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【GLADIATOR】竹中がテムーレンに一本勝ちで「RIZINさんオファー待ってます」、上久保が一本勝ち「僕はUFCだけを目指さないと強くなれないから」、佐々木信治への挑戦者は田中有に。河名がチハヤフルを初回KO、復帰の中川がバットオチルに敗れる

2023/12/09 12:12

竹中大地が前王者テムーレンに一本勝ち

▼第12試合 GLADIATORバンタム級 5分3R
〇竹中大地(パラエストラ和泉)61.55kg
[1R 4分27秒 リアネイキドチョーク]
×テムーレン・アルギルマー(Shiqen Beelii/第6代GLADIATORバンタム級王者)61.55kg

 2023年最終戦となる『GLADIATOR 024』に、元ONE Championshipファイターで元修斗環太平洋バンタム級王者の竹中大地が参戦。前GLADIATORバンタム級王者のテムーレン・アルギルマーと対戦する。

 9月30日の『GLADIATOR 023』でケージインした竹中は、12月9日大会出場を宣言。「過去最高の自分でここに立ちます」と、語っていた。

 日本を代表するバンタム級ファイターの一人、竹中は大阪出身でパラエストラ和泉に所属。2013年のプロ修斗デビュー戦から無敗のまま新人王を獲得。岡田遼、エダ塾長こうすけ、金海裕輝、佐藤将光、小蒼卓也を相手に5連勝を飾り、VTJでも土肥 聖帝 潤、ジョン・チュンイル、アラン・フィルポットに勝利している。

 修斗で一気に環太平洋王者に駆け上がり、その後は主戦場をONE Championshipに移し、ONEバンタム級(※水抜き禁止の65.8kg)初戦で元コンテンダーのキム・デファンを下すと、レアンドロ・イッサをTKO、その後、ユサップ・サーデュラエフにスプリット判定で敗れてONEフライ級(※61.2kg)に変えてイヴァニルド・デルフィノにリアネイキドチョークで一本勝ち。

 コロナ禍で試合が減るなか、2021年10月の『Road to ONE』で和田竜光と熱戦の末、スプリット判定負け。2023年7月に約2年の沈黙を破り約7年ぶりに修斗のリングに上がり、バンタム級環太平洋王者の藤井伸樹とノンタイトルで対戦。判定3-0で勝利していた。

 今回のGLADIATOR参戦にあたり、竹中は「33歳になりましたが、自分のキャリアに全然満足していないです。身体も気持ちもダメージもなくメッチャ元気です。傍から見たら、『そろそろ引退?』とか、知らない人からは『まだ格闘技やっているんですか』なんて言われるようになってきました。『昔、格闘技をやっていたんですか』と、初めて会った人にも言われます。世間から見たら、辞めて行っている人間なんやという歯がゆさ、悔しさがあります。自分の実力を証明する舞台へ進むための足掛かりではないですが、そういうフィーダーショー的な立ち位置にある『GLADIATOR』でしっかりと勝って、世の中に認められるような試合をどんどんしていきたいと思っています」とコメント。

 そんな竹中の前に立ち塞がるのが、前王者のテムーレンだ。

 ムエタイで4戦4勝(モンゴル選手権優勝)、シュートボクシングで3勝0敗、散打とコンバットサンボでともに国内選手権銅メダルを獲得すると、レスリングも武器に、2019年の『MGL-1 Fight Night 3』でプロデビュー。2022年11月にモンゴルで行われた『ROAD TO ONE』でバヤージャルガル・ツェンドーに判定勝ちすると、2023年3月の『GLADIATOR 021』で神田T800周一に1R TKO勝ち。6月の再戦でも神田にスプリット判定で勝利し、3連勝をマーク。

 しかし、9月大会で竹本啓哉にスプリット判定で敗れ、王座陥落。今回の竹中戦のオファーを即了承するなど、王座返り咲きへ強い意志を見せている。

 王座を失った直後にダムランプレウ・コーチと足関節の対処方法の確認を控室で行うほどの研究熱心さと向上心を持つテムーレンにとって、『ROAD TO ONE』で勝利しながらONEと契約をできなかった思いを、元ONEファイターである竹中との試合でぶつけて、自身の力を確認したいところだろう。

 竹中にとっても、世界へのステップアップを果たす上で負けられない戦いとなる。モンゴル、韓国、フィリピン勢の参入もあり、激しさが増すGLADIATORへの竹中の参戦により、バンタム級タイトル戦線は新たに勢力分布図が塗り替えられるのか。

 テムーレンは「今年、日本で3度試合をして自分でも凄く成長していると感じているので、竹中選手にはしっかりと練習をしてきてほしい。自分はもの凄く練習しているので面白い試合になると思うので、互いに頑張ろう。日本のファンのみんなは、いつも応援してくれて感謝しています。今回も激しい試合をするので、ぜひとも自分のことを応援してほしいです」と意気込みを語っている。

 1R、ともにサウスポー構え。左カーフを当てて左ミドルを効かせる竹中。テムーレンも鋭い踏み込みの左ストレートを突く。テムーレンの右ヒザに後方に崩れた竹中だが、すぐに立ち上がり、テムーレンの」右ハイを掴んで組みに。ここは突き放したテムーレンだが、続く竹中の左ミドルにくの字に後退! 詰める竹中がテイクダウンから立ち際にバックテイク。リアネイキドチョークを極めた。

 試合後、竹中は「初めてのGLADIATOR、すごく楽しかったです。来年1月に自分、娘が生まれる予定で、大変な時期に好き勝手試合させてもらつて、次はしっかりサポートしてもうひとつの勝負に勝ってもらいたいと思います。来年はRIZINで、誰とでも勝負できると信じているのでRIZINさん、オファーお願いします」と語った。

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