2025年3月29日(土)東京・両国国技館『RISE ELDORADO 2025』の前日計量&記者会見が、28日(金)都内にて13:00より行われた。
第12試合の第5代スーパーライト級(-65kg)王座決定戦3分5R無制限延長Rで対戦する、同級2位・白鳥大珠(TEAM TEPPEN)は65.0kg、同級3位・麻火佑太郎(PHOENIX)は64.85kgでそれぞれ計量をパス。
タイトルマッチ調印式を終えると、伊藤隆RISE代表は「3年ぶりにスーパーライト級王座が決まります。勝者は6月から始まる65kgトーナメントにシード権を与えたい。勝つことによって世界へ動く」と話した。
麻火は「僕がRISEに本格的に参戦して3年が経つけれど、1試合1試合勝ち続ければ辿り着けると信じてきました。挫折しかけたこともありましたがタイトルマッチまで辿り着けて戦うことを嬉しく思います。僕は本物の格闘家になりたくて、RISEは国内で一番だと思うし世界と戦えるのはRISEだと思っているので、世界トーナメントに参戦して優勝したいと思っています」との想いを語る。
白鳥は「RISEの久しぶりのタイトルマッチなので、このベルトが欲しくてめちゃくちゃ気合い入っています。RISEの王者は特別な存在で、その存在にふさわしい方がこのベルトが似合うと思うので明日は気合い入れて奪い合いましょう」と麻火に向かって言葉を発した。
目の前に置かれているベルトを見て、どんな想いかを聞かれると麻火は「今までで一番練習してこのベルトを獲るためにやってきて、過去一仕上がっています。過去の映像は参考にならないくらい進化している自覚がある。ベルトにふさわしい方がベルトを巻くと思うので、それにふさわしい過程を過ごしてきたので自信を持って戦いたい」と自信のコメント。
白鳥は「ベルトを見る前、試合が決まった時点でこのベルトを巻いている姿を想像して。3年間このベルトが空位だった。前王者の山田洸誓選手も65kgを安心して任せられるなって、そういう想いも込められたベルトだと思うので、その気持ちを背負ってベルトを巻きたい」とした。
では、どんな試合をして勝つのがこのベルトを巻く人間にふさわしいか。その問いに麻火は「やっぱり今までの他の階級のタイトルマッチもベストバウト、凄い試合がたくさんあってハズレがない。判定でもKOでもかなりレベルが高い試合がRISEのリングで繰り広げられるのがあるべき姿だと思います。僕はKOか、判定になっても完勝で、僕の圧勝で勝てると思うので、自信を持って麻火なら世界でやっていけると思っていただける試合をしたいと思います」と答える。
白鳥は「格闘技って殴り合いだけが見応えがあるというか、素人目線とか玄人目線とかいろいろありますけれど、KOだけが全てじゃない。判定だろうがKOだろうが今年のタイトルマッチのベストバウトになる試合を見せたいと思っています。僕は判定に行く気はないです。3R以内に倒します」と、3R以内でのKO宣言。
計量でのフェイスオフ時、白鳥が握手をしようとしたところで背を向けたのはなぜか、と聞かれた麻火は「自分は全然握手するんですけれど、なんかしてくれないのかなって雰囲気を感じたんです。身長が高いので顔を見てたら手が見えなかったですね」と苦笑。白鳥は「もちろんリスペクトしているので握手しようかなって手を出したけれど、さっと行っちゃったので。中途半端な選手ではタイトルマッチは出来ないと思っているので、リスペクトを持って戦いますよ」とリスペクトの表れとして手を差し出したとした。
これに麻火が「ちょっと今、後悔しています。白鳥選手はずっとトップで戦っている選手なので僕もリスペクトしています。でも、ちょっとどこかでナメている部分があると思うので、しっかりと明日勝って結果で証明したいと思います」と答えると、白鳥は「ごめん、全くナメてないわ。相手に対してナメることも過去にありましたけれど、それでやられた苦い経験をたくさんしてきたので、誰と戦ってもペッチだろうが世界王者だろうが今回も関係ないです。挑戦のつもりで準備して来ました。全くナメてない」とする。
麻火は「ありがたく受け取って明日試合をします」と、白鳥の気持ちを受け取った。