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2024/03/17 13:03

▼第12試合 ISKAオリエンタルルール 世界フライ級(-53.5kg)タイトルマッチ 3分5R
〇大﨑一貴(OISHI GYM/王者)
判定3-0 ※50-45×3
×ジラリー・キャルービー(フランス/CARCHARIAS Gym/挑戦者)
※大﨑が初防衛に成功。


 大﨑は2020年2月からRISEに参戦し、9月に田丸辰を破ってスーパーフライ級王座を奪取。2022年10月には「RISE DEAD OR ALIVE 2021 -53kgトーナメント」優勝者・風音に判定勝ちして53kg最強を証明した。2023年4月、ISKA世界王座決定戦でKO勝ちし、念願の世界王者に。2023年7月に開幕した「RISE WORLD SERIES 2023 -54kg Tournament」では準決勝で田丸辰に判定2-0で敗れ、19連勝がストップ。12月の再起戦ではジャルンスックに延長戦の末に勝利した。戦績は42勝(22KO)6敗2分1無効試合。


 対する初来日のキャルービーはまだ20歳と若く、戦績は11勝(3KO)2敗。アマチュアムエタイのIFMA世界大会で銀メダル、ヨーロッパ大会でも銀メダルを獲得している。幼少期にアルジェリアからフランスに移住し、アマチュアボクシングでも8戦無敗。昨年12月のK-1大阪大会でレオナ・ペタスを破ったレミー・パラとは同門。177㎝の長身で大﨑とは17㎝もの差がある。


 1R、キャルービーがサウスポーで右ロー、大﨑は右ローをヒットさせる。ガードを固めて圧をかける大﨑に対し、キャルービーが左ストレート。大﨑は右ボディフックを強打、右ローから左フック。終盤、大﨑は左右のボディ打ちをクリーンヒットさせる。オープンスコアは10-9×3で大﨑。


 2R、キャルービーは左ミドルやヒザ蹴り、前蹴り。大﨑はじりじり圧をかけ続けて、右ボディフック、左ボディから右ヒザ蹴り。組みが認めれたルールのため、キャルービーは組んで大﨑の連打を許さない。このラウンドも10-9×3で大﨑。


 3R、どんどん前に出る大﨑は左右のボディ打ち、キャルービーは組んだ状態からヒザ蹴り、そして大﨑を崩していく。それでもプッシュする大﨑はキャルービーはを追いかけて右ローやハイキック。ボディ打ち、顔面へのストレートと攻撃を集めて、主導権を維持する大﨑だが近づくと組まれてしまい、ダウンを奪うまでには至らない。OPスコアはまたも10-9×3で大﨑のラウンドに。


 4R、キャルービーは左ストレートを伸ばす。大﨑はガードを固めて左ボディフックから右ストレートと攻め込むが、キャルービーは組んで逃れる。キャルービーは右ジャブを伸ばし、大﨑は随所でパンチとボディと顔面へ集める。掴んでのヒザ蹴りを放つキャルービーだが、大﨑が前に出続けてバックブローも見舞った。このラウンドも大﨑がペースを維持する。


 5R、逆転へ前に出たいキャルービーだが、下がっては組む展開を続ける。バランスを崩した大﨑に随所で左ストレートを浴びせるが、逆転を狙って倒しにはいかない。細かいパンチからヒザ蹴りを放つキャルービー。大﨑はブロッキングで前に出て、左右ボディを命中。キャルービーも随所でパンチを返すが、逆転を狙ったパンチではなく、大﨑のパンチの打ち終わりに組み付く。大﨑は後ろ回し蹴りも放ち、最後まで主導権を維持して、試合を終えた。


 ジャッジ3者とも50-45で大﨑。大﨑が盤石な試合運びでキャルービーに完勝した。


 大﨑はマイクを持つと「今日は会場、ABEMAで応援ありがとうございます。こんな試合はしてはいけなかったという試合で、もっと圧倒出来る試合ができるように明日から練習頑張ります」と納得のいかない表情で話した。


 この勝利で、6月15日(土)エディオンアリーナ大阪で大﨑が持つRISEスーパーフライ級王座の防衛戦を行うことが決定した。


 リングサイドで観戦していた政所仁(魁塾)はリングに上がり「大﨑選手、おめでとうございます。試合が長くて喋ろうと思っていたこと飛んじゃったけど、反省ですかね(笑)。5年前にRISEのタイトルマッチで負けたけど、その時の田丸(辰)選手にも勝って、リベンジし続けて、最後大﨑選手にたどり着きました。今の試合では(自分と)差が付いちゃったかな。一番レベルが高い試合ができると思います」とコメント。

 それを受けて、大﨑は「こんな試合ですいませんでした。6月に向けて、もっと仕上げて最高の試合ができるようにしっかり仕上げます。絶対防衛するので、応援よろしくお願いします」と意気込んだ。

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