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【UFC】平良達郎、日本人初のUFC世界王座獲得なるか、王者ジョシュア・ヴァンに挑戦。メインはミドル級王座戦チマエフvs.ストリックランド、元Bellator王者アモソフvs.4連勝アルヴァレス、UFC最多出場記録ミラー。シュートボクセのオチョアが判定勝ち=速報中

2026/05/10 05:05
 2026年5月9日(日本時間10日・朝6時開始)米国ニュージャージー州ニューアーク・プルデンシャル・センターにて『UFC328』(U-NEXT/UFC Fight Pass配信)が開催されている。 【写真】UFC世界フライ級選手権試合ヴァンvs.平良はコメイン(セミ)で行われる。 ▼UFC世界ミドル級(83.91kg)選手権試合 5分5Rハムザト・チマエフ(UAE)王者 15勝0敗(UFC 9勝0敗)※UFC9連勝中ショーン・ストリックランド(米国)挑戦者 30勝7敗(UFC 17勝7敗)  15戦無敗のチマエフは、ウェルター級からミドル級に戻して、25年8月の前戦で王者ドリカス・デュ・プレシに挑戦。初回からテイクダウンを奪うとデュ・プレシをクルスフィックスにとらえるなど5Rに渡り完封。新ミドル級王者となった。  元王者のストリックランドは、26年2月の前戦で8連勝中のアンソニー・ヘルナンデスと対戦し、3R 首相撲ヒザを効かせて左右ラッシュでTKO勝ち。1年前のデュ・プレシ戦の判定負けからの再起を遂げている。 [nextpage] ▼UFC世界フライ級(56.7kg)選手権試合 5分5R ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)王者 16勝2敗(UFC9勝1敗)※UFC6連勝中平良達郎(日本)挑戦者 18勝1敗(UFC8勝1敗)3位 前日計量でフライ級リミットの125ポンド(56.7kg)ジャストでともにパス。その後の公開計量&フェイスオフでファンの前でベルトにかける意気込みを語った。  体重計の上で日の丸を背に広げてガッツポーズし、右手を胸に置いて軽く叩いた平良。対するヴァンは、胸を左右の腕で4発ドラミングしてガッツポーズ。  フェイスオフでは互いに握手をかわしてから、両者目を逸らさずに向かい合い、ヴァンが右手を挙げると平良もうなずく。ダナ・ホワイト代表に両者背中を叩かれて分かれた。  司会のジョー・ローガンから先にマイクを向けられた平良。「挑戦者のタイラ・タツロウがいます。これはあなたにとって素晴らしいチャンスです。あなたはUFCフライ級タイトルをかけて戦います。これこそが、あなたがここに来た目的です。その瞬間は明日の夜(日本時間朝)です。今の心境を聞かせてください」と聞かれると、ファンの前で平良は英語で語った。 (C)Zuffa LLC/UFC 「Yeah, I'm ready. I'm here to prove I'm the best and bring the belt back to Japan.(準備はできています。自分が“ベスト”であることを証明し、ベルトを日本へ持ち帰るためにここに来ました)」  歓声のなか、次は王者が初防衛の心境を問われた。  ジョシュア・ヴァンは「準備は万端だ。いや、待ちきれないよ。明日の夜が待ちきれない。明日は、殺るか殺られるかだ。俺たちはそんなことには巻き込まれない」と自信の表情。  両者ともに朝の水抜き後の本計量時のこけた頬は通常に戻り、肌艶も良い状態で、ステージを降りた。  U-NEXTの『UFC 328』前日特番での事前インタビューでは、平良は、1カ月延期を経てこぎつけた王座戦に、「1回作り上げてたので、(4月11日に)やれなくなったのは残念でしたけど、そこから毎週毎週、来週ジョシュア・ヴァンと戦うくらいの気持ちで試合をよりイメージして作ってました」と、濃密な時間を過ごしてきたという。実際に平良は、ヴァンの4月大会欠場の報を受けて、4日ほど休息を入れて身体を戻し、延期をポジティブにとらえ、再び今回の5月決戦に仕上げてきた。  そして、大一番に向けて、「ヴァン(の武器)がボクシングというのはみんな知っているし、僕の寝技が強いのもみんな知ってるし、お互い手の内が分かった上で、自分の柔術のスキルをどう使おうかなという風には思っています。ヴァンは自分より若いし、“何か”を持っている選手。もちろんボクシングとタフネスを持っているし、僕はリーチだったり、ヴァンにはない柔術スキルを持っているので、そのアドバンテージを使いつつ、タイトルマッチなので25分間(5分5R)、集中するっていうことが一番です」と勝機を語っている。 