▼第11試合 RISE vs. K-1対抗戦 ライト級(63kg)3分3R延長1R
×中村 寛(BK GYM/RISEライト級王者)
KO 3R
〇与座優貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1ライト級王者)
※試合後協議の結果、第3R 2分15秒、負傷判定で与座の判定勝ちに変更。
中村は野性味あふれるファイトスタイルから、“人獣”とも称される。日本拳法仕込みのサウスポーから放たれる破壊力抜群のパンチを武器に、2021年7月には大雅からダウンを奪って判定勝ち。11月にはYA-MANに判定負けを喫したが、大激闘を演じて強烈なインパクトを残す。2022年6月の『THE MATCH 2022』ではレオナ・ペタスから番狂わせの勝利を収めた。2023年4月に直樹を判定2-0で破りRISEライト級王座を奪取。前戦は12月に20㎝もの身長差があるアフマド・アコーダッドを2RでKOした。戦績は15勝(12KO)5敗1無効試合。
与座は2017年極真会館第6回全世界ウェイト制空手道選手権大会で軽量級優勝の実績を持つ空手家で、2019年3月にキックボクシングに転向。7戦全勝(3KO)の快進撃を続けていたが、2020年2月の鈴木千裕戦で初黒星。2021年12月にKrush初参戦を果たし、蓮實光を左ハイキックで豪快KO。2022年2月のK-1でいきなり朝久泰央と対戦すると、延長戦で勝利する番狂わせを起こした。8月には篠原悠人をKO、12月にはエークピカートに判定勝ち。2023年3月の朝久との再戦で勝利し、第6代K-1 WORLD GPライト級王座に就いた。前戦は6月にアーロン・クラークから判定勝ち。戦績は16勝(7KO)2敗。
対抗戦はここまで2勝2敗で大将戦を迎えた。リングサイドでは、武尊が後輩・与座を見守る。
1R、じりじりと前に出る与座に対し、中村は軽快なステップを踏んで左右に回って行く。中村は左右のロー、与座もローと前蹴り。内廻し蹴りを放つ与座だが中村はブロック。中村は与座をガードの上から押し、体重をかけさせて右カーフを蹴る。与座も左ロー、左ミドル、さらに左フック。与座がどんどん距離を詰めて蹴りを放つ。前蹴り、後ろ蹴りで中村のボディを攻める与座。オープンスコアは10-10×3。
2R、前に出てくる与座に中村は左インローを連打、さらに自分から前へ出てのワンツー、左ボディ。中村はギアを上げた様子で1Rとスピードが違う。中村は左インロー、与座は左カーフを蹴っていくが、中村がハイキックから一気に距離を詰めての連打。左カーフを蹴っておいて左フックを打つ与座。中村もいきなり前へ出ての左ストレートを打ち、右アッパーを突き上げる。与座の左カーフにバランスを崩す中村だが、接近戦でパンチを打つ。OPスコアはジャッジ1名が10-9で中村を支持。
3R、中村は右足を上げてカーフを蹴られないようにして右のパンチを繰り出し、左ストレートを打つ。与座にローを蹴られると中村はすぐに2発、3発と攻撃を返す。与座にミドルやローを蹴られても、すぐに蹴り返す中村。与座はヒザを蹴るが中村が次々距離を詰めて手を出して来るため消耗も激しい。両者が揉み合って攻めている中、与座が後ろ蹴りを放つとこれが股間近くに当たったように見え(踵は右内股、つま先が股間辺りに当たったように見えた)、中村はローブローをアピール。しかし、レフェリーはダウンを宣告し、中村が立ち上がれなかったため与座のKO勝ちとなった。
しかし、与座も釈然としない表情。中村はローブローをアピール。審判団が協議に入り、その結果、与座のKO勝ちとなった。勝った与座も首をひねり、不満顔。レフェリーは「確かにラインは金的の部分です。僕も一瞬迷いましたが、僕は内股を取りました。もしかしたらVTRで覆るかもしれません。私は内股のローをとってKOとさせていただきました」と説明した。
与座はマイクを持つと「後味悪い試合になってしまってすいません。まあ、審議してもらってここまでの判定でもいいし、もう1回やってもいいと思うので。自分は格闘家なので強くなってもう一度帰って来ます」と、審議に任せると語った。対抗戦は3勝2敗でK-1の勝利となった。
中村 寛選手 @k_brosa ダウン!@ABEMA で視聴中
— RISE OFFICIAL (@RISE_2003) March 17, 2024
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