトーナメント優勝)=51.45kg判定3-0 ※30-28×3×水野夢斗(TEAM TEPPEN/King of Rookie 2024 -51.5kg級優勝)=51.35kg
1R、サウスポーの水野に伊藤はフットワークを使って右へ回り込む。カーフを蹴り合い、ワンツーで飛び込む。右ストレートをヒットさせた伊藤はすかさず右カーフ、水野もワンツーを繰り出すが伊藤の右の精度が高い。前へ出る伊藤に水野は左のカウンターを狙う。
2Rもワンツーで前に出るのは伊藤。水野は左のカウンターを狙い、ワンツーも打つ。徐々に水野のカウンターが当たり始めるが、伊藤は右ボディも打つ。インカーフを蹴り合う両者。ワンツーで前へ出て右ヒザを突き刺す伊藤。
3R、伊藤はジャブを伸ばし水野はワンツー。ジャブを多用する伊藤に水野は右クロスを合わせに行くが伊藤の勢いが目立つ。水野は右フックで迎え撃つ。伊藤は右ストレート、左フック、右カーフ。水野のカウンターは頭を振ってかわす。ノーガードになって挑発する伊藤が左フック。伊藤が攻め込んで試合を終えた。
判定3-0で伊藤が勝利。水野は5戦目にして初黒星を付けられた。
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▼オープニングファイト2 ウェルター級(-67.5kg)3分3R〇琉樺(LA GYM JAPAN/2025年RISE Nova全日本大会 -65kg級優勝・大会MVP、ISKAアマチュア世界選手権大会K-1カデットボーイズ65kg以下銀メダル)=67.2kgKO 1R 1分48秒 ※左ヒザ蹴り×純樹(KSR GYM/第59回K-1アマチュア Aクラス-70㎏トーナメント優勝)=67.5kg
アマチュアで数々の実績を持つ16歳の琉樺が注目のデビュー戦、純樹は27歳でのデビュー戦となる。 1R、サウスポーの琉樺が左ストレートからバックハンドブロー、ハイキック。前蹴りも多用する琉樺が距離を保ち、ワンツー、ヒザ蹴りを放つ。順規は前へ出ていって右ストレートを打つが、琉樺はジャブで突き放して純樹が再び前へ出てきたところにワンキャッチからの左ヒザをアゴに突き上げる。
この一発で純樹は崩れ落ち、注目のホープの壮絶KO勝ちとなった。
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▼オープニングファイト1 フェザー級(-57.5kg)3分3R×志水 薫(マスタージム/第17回Stand upアマチュアin東京 Aクラストーナメント-60kg優勝)=57.4kgKO 1R 2分48秒 ※左フック〇羅粋(=らいき/TARGET)=57.05kg
羅粋はプロデビュー戦の21歳、清水もデビュー戦の18歳。 1R、羅粋は飛び込みのジャブから右ストレートを真っ直ぐに伸ばす。それを右ストレートからの左フックで迎え撃つ。志水はワンツーからのヒザ。羅粋は右カーフを蹴るが、志水がワンツーの連打で羅粋をロープ際へ追いつめる。ここで打ち合いとなり、右ストレートを2度ヒットさせた羅粋が左フック。志水が前のめりに倒れ、羅粋の豪快KO勝ちとなった。