「どうなる? ヴァンvs 平良」試合はスタンドで始まる── (C)Zuffa LLC/UFC 「打撃の王者と組みの挑戦者」の構図にはあるが、MMAの試合はスタンドから始まる。最初の注目は、それぞれの立ち合いにある。  ともにオーソドックス同士で、長距離で長いジャブ、右の真っすぐを持つ平良はスタンド技術の向上が目覚ましい。対するヴァンの打撃は強い圧力から距離が近く、打たれ強さもあるなかで相手の打ち終わりに当てるのも巧み。MMAのトータルでこなせて極めの強さを持つ平良が、さまざまなフェイイントとともに、ヴァンにいかにアプローチして、いい組み手で組めるか。  身長・リーチともに165cmというヴァンに対し、平良は身長170cm、リーチ178cm。そのリーチをスタンドから活かして戦うが、小さくて詰まっているヴァンのように身長差があるとテイクダウンが入り辛い部分もある。 (C)Zuffa LLC/UFC  鶴屋怜戦で外無双、一本背負いの変則投げにテイクダウンされたヴァンだが、打撃の崩しが無いタックルはほぼ防いでおり、UFCではテイクダウンディフェンスで81%を誇る。ゆえに、いかに平良がスタンドから作るかが、最初の注目で、今回はオーソ同士であることがポイントになってくる。  フィジカルも強い平良はケージを背にさせて組み伏せたいが、ヴァンはテイクダウンディフェンスに加え、テイクダウンからコントロールさせない上手さも持つ。相手の首相撲にはボディパンチで対抗するなど荒々しさも見せるなか、平良は得意の四つ組み、バック、おたつロックなど一つひとつ駒を進めて制圧する松根柔術が活きる。 (C)Zuffa LLC/UFC  そして、フルサイズのケージでの5Rの戦い。互いに足を使えるなかで、ともに5R戦の準備は経験済みながら、実際に5Rをブランドン・ロイヴァルと戦った平良に対し、ヴァンは最大3Rまでに試合を終えている。4R、5Rのチャンピオンシップラウンドの戦いは未知数だ。  平良は本誌のインタビューに「間違いなくロイヴァル戦の5Rというのは、僕の中で一番キツい試合だったっていうのがありますし、それを経験したからこそ、自分が今回5分5R、25分を戦うとしても、自分が全部プッシュするっていう気持ちがあります。5分5Rは、絶対ヴァンより僕の方が有利だと思ってるんで、長引けば長引くほど僕の経験が活きると思っています」と語る。  序盤の入り方が、その後のラウンドにも影響するチャンピオンシップは、いよいよ明日のブザーを待つのみとなった。  UFC世界フライ級タイトルマッチは、UFCの歴史上、初めてアジア人男性アスリート同士によるタイトルマッチであり、さらに、2000年代生まれ同士の王座戦としてもUFC史上初。平良が勝てば、日本人初のUFC世界王者誕生となる。 【関連記事】平良達郎 / ジョシュア・ヴァン 個別インタビューチマエフ / ストリックランド 個別インタビュー [nextpage] ▼ヘビー級 5分3Rアレキサンドル・ヴォルコフ(ロシア)39勝11敗(UFC 13勝5敗)ワルド・コルテス・アコスタ(ドミニカ)17勝2敗(UFC 10勝2敗)※UFC3連勝中 [nextpage] ▼ヘビー級 5分3Rショーン・ブレイディ(米国)18勝2敗(UFC 8勝2敗)ホアキン・ バックリー(米国)21勝7敗(UFC 11勝5敗)  [nextpage] ▼ライト級 5分3Rキング・ボビー・グリーン(米国)34勝17敗1分1NC(UFC 15勝12敗1分1NC)155lbs/70.31kgジェレミー・スティーブンス(米国)29勝22敗(UFC 15勝19敗) 160lbs/72.57kg※体重超過※スティーブンズが体重超過。対戦相手のグリーンに報奨金の30%を支払い試合実施 [nextpage] 【プレリム】 ▼ミドル級 5分3Rアテバ・グーティエ(カメルーン)10勝1敗(UFC 4勝0敗)※UFC4連勝中オジー・ディアス(米国)10勝3敗(UFC 1勝1敗)  [nextpage] ▼ウェルター級 5分3Rヨエル・アルヴァレス(スペイン)23勝3敗(UFC 8勝2敗)※UFC4連勝中ヤロスラフ・アモソフ(ウクライナ)29勝1敗(UFC 1勝0敗)※元Bellatorウェルター級王者  [nextpage] ▼ライト級 5分3Rグラント・ドーソン(米国)23勝3敗1分(UFC 11勝2敗1分)マテウシュ・レベツキ(ポーランド)20勝4敗(UFC 4勝3敗)  [nextpage] ▼ライト級 5分3Rジム・ミラー(米国)38勝19敗(UFC27勝18敗)※UFC勝利数27(歴代1位)、UFC最多出場記録46(歴代1位)42歳ジャレッド・ゴードン(米国)21勝8敗(UFC9勝7敗)37歳 [nextpage] ▼ミドル級 5分3Rロマン・コプィロフ(ロシア)14勝5敗(UFC 6勝5敗)マルコ・トゥリオ(ブラジル)14勝2敗(UFC 2勝1敗)  [nextpage] ▼フェザー級 5分3Rパット・サバティーニ(米国)21勝5敗(UFC8勝2敗)ウィリアム・ゴミス(フランス)15勝3敗(UFC5勝1敗) [nextpage] ▼ミドル級 5分3Rバイサングル・ススルカエフ(ロシア)11勝0敗(UFC 2勝0敗)ジョーデン・サントス(ブラジル)11勝2敗(UFC 1勝1敗)   1R、ともにオーソ構え。