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【修斗】大激闘! 藤井が石井を下し初戴冠、清水清隆引退試合で無敗の山内渉がTKO勝ち、須藤が後藤をヒールで極める、フライ級で新井丈、内藤が勝利、女子アトム級で澤田が初代王者に、柔道五輪代表・緒方がMMAデビュー戦TKO勝ち

2022/11/27 16:11

▼第8試合 フライ級 5分3R
〇新井 丈(世界ストロー級王者/キングダムエルガイツ・和術慧舟會HEARTS)
[1R 4分10秒 KO]

×大竹 陽(HAGANE GYM)

 世界ストロー級王者となったばかりの新井丈が大竹陽を相手に「フライ級」戦に挑む。新井は、9連敗という類のない不名誉なレコードを打ち立てるも破竹の7連勝でストロー級世界王座を戴冠。しかも4連続KO勝利と拳一つで全てをひっくり返し、文句のつけようがない覚醒ぶりでストロー級の頂点に立った。


 そんな新井が次に見せたアクションは階級をアップしての戦線布告。フライ級1位の関口祐冬(修斗ジム東京)をSNS上で挑発したが、すぐさま反応したのが“ミスター第2試合”と言われている大竹陽(HAGANE GYM)だ。大会に勢いをつける火付け役としてここ2戦はKO&一本勝利で連勝中と波に乗っている。


 大竹は、新井戦の黒星後、高岡宏気とドロー、青井心ニを1R KOに下すも、関口祐冬、内田タケル、山内渉には敗北。しかし、2022年5月に須藤晃大を2R KOに下すと、7月には佐々木駿友を1R リアネイキドチョークで極めて2連勝で復活を遂げた。


 両者は2019年に一度対戦しているが、その時は新井がKO勝利を収めており、奇しくも新井の連勝ロードが始まったのがこの大竹戦からだった。その後、新井は牧ヶ谷篤、津村有哉、飯野タテオ、木内 “SKINNY ZONBIE”崇雅、黒澤亮平、そして猿丸ジュンジを下し、ベルトを巻いている。


 追う立場から追われる立場となった新井がネクストステージへのターニングポイントとするには打ってつけの対戦相手と言えるだろう。逆に失う物がない大竹にとっては話題の世界王者との対戦にリベンジまで出来るとあってはこんなにオイシイ相手はいない。1発で展開が変わる格闘技の醍醐味と恐さを知る世界王者・新井。そこに牙を向く大竹。3年ぶりにケージで再会を果たす2人の試合に注目だ。



 1R
、オーソから圧力をかける新井。体格は大竹が上回る。サウスポー構えの左ボディ、左ハイを打つ大竹。新井の入りに左を狙う。しかし新井が右を当てると、大竹は引き込みに。金網使い立つ大竹を追う新井は右ボディストレート! しかし、大竹も左ストレートを放つ。

 強烈なプレッシャーをかけ続ける新井は、左ロー、左ストレート、左ハイの大竹を金網に詰めて右のショート! 大竹がダウンしたところにパウンドを連打し、レフェリーが間に入った。



 フィニッシュ勝利した新井は、試合後、「もらっていいと思っているんで俺は。その方が楽しいでしょ。フライ級でも倒しちゃうみたいなんでどこまで行けるか、自分も楽しみで。坂本代表、お願いがあって。(左肩にストロー級ベルトを肩に)右肩が軽いな、と。平良くんが持っている(フライ級の)ベルト。ストロー級チャンピオンの俺と、1位の関口(祐冬)くんと俺だったら相応しいんじゃないかと。修斗ジム東京が嫌いなわけじゃないんで」と、関口との対戦をアピール。

 そこに関口がケージインし、新井とフェイスオフ。関口は「あんまり誘いに乗るの好きじゃないので冷静に。試合が決まれば全然、自分は受けるんで決まればぜひ。(「誰?」のヤジに)誰、誰、うるさいな。1月に観に来い。試合を観に来れば分かるから」と返答。


 新井は「彼がフライ級1位の関口くんです。あまり試合面白くないけど、俺が面白くするんで、決まったら観に来てださいね」と語った。

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