キックボクシング
レポート

【RISE】門口佳佑が気迫の初防衛を果たしK-1軍司へ宣戦布告、数島大陸が松本天志を振り切り悲願の新王者に、梅井泰成は無効試合に、激闘派対決は北井智大がダウン奪うも伊藤澄哉が制す

2023/10/29 19:10

▼第8試合 ミドル級(-70kg) 3分3R延長1R
〇モトヤスック(治政館/同級3位、WMOインターナショナルスーパーウェルター級王者)
判定3-0 ※30-29、30-27×2
×T-98(フリー/同級7位、元ラジャダムナンスタジアム認定スーパーウェルター級王者)


 T-98は“ムエタイゴリラ”の異名を持ち、パワーと頑丈な身体を活かした戦いぶりでこれまで数々のタイトルを獲得。2016年6月には日本人5人目となるラジャダムナンスタジアム王座を奪取した。また、同年10月にはタイのラジャダムナンスタジアムに乗り込み、KO勝ちで日本人初の現地での防衛にも成功。2年ぶりの復帰戦となった2022年5月の『NO KICK NO LIFE』では緑川創に判定負けも、8月のRISE大阪大会でRYOTAROとダウン応酬の大激闘を繰り広げ、延長Rで逆転KO勝ち。しかし、12月に憂也にKO負け、2023年7月にはブルガリアの『SENSHI 17』でマルコ・ヘスス(ブラジル)に判定負けで連敗中。戦績は42勝(23KO)27敗5分。


 モトヤスックは2020年1月大会で同門の政斗と初代王座決定戦を争いジャパンキック認定ウェルター級王座に就いた。強烈な右ストレートと左フックを武器に、2022年9月のWMOインターナショナル・スーパーウェルター級王座決定戦でダーンチョンに2RでKO勝ち、11月にはシュートンに判定勝ち、今年1月にネートパヤックに判定勝ち、3月には初参戦のRISEで憂也を延長戦で破り、7月には馬木樹里をKOして7連勝中と絶好調。戦績は17勝(10KO)5敗1分。


 1R、互いにローを蹴り合い、ジャブからのワンツーを打つ。モトヤスックは左フックから右ストレート、右ローと左フックで崩しての攻撃。T-98は両腕ブロックをガッチリと固めてローを蹴る。モトヤスックは左ボディ。


 2R、コーナーを背負ったT-98にモトヤスックが左ボディを打つと、T-98が右ストレートを合わせる。モトヤスックは左三日月と左ミドル、T-98も左ボディを返すとモトヤスックは右ストレートの連打から左ボディ。左フックをヒットさせたT-98だが、モトヤスックがすぐに右ストレートを返す。モトヤスックのパンチは両腕ブロックしているT-98だが、グローブに当たって大きな音が響き見栄えが悪い。モトヤスックは右フックを2度クリーンヒットさせ、T-98を一瞬グラつかせた。


 3R、パワーのある右ハイから左フックを打つモトヤスック。T-98がブロックしていても大きな音が響く。T-98が一発出すと倍のパンチを打ち返すモトヤスック。右ローで大きくバランスを崩し、左ボディも打つ。T-98も負けじと左ボディを打つが手数が少ない。モトヤスックのワンツーに右フックを合わせるT-98だが、すぐにモトヤスックが打ち返す。


 判定は3-0でモトヤスックが8連勝をマーク。T-98は3連敗と厳しい状況に追い込まれた。

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