▼セミファイナル・第9試合 環太平洋バンタム級チャンピオンシップ 5分3R
×石井逸人(王者・初防衛戦/TRIBE TOKYO MMA)
[判定2-1] ※27-30, 29-28, 28-29
〇藤井伸樹(挑戦者・同級4位/ALLIANCE)
※石井が初防衛に失敗、藤井が新王者に
第11代環太平洋バンタム級王者・石井逸人(TRIBE TOKYO MMA)が、挑戦者に藤井伸樹(同級4位/ALLIANCE)を迎え、初防衛戦を行う。
石井は、2021年9月に安藤達也に2R 肩固めで敗れたものの、2022年3月に石橋佳大に2R リアネイキドチョークで一本勝ちすると、2022年5月に小野島恒太に判定勝ちで環太平洋バンタム級王者に輝いている。
対する藤井は、2020年9月に後藤丈治に判定勝ち、2021年1月に加藤ケンジにも判定勝ちで2連勝も、2022年1月の「環太平洋バンタム級王者決定戦」で小野島に判定負けで戴冠ならず。2022年5月の前戦で齋藤翼に判定勝ちで再起を遂げている。
“最も戦いたくない男”と言われる“ゾンビ”藤井を相手に王者として迎え撃つ石井はどう戦うのか。藤井が2度目のタイトルショットで悲願の王座奪取となるか? それとも石井が同門の先輩でもある清水のファイナルマッチに勝利のバトンを繋ぐ事ができるか。「最激戦区」と言われるバンタム級で最も熱い戦いがチャンピオンシップで実現する。
1R、ともにオーソドックス構え。左ハイを打つ石井は右の打ち終わりも。藤井は右カーフからダブルレッグテイクダウン。しかし石井は首投げから袈裟固め。立つ藤井に離してスタンドになる石井。互いにワンツーがしっかり伸びる。
ジャブをダブルで突く石井。藤井の入りに左ジャブを当て、ワンツーの右! 藤井は詰めるが石井は左ミドル。ジャブから右に繋ぐ。藤井も左ストレートを返すと、詰めて、互いにジャブの刺し合い。右ミドルの石井に、右カーフを当てる藤井。最後は右から左フックを当てる石井に、藤井もワンツー。ブザー直後に右が入り、一瞬石井の片ヒザが落ちる。
2R、ダブルレッグから立つ藤井を大腰で投げる石井に、藤井はすぐに立ち、バック狙いに藤井も脇を潜る!
金網で体を入れ替えた藤井がスタンドバックも、アームロックにとらえる石井はストレートアームバー。しかし潰して上を取ろうとする藤井。抜けるとボディ打ち。そこに石井はダブルレッグも、切ろうとする藤井が鉄槌! 強引な首投げの石井をすかしてパウンドする藤井! バックマウントからパウンド。リアネイキドチョークへ。しかし、後ろ手を剥がす石井。腕を入れ替える藤井だが、アゴ上。パームトゥパームで絞る藤井に、手を剥がす石井がスクランブルで立ち上がりブザー。なんという激闘!
3R、咆哮する石井。跳びヒザで飛び込む石井。ジャブからストレートは石井! 下がる藤井は組みに。右で差す石井は離れ際にヒジ! しかし藤井もジャブ。打ち返しをもらうが、石井はのダブルレッグを切り、シングルレッグで尻を着かせてバックに!
腰をずらす石井に後ろ三角から腕十字は藤井! 下になるも腕を巻き込み鉄槌を突き、三角を絞める藤井に、中腰からパウンドする石井。首を抜くと、すぐに藤井もスクランブルで立ち上がり。互いにフラフラになりながらワンツー。石井のダブルレッグを切った藤井がバックに回るも落とした石井。最後は両者が殴り合い。石井が左ミドルを打ち込みブザー。石井は大の字に。
判定は2-1(30-27藤井、29-28石井、29-28藤井)のスプリットで藤井が勝利。崩れ落ちた石井に藤井はすぐに駆け寄り言葉をかわした。藤井が修斗参戦10戦目にして王座を巻いた。
判定は2-1(30-27藤井、29-28石井、29-28藤井)のスプリットで藤井が勝利。崩れ落ちた石井に藤井はすぐに駆け寄り言葉をかわした。藤井が修斗参戦10戦目にして、ついに王座に就いた。
試合後、藤井は「ほんとうに皆さんの前で勝つことが出来てよかったです。ただ、疲れるな……(苦笑)。どっちが勝ってもおかしくない、こういう試合が出来たのも石井選手のおかげです。高阪さんやいつもサポートしてくださっている皆さん、感謝しています。今日はあと1試合、清水さんの引退試合を見届けたいと思います」と語った。