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レポート

【RISE】メインの志朗vs.田丸辰は無効試合に、初来日トリンダーデがチャド・コリンズに衝撃KO勝ち!白鳥大珠がソンヒョンに敗れる、アクシデント絡みも与座優貴が中村寛にKO勝ち、金子晃大と齋藤紘也の勝利で対抗戦はK-1が3勝2敗で勝利、大森隆之介が山田虎矢太を失神KO!那須川龍心、YURAが勝利

2024/03/17 13:03

▼第10試合 RISE vs. K-1対抗戦 バンタム級(55kg)3分3R延長1R
×鈴木真彦(フリー/第5代RISEバンタム級王者)
判定0-3 ※25-30×2、26-30
〇金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/K-1スーパー・バンタム級王者)


 鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、2018年11月にトーナメントを制してRISEバンタム級のベルトを獲得。5年間無敗、20連勝という驚異の記録を打ち立てた。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではK-1スーパー・バンタム級王者の金子晃大に判定勝ち。那須川天心に2度、志朗に2度敗れた以外は連勝も、2023年3月にK-1のリングに乗り込むも玖村将史にダウンを奪われて敗れた。8月にイマッド・サヒをKOして再起したのもつかの間、12月に大﨑孔稀に敗れ王座を失った。戦績は35勝(20KO)8敗。


 金子は2006年9月にKrushでプロデビュー。無敗のまま6戦目で軍司泰斗を破りKrushバンタム級王座を奪取、第3代王座に就いた。卓越したテクニックと攻撃力で9連勝を飾っていたが、2020年3月に玖村将史に判定で敗れ初黒星。2021年3月に1年ぶりの復帰を果たすと連続KO勝利を収め、2022年2月の「K-1 WORLD GP第3代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント」で優勝してK-1王座に就いた。6月の『THE MATCH 2022』ではRISE王者・鈴木真彦に判定負けを喫したが、その後は6連勝。前戦は12月にラン・シャンテンに判定勝ち。戦績は20勝(11KO)2敗。


 1R、お互いに左ジャブ、右ローを出す。ガードを固める金子に対して、鈴木は左アッパーを繰り出し、左ボディフック。金子は左ジャブから右ストレートをヒット。すると、金子がコンパクトな右フックをヒット、右フックを3連打してダウンを奪う。パンチを連打する金子は頭を下げた鈴木に右ヒザ蹴り。ジャッジは3者とも10-8で金子を支持する。


 2R、鈴木が右ストレートで先制、金子は右カーフキック、左ボディフック。近距離でお互いにパンチを回転させる。鈴木は左ヒザ蹴りをボディへ、金子は左ジャブ。鈴木がフックで入ると、金子は右フックをコンパクトに当てて、ダメージを与える場面も。終盤に金子が左フックをヒットさせた。ジャッジは10-9×2で金子、1者が10-10のイーブンに付ける。


 3R、後がない鈴木は右フック、左ジャブとパンチ勝負。金子は鈴木のパンチは頭を振って交わす。それでも鈴木は右アッパー。近距離になると、鈴木の打ち終わりに金子が右ストレートでダウンを奪う。ダメージの残る鈴木に金子は飛びヒザ、右ストレートやフックで追い詰める。最後は鈴木が右ストレート、金子が左フックをリターンしていった。


 判定は25-30×2、26-30の大差で金子がリベンジに成功。


 金子は「まずこの場を借りて僕を信じてくれたファンのみんな、トレーナーや仲間、本当にありがとうございました。2年前に自分の弱いところを見つめなおして、自分を信じて回りを信じてやってきたからかなと思います。K-1が弱いって思われたのは僕の責任なので、僕はずっと苦しくて、やっと前に進んで信じてくれた仲間を大事にすることを忘れずにこれからもやっていこうと思います」と語った。

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