▼セミファイナル(第11試合) 第2代RISEフライ級(-51.5kg)王座決定戦 3分5R無制限延長R
〇数島大陸(及川道場/同級1位、第30回全日本新空手道選手権大会 K-3GRAND PRIX 2019軽軽量級優勝)
判定3-0 ※49-48×2、50-48
×松本天志(HAWK GYM/同級2位、RISE NEW WARRIORS フライ級(-51.5kg)トーナメント優勝)
※数島が第2代王座に就く。
数島は2020年9月にプロデビューすると軽量級でも倒す選手として注目され、2021年7月大会にはラジャダムナン王者の竜哉・エイワスポーツジムと対戦しドローとなったもののダウンを奪い一躍名を挙げた。2022年4月から開幕したフライ級王座決定トーナメントでは準決勝で当時無敗の塚本望夢とダウンの応酬の末の判定勝ちで決勝進出を決めたが、10月の決勝戦で初代スーパーフライ級王者の田丸辰に敗れて王座戴冠を逃した。2023年2月には予告通りに“神の左”でPRANDAMにKO勝ち、7月には松岡宏宜に判定勝ちし、戦績は10勝(6KO)2敗2分。
松本はJAPAN CUP2021 -55kg準優勝で、2021年8月にRISEでプロデビュー。3戦目で初黒星を喫するが、2023年2月に行われた「RISE NEW WARRIORS フライ級(-51.5kg)トーナメント」で大方の予想を覆し、空龍と塚本望夢の優勝候補2人を下し下剋上を果たして優勝。7月には弾丸風太も初回KOに沈め、6連勝で今ノリにのっている19歳のホープ。8勝(4KO)1敗の戦績を持つ。
1R、サウスポー同士。数島は左ロー、松本は右インロー。互いにジャブを突く中、松本が左フックで強襲。互いに様子見のラウンドとなった。オープンスコアは10-10×3。
2Rも互いにローを蹴り、ジャブを突く。その中で手数が多く、前へ出るのは数島。松本は左フックをヒットさせるが、数島はジャブを突いて前へ出てのヒザ蹴り。松本の左カーフに数島は足を上げる。互いにパンチの引き際にハイキックを合わせ、両者とも寸前でガードするスリリングな場面も。OPスコアは数島の10-9×2と10-10。
3R、ジャブを突いていく数島は左ストレートを打ち抜く。松本は左カーフで対抗。かなりジャブが多い数島が左も当てに行き、松本は後手に回る。飛びヒザは空振りした数島だが、すかさずパンチを打ってきた松本に右フックをヒット。ラウンド終了直前、数島の右フックをもらって松本は大きくバランスを崩した。OPスコアは10-9×3で数島。
4Rもジャブを突き続ける数島。松本もジャブを突き合い、左ストレートを出し合う。数島がジャブからヒザ蹴り。松本は前へ出て左フックを振るが空振り、左ストレートを当てる数島に松本は左カーフで対抗。数島は左右にステップで移動して松本の攻撃をかわす。ジャッジ1名は10-9で数島、10-10×2。
5R、リング中央で打ち合いになり、数島が左ストレートを当てる。さらにヒザ。このワンツーからのヒザが決まり、その後も数島は狙っていく。ジャブを突きながら回り込んでいく数島。残り30秒で松本の右フックがヒットし、最後まで攻めた松本だったが逆転はならず。要所で左を当てた数島が判定3-0で勝利。
悲願のベルトを巻いた数島は「ここまで育ててくれた及川先生を始め、RISE関係者の皆さんありがとうございます。僕は1年前に田丸選手に負けてしまって、そこから毎日悔しい思いをして1年ぶりにタイトルマッチが出来て。これを逃したら終わりだと思っていたので勝ててよかったです。フライ級は強いヤツいっぱいおるんで、僕が1人ずつ倒していって絶対に田丸選手がトップにいますがそこに追いついてリベンジします」と高らかに宣言。キックボクサーは嬉し泣きしていた。