NJKF 2023 1st2023年2月26日(日)東京・後楽園ホール
▼メインイベント スーパーファイト フェザー級 3分3R〇大田拓真 (新興ムエタイジム/元WBCムエタイ日本統一フェザー級、S1ジャパン55kg級王者)判定3-0 ※30-29、30-28×2×大翔 (WSR荒川ジム/M-1日本フェザー級王者、第5代WMC日本フェザー級王者)
大田はジュニアキックを経て2015年4月にプロデビュー。2019年にS1ジャパントーナメントを制し、RISE、KNOCK OUTにも参戦。2022年5月にはKrushに参戦し、蹴りのテクニックを駆使して佑典から判定2-0で勝利を収めた。対する大翔はテクニシャンとして知られ、2022年3月にWMC日本フェザー級暫定王座に就くと、7月に佐野貴信をTKOに破ってWMC日本フェザー級王座を奪取した。フェザー級王者同士のテクニシャン対決となる。
1R、まずはミドルの蹴り合い。互いに重いミドルを蹴って場内に快音を響かせる。大翔は左ローを2発蹴っておいていきなりの左ストレート。ここからパンチを増やしていく大翔に大田もパンチで応戦し、ヒジの打ち合いも。大田が左ボディをヒットさせる。
2R、左右ミドルと左ハイを激しく蹴り合う両者。左ストレートを顔面とボディに伸ばしてくる大翔に、大田はカウンターの左ミドルハイを蹴る。大田の右ミドルが強く決まる場面があり、ポイントリード。
3Rも右ミドルを蹴り、右フックで迎え撃つ大田。勝負に出た大翔はパンチで前へ出ていき、大田は右フックを何度も被弾する。しかし、前へ出てくる大翔へテンカオを突き刺す。最後は大翔の執念に押される形となったが、判定3-0で大田が勝利した。
勝利者インタビューで大田は「久々のNJKFで相手他団体の王者なので勝ててほっとしています。また頑張ります。今年はまだ自分が強くないと思ったんですけれど、世界のWBCを狙っていきたいと思います。まだまだ強くなります」と、WBCムエタイ世界王座を狙うと宣言した。
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▼セミファイナル NJKFスーパーフェザー級 3分3R △龍旺 (Bombo Freely/NJKFスーパーフェザー級5位)ドロー 判定0-1 ※27-28、28-28、28-28△史門 (東京町田金子ジム/NJKFスーパーフェザー級7位)
龍旺は中学生でキックボクシングを始めてアマチュアで経験を積み、2021年6月にプロデビュー。2022年9月大会では木下竜輔(伊原道場本部)に判定勝ち。アグレッシブなファイトスタイルとキレのある蹴りを武器にするサウスポー。史門は2021年5月にプロデビュー。同じく昨年9月大会では匠(キングジム)に判定勝ちしているサウスポー。全勝同士の対決となった。
1R、ジャブと左ローの龍旺に史門はいきなりのフルスイングで前へ出る。アタックを繰り返す史門に龍旺も右フックで応戦。両者がパンチが交錯しては組み合うという展開が続く。
2R、フェイントをかけるが無防備だった龍旺の顔面に史門の左ストレートが叩き込まれ、ダウンを奪う。立ち上がった龍旺に左右フックを振り回して攻め込む史門だったが、龍旺はクリンチでこのピンチをしのぐ。龍旺は右ローと左ストレートで反撃も、史門は強打で脅かす。
3R、龍旺はダウンを取り戻そうと左ロー、組んでのヒジ&ヒザで攻勢に。史門はバテたか手数が減り、一発打っては組み付く。それを投げる龍旺。
史門は3R早々に逃げ切り体勢に入ったのが影響したか、判定は痛み分けのドローとなった。
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▼第8試合 61Kg契約 3分3R〇山浦俊一 (新興ムエタイジム/元WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級、NJKFスーパーフェザー級王者)判定2-0 ※29-28、29-29、29-28×TAKUYA (K-CRONY/NJKFライト級3位)
1R、ローの蹴り合いからスタート。左右ミドルとワンツーを出すTAKUYAに対し、山浦は右ローを集中して蹴る。TAKUYAのミドルで山浦はなかなか入れない状態が続く。
2Rも徹底して右ローを蹴っていく山浦に、TAKUYAは左右ミドルからパンチにつなげていく、手数はTAKUYAが圧倒的に多い。松浦はミドルをキャッチて軸足を払うコカし技も見せる。
3R、左右ミドルからガムシャラに左右の拳を突き出して打つTAKUYAに、山浦は首相撲でコカしまくるが打撃がほぼ出ない。ラスト30秒で山浦が勝負に出てコーナーで左右の連打を見舞い、最後にコカす。判定2-0で山浦の勝利となった。
山浦はマイクを向けられると「去年体調不良で試合をダメにしてしまって今回復帰戦だったんですが、内容がダメだったのでまた一から出直してきます」と語った。
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▼第7試合 NJKF・NKB交流戦 バンタム級 3分3R〇嵐 (KING gym/NJKFバンタム級3位)KO 1R 2分51秒 ※左ボディブロー×佐藤勇士 (拳心館/NKBバンタム級5位)
