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インタビュー

【RIZIN】まつげパーマで視界良好の武田光司「お互いに泥沼に入っていって、最後は気持ちの勝負で競り勝つ」=Bellator対抗戦でラバダノフと対戦

2022/12/14 14:12
 大晦日『RIZIN.40』(さいたまスーパーアリーナ)の「RIZIN vs. Bellator 全面対抗戦」でダゲスタンのガジ・ラバダノフ(ロシア)と対戦する武田光司(BRAVE)が14日、都内にて公開練習を行った。  東京北千住のヘア&スパの「mok」に報道陣を招いた武田は、「分かりますか。目がぱっちりと。こんな感じですね、この練習は」とまつげパーマに満足気な表情。その意図を「視界の上が少しぼやけるので(まつげを)上げてもらって、ほんとうに相手が見やすくなる。真剣にやってます」と語った。  当然、BRAVEの北千住ジムの練習後の話で、この日もBRAVEでの練習に加え、これまでロータス世田谷の出稽古では、同級のライバル矢地祐介、青木真也らとも練習を重ねてきた。またパンクラスイズム横浜への出稽古には、あえて前泊して「試合会場にいくつもり」で緊張感のある練習を行ってきたという。  元UFC世界ライト級王者で、世界を席巻するダゲスタンレスラーの総帥ハビブ・ヌルマゴメドフの“最後のスパーリングパートナー”を務めたラバダノフとの対戦に向け、武田は「“スタン”系はレスリングが異次元的に強い。そこに食らいついて食らいついて、相手も漬けるファイターで僕も漬けるファイターで、お互いに泥沼に入っていって、最後は気持ちの勝負じゃないかと思います。ギリギリのラインのところで競り勝ちたい」と語った。 矢地祐介、青木真也とも練習「弱点はいくつか見つけた」 ──現在のコンディションは? 「コンディションはいつもより神経質になってますね。うまくピーキングを持ってこれるようにしています。Bellatorのトップファイターとできるといいう意味で」 ──対戦相手の映像は? 「何回見たか分かりせんね。攻略も何もレスリングじゃないですか。勝つポイントは、レスリング一択。まあ圧倒して、映像を見て何個は苦手な部分も見つけることができたので、宮田先生と相談してどこがダメ、どこが強いということは、それなに研究して、その対策も出来ています」 ──世界に向けてアピールも? 「そういうのイメージすると負けるんで、あんまり(アピールは)イメージしていないですね。世界対外国人、Bellatorの関係者もいるなか、僕は海外で試合をするのが目標であり、夢なので、いつも通りの自分を見せられれば、通用すると思っているし、あとは海外のプロモーターたちも注目してくれると思うので、いつも通りやれば見てもらえると思います」 ──ジャーマンスープレックスも見れそうですか? 「あれはパフォーマンスじゃないので、行けるときに行きます」 ──実際の練習はかなり追い込んでいる状況ですか。 「試合まであと3週間を切っているので、先週まで水曜日はパンクラスイズム横浜さんのところに行かせてもらって、木金はロータス(世田谷)さんの方に行かせてもらって、自己投資というか、遠いので(横浜に)前のりしてホテルに泊まって、試合に行くという雰囲気で練習に向かっているので、いい精神状態で練習が出来ていますね」 ──出稽古だと緊張感のある練習になりますね。 「そうですね。やっぱりスパーリングもより緊張感があって、試合に近い精神状態で出来るので、少しでも移動とかに疲れを残さないように前のりsて、だからほんとうに試合会場に行くような気持ちで出稽古をしてきましたね」 ──ライト級に近い選手というと、ロータスには対戦した矢地祐介選手もいるわけですね。 「います。MMAだと住村(竜市朗)さん、金原(正徳)さんともやらせてもらっていて、金曜日は立ちからグラップリングなんですけど、青木(真也)さんに当たりに行って、しごいてもらっています」 ──自分から青木選手に手合わせを? 「それが筋だと思っているので。すごくいい練習環境でやらせてもらって、10月の試合(ザック・ゼイン)後、すぐに大晦日あると聞いていたので、試合後もすぐに練習してきたので、精神状態もコンディションもばっちりですね」 ──この間、セコンドにもついたBRAVEの川中孝浩選手がGRACHANで渡辺良知選手に逆転勝ちし、DEEPで野村駿太選手が小金翔選手を2R TKOに下しました。両者ともに試合後に口を揃えて言ったのは「武田選手と毎日やってますから」という言葉でした。想像するに、相当ハードな練習になっているのだなと。 「そうですね。メチャクチャハードですね。やればいいというものではないですけど、月火は1日2部練、3部練とかして、想像するよりハードにやっていますね」 ──練習仲間が勝ち切った試合は刺激になりますか? 「刺激にしかならないですね。練習をともにしているチームメイトで、川中さんは初期からいますし、フィジカル面でも階級が上(ウェルター級)なので食らいついていく意味合いでもやってますし、野村にはレスリングを教えたり、その選手たちが勝ち切った。弱い相手に勝ったわけではなく、勝てるか負けるかというギリギリの選手とやって勝ったので、すごく刺激になっています」 ──対戦相手のガジ・ラバダノフは6連勝と4連勝の間に1敗を挟んでいます。Eagle FCでのメディ・ダカエフ戦はどう見ていますか。 「まあ、ああいう風に負けるときはあるんだなと。弱点はいくつか見つけたので、そこで僕が勝ち切れるかどうか。フィジカルとか、やっぱりロシア勢や“スタン”系は、レスリングをやっていたから分かりますが、結構、異次元的に強い。そこに食らいついて食らいついて、相手も結構漬けるファイターで僕も漬けるファイターで、お互いに泥沼に入っていって、最後は気持ちじゃないかと思います。ギリギリのラインのところで競り勝つか競り負けるかがキーだと思うので、そこで競り勝ちたいです」 ──先鋒戦を希望は変わらず? 「変わらないですね。あのカードのなかで僕は先鋒しかないと思っていますし、逆にほかの選手の次というのは僕は考えられないですし、特攻隊長で行きたいですし、想いは榊原(信行CEO)さんにも伝わっていると思います」 ──責任重大ですね。 「それでも僕しかいないと思っています。いい意味でも悪い意味でも先鋒は僕だなと思っているので、僕にやらせてもらいたいですし、僕が勝ったからといって対抗戦の勝ちじゃないですけど、僕がいい勝ち方で次にバトンを繋げたいです」 ──この試合の先に何を見据えていますか。 「勝っても地獄、負けても地獄だと思っていて、勝ったら僕がBellatorのライト級GPに出られるかもしれないので、そこに強豪が揃っている。負ければまたいちから。どっちも地獄の片道切符なんで、何を得たいかと言われれば、勝ってGPへの片道切符を得たいですね。怪我しないように大晦日までやり切ります」
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