キックボクシング
レポート

【RISE】門口佳佑が気迫の初防衛を果たしK-1軍司へ宣戦布告、数島大陸が松本天志を振り切り悲願の新王者に、梅井泰成は無効試合に、激闘派対決は北井智大がダウン奪うも伊藤澄哉が制す

2023/10/29 19:10

▼第9試合 ライト級(-63kg) 3分3R延長1R
×北井智大(チームドラゴン/同級2位)
判定0-3 ※27-28×3
〇伊藤澄哉(戦ジム/スーパーライト級7位)


 北井はチームドラゴンのニューリーダーとしてRISEで活躍。後半戦の強さを活かして勝利することが多く、パンチでの猛攻で逆転勝利を飾ってきた。RISE随一の激闘派として知られ、2019年2月に山口裕人を初回KO、9月にKNOCK OUTで活躍した水落洋祐を初回KO、2020年1月にはNKBライト級王者・高橋一眞を2RでKO、8月にはKNOCK OUTで活躍したマサ佐藤も判定で破るなど“RISEの門番”としての一面も持つ。2021年9月に初のオープンフィンガーグローブマッチに挑んでYA-MANにKO負けを喫し、以後4連敗したが2023年7月に北濱精悦をKOして復活。戦績は25勝(10KO)18敗2分。


 伊藤は地下格闘技キックの大会『益荒男』や『飛車角』で活躍、17戦(15KO)無敗の戦績を引っ提げて2019年11月にRISEでプロデビュー。3戦3勝2KOの快進撃を続けていたが、2021年9月の4戦目で実方拓海に初黒星を喫した。2022年4月にはYA-MANと初のOFGマッチを行ってダウンの応酬の末にKO負け、8月には山口侑馬に負傷判定で敗れ、2022年12月に中村寛にKOで敗れると引退を匂わせていた。戦績は3勝(2KO)4敗。


 1R、伊藤はジャブを突いていき、右ストレート、右ローにつなぐ。北井は左右フックを打ってからのアッパー。北井の入り際にテンカオを合わせる伊藤。これに北井が苦痛の表情を浮かべて後退、伊藤はパンチとヒザで畳みかける。伊藤がサウスポーに構えての右カーフも連続ヒット。北井は雄叫びを上げるとフックを打っていくが、そこへ伊藤がテンカオを突き上げていく。身体を丸める北井。


 2R、伊藤の右カーフに転倒する北井。左右フックからの右カーフでまたも転倒したところで北井はダウンを宣告される。強い右を打ち、テンカオを突き刺す伊藤に北井も右ストレートで必死の反撃。下がる北井にサウスポーの伊藤の左ストレートが入るが、北井も左右フック。至近距離での打ち合いに持ち込むが、伊藤がテンカオを突き刺すと北井は後退。思い切り右を打つ北井。


 3R、リング中央でコンタクトした両者はいきなりの足を止めての打ち合い。ここで北井の右ストレートがヒットし、伊藤が吹っ飛んでダウン。まだダメージが見える伊藤に北井が打ち合いを仕掛け、伊藤も打ち合いとプッシュで対抗。伊藤の右も強くヒットし、北井は右フック。伊藤がワンツーを打ち抜くが北井はすぐにワンツーと右フックで応戦。北井のパンチがヒットするたびに大歓声が上がり、最後に北井が右フックを当てて伊藤がグラつくと割れんばかりの歓声に。


 しかし、判定は3-0で伊藤が勝利。北井の追い上げは届かなかった。

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