11カ月ぶり復帰の中川皓貴、モンゴルのバットオチルに判定負け
▼第10試合 GLADIATORフェザー級 5分3R
×中川皓貴(総合格闘技道場Reliable)66.10kg
[判定0-3] ※28-29×3
〇バットオチル・バットサイハン(Shiqen Beelii)66.20kg
心機一転、GLADIATORに戦場を移すこととなった田中と同じReliable所属の中川も11カ月振りにケージ復帰を果たす。
中川は中学・高校と柔道を学び、アマチュア修斗関西大会で3位。2017年のプロデビューから一つのノーコンテストを挟み、GLADIATOR、DEEPの舞台で北﨑拓実、鈴木敦順、今村豊、濱太紀等を破り7連勝。2021年にPANCRASE初出場で遠藤来に判定負け。2022年2月にはRIZIN TRIGGERで小島勝志に判定勝ち。同年8月のGLADIATORで原口央にスプリット判定負けも、9月に島村裕に判定勝ち。2023年1月の前戦『GLADIATOR 020』でチョ・ソンビンとのフェザー級王座決定戦に敗れ、脇腹を負傷した中川だが、新王者パン・ジェヒョクの持つベルトを狙い、復活の一歩をバットオチル戦で踏み出す。
復帰戦に向け、中川は「今回の、試合に向けて前の試合から期間が空いてしまって、みんなにも『辞めるん?』とか『辞めたん?』ってめっちゃ聞かれたんですが、男は負けたままじゃ終われないです。きっちりとやり返しに帰ってきました! もう負ける事は出来ないです。応援して頂いている方に悔しい思いはさせません。モンゴルの人は力強そうやなとか、どんな試合するんやろとかめっちゃ考えてたんですが、考えていても一緒やって思って。やる事は一つしか無いので、ただきた相手を倒すだけです。GLADIATORのことを含め、前のタイトル戦で負けてめっちゃ弱気になってた自分がいるんですが、GLADIATORの王座決定トーナメントとか見ていて、やっぱりベルトが欲しくなりました! 海外選手も増えてGLADIATORも櫻井さんのお陰で大っきくなって人気があるんですが、GLADIATORのベルトが1番似合うのは自分や思っているので!」とコメント。
対するバットオチルは、竹中大地と対戦するモンゴルのテムーレン・アルギルマーと同門のShiqen Beelii所属で、プロMMA戦績は2勝1敗ということだが、モンゴルで1度だけ開催されたことがあるIMMAFの大会で優勝し、タイガームエタイに滞在し世界レベルのトレーニングを積んできた。
2023年1月に長谷川賢タレントリレーションズ代表が現地で視察をした際に戦績に関係なく、いの一番に来日候補に挙げたウェルラウンダーだが、当時は時期的に学業に専念せざるを得なく、招聘を諦めたという将来性の高さが買われているファイターだ。モンゴル人のパワーに洗練されたMMAを使いこなすというバットオチルは、「初めての海外での試合なので、この試合は私にとって非常に重要です。 チャンピオンへの第一歩なので全力で戦いたいと思っています」と語っている。
1R、サウスポー構えのバットオチルは左ハイ。さらに左の蹴りもその打ち終わりに中川はダブルレッグテイクダウン! 金網使い立つバットオチルは逆に崩して中川の上に。両足を4の字で束ねる中川との上の取り合いから足を解いた中川がバックテイク、パウンド! リアネイキドチョークへ! 立ち上がり外したバットオチル。送り手を取られながらも右一本で差して上でゴング。
2R、右から左を差し込む中川だが蹴りの打ち合いで左ミドルを当てたバットオチルがバランス崩した中川の上に。ハーフの中川は下から踵を足に落とすが、押さえ込むバットオチルもヒジ。ロッックダウンで下げさせる中川に足を戻して右で枕にパウンド! さらに左で脇差し寝かせると、右で差す中川に左小手で寝かせる。後転して立ち上がる中川にバックテイクで崩しに、中川も思わずケージを掴む。
3R、左で詰めるバットオチルに首投げで抱え込んで中川。ボディロックのバットオチルに中川はギロチンチョーク! しかし引き込みにテイクダウンのバットオチルは首を抜き上に。パウンドからの抵抗にバットオチルは「ホーッ、ナイス!」と言いながらハーフで削り続ける。金網使い立ち上がった中川だが、残りわずかでゴング。
判定は3-0(29-28×3)でバットオチルが勝利した。