チマエフのトレーニングパートナーのススルカエフは右前蹴り、左右から左ハイ。カーフも。サントスは右ロー。ススルカエフは右ミドルハイ。右カーフを当てると、サントスの入りに右オーバーハンドも。 左ハイをガードしたサントスは右ストレート。ブロッキングのススルカエフはフェイントから後ろ廻し蹴り。若干ガードは低め。右を打つススルカエフにサントスは蹴りに合わせて右を狙う。  ススルカエフのシングルレッグを切ったサントス。ススルカエフは右カーフ。サントスは右オーバーハンドを届かせる。左から右アッパーのサントスにススルカエフは軸を崩して打つ。左から右アッパーのサントスにススルカエフは圧力をかけて蹴りで前に。後ろ廻し蹴りをサントスがかわしてブザー。序盤はススルカエフ、後半はサントスが盛り返したラウンド。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇ホセ・オチョア(ペルー)9勝2敗(UFC 2勝2敗)[判定3-0] ※30-27×3 ×クレイトン・カーペンター(米国)8勝3敗(UFC 2勝3敗)  1R、サウスポー構えのオチョアがジャブから前にオーソのカーペンターの右ミドルをキャッチも体勢戻すカーペンター。左インローのオチョアにカーペンターも右インロー。圧力をかけるオチョアにカーペンターは右ミドル。オチョアは左ボディ。カーペンターの組みを切る。  右ミドルのカーペンター。オチョアも上下に突いてワンツーからボディ打ち。カーペンターの組みを切る。サウスポー構えから左の関節蹴りのオチョア。ワンツー、右ハイをかわしたカーペンターは組んで離れ際の右もかわすオチョア。インローのカーペンターにオチョアは左ボディ。ケージに詰めて右フックにオチョアはダウン!  カーペンターは下から外ヒール、ヒザは抜けている。カーフスライサー狙いもヒザは曲げられず。鉄槌のオチョアは足を抜くとカーペンターも立ち上がり。  2R、左の前蹴りを腹に突くオチョア。カーペンターも右ストレート。しかしバックヒジから左右ラッシュのオチョアはボディ打ち、ヒザ蹴り。鼻血のカーペンターはケージに後退。右インローのカーペンターはオチョアの前蹴りの打ち終わりに組みつき背中に飛び乗るが、前に落としたオチョア。カーペンターは足関節狙いもカーペンターは抜く。  スタンド。ジャブの刺し合いから右を当てるカーペンター。オチョアは左ボディ、右と打ち返し。右の蹴りに左のカウンターを当てるカーペンター。しかしオチョアは右ジャブ。オチョアの右ミドルに、左右から左ハイを打ち込むオチョア。  右ボディストレート、右ジャブ、左ハイのオチョア。カーペンターの高い組みを切る。ジャブを突くオチョアに左右で押し戻すカーペンター。オチョアはスピニングバックエルボー。さらに左スーパーマンパンチから二段蹴りで詰める。  3R、サウスポー構えになるカーペンター。右ジャブ、左ストレート。オーソに戻し右ハイ。オチョアは右ボディジャブ。さらに右跳びヒザもそこでキャッチしてテイクダウンのカーペンターはハーフに。右で脇差し。右で脇腹を叩くオチョア。亀からの立ち上がりに足をかけようとするカーペンターだが、手で防ぐオチョアが立ち上がり右から左で前に。  シングルレッグのカーペンターは押し込むが、切ったオチョアが前に。左カーフのカーペンターだが下がりながら。ともにインロー。蹴りの打ち終わりに詰めるカーペンターだが組めず。右ミドルのカーペンターは右ハイも。ガードのオチョアは左右ロー。左ボディ。ジャブ。蹴り足を掴んでの左を放つ。  右ボディ、左ストレートで前に行くオチョア。カーペンターの蹴り終わりに左右で詰めて、拍子木に下がってさばいてブザー。  判定は3-0(30-27×3)のフルマークでシュートボクセのオチョアが完勝。UFC戦績は2勝2敗に。敗れたカーペンターは2連勝の後3連敗で負け越しとなった。  勝者は「すべて計画通り。素晴らしいファイターだ。次はどんな相手でも戦う」と語り、カメラ越しの婚約者に結婚を申し込んだ。
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