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レポート

【修斗】大激闘! 藤井が石井を下し初戴冠、清水清隆引退試合で無敗の山内渉がTKO勝ち、須藤が後藤をヒールで極める、フライ級で新井丈、内藤が勝利、女子アトム級で澤田が初代王者に、柔道五輪代表・緒方がMMAデビュー戦TKO勝ち

2022/11/27 16:11

▼第3試合 女子フライ級 5分3R
×ライカ(日本/RIGHTTHING ACADEMY)
[3R 2分18秒 リアネイキドチョーク]

〇キム・ソユル(韓国/MOBTraining Center)

 ライカはプロボクシングで30戦を超える戦績を持ち、3階級で世界タイトルを獲得。2014年からMMAに転向し、11勝8敗1NC。DEEP、REAL、PANCRASE、TTF、ROAD FC等を経て、2018年からPANCRASEに継続参戦。

 2019年にグレイシ・ファリア、アニー・カロリネを相手に国際戦で2連勝も、2020年7月に端貴代に、2021年5月に法DATEにいずれも判定負けで2連敗中。その間、2021年1月にはRISEのキックルールにも挑戦し、浅井春香に判定負けを喫している。2022年4月の修斗初参戦では、キムの欠場により緊急参戦した階級下の杉本恵と修斗で対戦し、ドローとなっている。

 対するキム・ソ・ユルは階級下の韓国のコンプリートファイター。2016年11月のMAX FCでキックボクシングでプロデビューを果たすと、6勝1敗。2017年にMMAキャリアをスタートさせ、2019年2月に桐生祐子に判勝ち、10月の日本大会では、現女子スーパーアトム級世界王者のSARAMIにもアトム級(※52.2kg)で判定勝ちを収めている。

 オーソドックス構えから繰り出すシャープなワンツーに加え、SARAMIの内股を潰して、ボディロックからテイクダウンを奪うなど、組みの強さ、フィジカルの強さも見せている。

 2021年12月には「Double GFC女子ストロー級(47.62kg)王座決定戦」で、ホン・イェリンの欠場を受けて代役出場したソン・ヘユンを相手に暫定アトム級ではなくストロー級で対戦し、1R 腕十字で一本勝ち。王座に就いている。

 ライカとの一戦はフライ級(56.7kg)での試合となるが、修斗参戦の先に、SARAMIの持つスーパーアトム級(50.0kg)の世界タイトルも見据えるか。ソユルは「階級を超越した異次元女子バトル」と銘打たれた試合で、ともにどんなキャリアを目指すか。

 1R、ともにオーソドックス構え。右ローのソユル。さらに左ミドルも。前手を回すライカは右から左フックを打ち込むが、手数の多いソユルは上下に蹴りも交えてボディロックから小外がけテイクダウン! ハーフから金網まで這い立つライカ。左前手のフックを当てて圧力をかけるがソユルの蹴り返し。その蹴り足を掴んでライカも右ストレートを突く。

 2R、詰めるのはソユル。右を振って、ボディ打ちから顔面と打ち分けてストレートからフックで前に出るライカ。左前手フックで飛びこむ。その打ち終わりに組むソユルは右で差して払い腰テイクダウン! いったん腹ばいになって立ち上がるライカ。右で差すソユルがヒザ。ライカが前に出ると、互いの右が交錯。ライカから腰に組み押し込むと、ソユルは細かいパンチ。そこにライカは右ストレートを当てる。

 3R、頭を振って右を打ち込むライカ。ボディ打ちから顔面と打ち分け、ソユルも下がりながら右オーバーハンド。左フックのライカ。しかしソユルはサイドステップでさばくと右前蹴りからダブルレッグで金網までドライブしてテイクダウン! パウンドに背中を見せて立つライカにソユルはバックにつき、足を巻いてリアネイキドチョーク! 喉下に腕は入っており、ソユルの引き込みにライカは崩れながらタップした。

 階級下のソユルはこれでMMA5連勝。

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