1R、両者とも蹴りからパンチにつなげていく。前蹴りとフェイントを多用する嵐に佐藤は手数が少ない。
嵐はいきなり飛びヒザ蹴りの奇襲を仕掛けると、すかさず左ボディ。これがズバリと決まり、佐藤はダウン。何とか立ち上がるも再び嵐が左ボディを決めてKOした。
初回KOで決めてみせた嵐は「前回9月の大会で計量オーバーしちゃって、階級を上げてこれからバンタム級のチャンピオン全員ぶっ倒していきます。パンチが得意な選手だと知っていたのでムエタイでいこうと思ったんですが、打ち合いたくなっちゃったので打ち合いに行ったら倒せました」と、バンタム級でのこれからの活躍を誓った。
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▼第6試合 NJKF 80kg契約 3分3R×佐野克海 (拳之会/NJKFスーパーウェルター級2位)TKO 3R 1分57秒 ※レフェリーストップ〇ジェット・ペットマニーイーグル (矢場町BASE)
佐野は前日計量で250グラムオーバーのため減点1、グローブハンティでの試合に。
1R、ペットマニーイーグルの首相撲に長くつかまった佐野だが、離れるとワンツー、左ミドルをヒット。ペットマニーイーグルはヒジを振り下ろす。
2R、佐野は右カーフを狙っていきペットマニーイーグルは組んでのヒザ。両者の攻撃があまり当たらず、時間が過ぎていく。
3R、佐野はワンツーをヒットさせるがあとが続かず、ミドルをペットマニーイーグルにスネブロックされて足を痛めたか動きが鈍る。ペットマニーイーグルは首相撲に捕まえて頭を下げさせてのヒザ蹴りでダウンを奪う。その後も首相撲で潰れるように倒れてしまう戦意喪失気味の佐野を見て、レフェリーが試合をストップした。
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▼第5試合 60kg契約 3分3R〇コウキ・バーテックスジム (VERTEX)判定3-0 ※29-28、29-27×2×Ryu (クローバージム)
1R、コウキは声を出しながら前蹴りを連発、そしてワンツーを打って前へ出ていく。Ryuは右ロー、右ストレートをヒットさせるが、前蹴りに手こずる。
2R、コウキは前蹴りで突き放し、Ryuが前へ出てきたところへ右フックを命中させてダウンを奪う。その後も前蹴りを多用してワンツーを打つコウキにRyuは右ストレート、左フックで対抗し、アッパーも突き上げる。右フック、右ローでコウキはグラつくが前蹴りで応戦。
3R、逆転を狙って打ちに行くRyuは左フックでコウキを何度もグラつかせるが、コウキは前蹴りと掴んでのヒザ蹴りで必死の抵抗。最後はRyuの大振りのフックもヒットし、ダウン寸前となったコウキだが、ダウンのポイントを守って判定勝ちした。
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▼第4試合 スーパーバンタム級 3分3R×島人租根 (KING gym)判定0-3 ※29-30、28-29×2〇大岩竜世 (KANALOA-GYM)
1R、両者とも前蹴り&ローから開始。パンチのコンビネーションを3発まで回転させる島人に対し、大岩は蹴りからパンチやヒザにつなげていき手数が多い。
2R、大岩はローと前蹴りで散らしてからのパンチを繰り出し、島人は連打で右の強打を当てていく。近付くと首相撲で島人のパンチを封じる大岩。
3R、パンチからの右ロー、組んでも右ローと徹底して右ローを蹴る大岩に島人はダメージを感じさせる。島人は右ストレートを打つも首相撲に捕まってしまう。右ハイもヒットさせた大岩が判定3-0で勝利した。
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▼第3試合 NJKF・JKA交流戦 フライ級 3分3R△愁斗 (Bombo Freely)ドロー 判定0-0 ※29-29×3△甲斐喜羅 (ビクトリージム)
1R、サウスポーの甲斐は左ミドルと左ローで距離をとった戦い。甲斐は右ストレートで突っ込み、後ろ蹴りから回転してのヒジを繰り出すが距離が合っていない様子。
2R、左ミドルを蹴る甲斐は愁斗がパンチで入ってくると両腕を首に巻きつけて動きを封じてしまい、愁斗は手が出ない。
3Rも甲斐が左ミドルを蹴り、愁斗が近付いてくると両手でロックして動きを封じる。最後は愁斗が振りほどいてガムシャラにパンチを打ちに行くが決定打はなく、痛み分けに終わった。
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▼オープニングファイト第2試合 OVER40FIGHT ヘビー級 1分30秒2R×髙木明彦 (湘南龍拳)判定 ※19-20×2、19-19〇福田久嗣 (ZERO)
左右フックで突進する高木に福田は首ヒザで対抗。最後には右ストレートでダウン寸前のダメージを与えて判定勝ちした。
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▼オープニングファイト第1試合 OVER40FIGHT 60kg契約 1分30秒2R〇アニマルタケ王 (D-BLAZE)KO 2R 0分47秒×篠原まむし (矢場町BASE)
1Rにヒザ蹴りでダウンを奪ったアニマルタケ王が2Rに左ミドルからのワンツーでKO。