MMA
レポート

【UFC】堀口恭司が9年ぶりUFC復帰戦で11位ウランベコフをチョーク葬!「パントージャはどこだ!?」、ツァルキヤンがフッカーを肩固めに極める、ギャリーがベラルに判定勝ち、ライリーが鮮烈TKOで12連勝! 元ONEイザガフマエフにダルビーが競り勝あつ、フライ級アルマバエフがペレスを逆転のギロチン極める!

2025/11/23 01:11
 2025年11月22日(日本時間22日24時)、カタールの首都ドーハのABHA Arenaにて『UFC Fight Night: Tsarukyan vs. Hooker』(UFC Fight Pass/U-NEXT配信)が開催された。プレリム後のメインカードの第1試合では、UFC復帰となる堀口恭司(アメリカン・トップチーム)が、同級11位のタギル・ウランベコフ(ロシア)とフライ級(5分3R)で対戦。9年ぶりオクタゴンで白星を挙げ、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトの5万ドル(約785万円)を獲得している(※堀口恭司はなぜ、9年ぶり復帰のUFCで11位ウランベコフに一本勝ちできるのか?)。 【メインイベント】 ▼ライト級 5分5R〇アルマン・ツァルキヤン(アルメニア)23勝3敗(UFC10勝2敗)※UFC5連勝[2R 3分34秒 肩固め]×ダン・フッカー(ニュージーランド)24勝13敗(UFC14勝9敗)※UFC3連勝でストップ  1R、ともにオーソから、フッカーはスイッチを見せる。ツァルキアンは右ミドルもつかむフッカーは左右歩きながら蹴り。左の蹴りをかわしたツァルキアンは右の蹴りから左を突いて組み。大内刈で崩すが、戻すフッカー。  手首を持っておっつけるツァルキアンを突き放すフッカーは首相撲ヒザからバック狙い。正対してシングルレッグのツァルキアンにギロチンチョーク! 仰向けになって外してスクランブルから上はツァルキアン! サイドを奪う。  長い足でケージを蹴るフッカーにサイドからキムラ狙い、横四方、ヒジを打ち込み、こする。フッカーの左目が腫れる。  2R、左右蹴りのフッカー。ニータップからシングルレッグでテイクダウンのツァルキアンにギロチンチョークを合わせたフッカー。ここもツァルキアンは仰向けで外して、そのまま正対してトップを奪うと、強いパウンド! ヒジ。フッカーの顔が腫れる。  ツァルキアンはハーフからマウントで肩固め! 絞め直してタップを奪った。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇イアン・ギャリー(アイルランド)16勝1敗(UFC9勝1敗)[判定3-0] ※30-27×2, 29-28×ベラル・ムハマッド(パレスチナ)24勝4敗(UFC15勝4敗)  1R、ともにオーソドックス構え。詰めるベラルに回るガリー。ベラルは左ローも、そこに前手がアイポークとなるガリー。ベラルに回復時間が与えられる。再開。  右関節蹴りのガリー。ワンツーのベラルをさばいて、さらにワンツーにダックで潜る。左ジャブのベラルに右カーフを当てるガリー。ベラルは詰めてダブルレッグ。差し上げるガリーをケージに押し込むが、突き放すガリーは関節蹴り。  左目下をカットしたベラルに、ガリーは右カーフ。ベラはニータップもガリーは切って離れる。後ろ廻し蹴りのガリーにベラルが左右で詰めてホーン。  2R、右から左ハイに繋ぐガリー。ベラルは右を投げるようにオーバーハンドすると、左から右で前進。スウェイとバックステップで避ける。  なおも詰めるベラルの組みに、ガリーはリストコントロールしてバックを防ぐ。シングルレッグのベラルの組みを切るガリー。ベラルの前進に前蹴り、さらに左右でプッシングもアイポークとなり、中断。再開。  左フックで飛び込み、右に回るガリーをとらえたベラル。左右を差して押し込むも、ガリーは左ヒジを突いてホーン。  3R、右オーバーハンドで詰めるベラルに、スリッピングアウェーで頭をずらすギャリーは右バックフィスト、前蹴り、右ストレートで詰める。  ついにベラルはダブルレッグもケージ際で再三切るガリー。バックスピンキックを見せるガリーは打撃でコントロール。1Rと最終回を取ったか? 判定は巧みな間合いとジャブ、カーフ、関節蹴りを駆使したガリーが3-0で勝利した。 [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R〇ヴォルカン・ウーズデミア(スイス)21勝8敗(UFC9勝7敗)[1R 1分27秒 TKO]×アロンゾ・メニフィールド(米国)17勝6敗1分(UFC10勝6敗1分)  1R、ともにオーソドックス構え。先に圧力をかけるウズデミア。左から右で踏み込む。さらに右ヒザ。メニフィールドは右オーバーハンドで押し戻す。  ウズデミアは左フックから左ヒザで飛び込むと、ケージ背にしたメニフィールドに左右アッパーを効かせて、右から左フック! 立ったまま崩れているメニフィールドを左右連打で沈めた。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ムイクティベク・オロルバイ(キルギス)15勝2敗1分(UFC4勝1敗)[1R 2分46秒 TKO] ※右ストレート→パウンド×ジャック・ハーマンソン(ノルウェー)24勝10敗(UFC11勝8敗)  1R、ともにオーソドックス構え。詰めるオロルバイは右ストレート。ハーマンソンは左ジャブを当てるが、前に出るのはオロルバイ。ワンツーで組むも放す。右カーフのオロルバイ。  回るハーマンソンを追うオロルバイは、下がりながら左フックを打つハーマンソンに右ストレート! ブロッキングのオロルバイの左手を抜けて左耳をかすめるようにテンプルを揺らすと、ハーマンソンがダウン!  オロルバイの右のパウンドにすぐにレフェリーが間に入った。 [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R〇ワルド・コルテス・アコスタ(米国)16勝2敗(UFC9勝2敗)[1R 1分22秒 TKO] ※右ストレート×シャミル・ガジエフ(バーレーン)14勝2敗(UFC3勝2敗)  1R、ともにオーソドックス構え。左右で詰めるガジエフ。緊急出場のアコスタもジャブを繰り出すが、ガジエフが左右フック強振。しかし、アコスタは右! ダウンしたガジエフに鉄槌。立ちあがるガジエフにアコスタが右でKO。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇堀口恭司(日本)34勝5敗(UFC8勝1敗)※UFC復帰・元RIZINフライ級王者[3R 2分18秒 リアネイキドチョーク]×タギル・ウランベコフ(ロシア)17勝3敗(UFC6勝2敗)※UFC4連勝でストップ  当初、両者は25年6月のUFCアゼルバイジャン大会で対戦することが決まっていたが、堀口が練習中の怪我により欠場。ウランベコフは代役のアザト・マクスム(カザフスタン)に接戦の末に判定勝ちしている。  ドーハ入りした堀口は「慣れてるんで、別にどこで試合やろうがもう関係ないですよね。しかもこっち、めっちゃ気候いいんですよ。暖かい」とリラックスした表情。今回のセコンドにはいつものマイク・ブラウンに加え、「別の試合で来ているパルンパも多分セコンドについてくれます」と、ATTでは通常ブラウンと2班体勢で動く柔術コーチのマルコス・パルンピーニャもコーナーに入ると明かした。  現在、ATTには堀口恭司、中村倫也、元谷友貴、牛久絢太郎、金太郎らに加え、野村駿太が「所属選手」として加わった。大晦日には5度のライト級王座を防衛中の“絶対王者”ホベルト・サトシ・ソウザに挑戦する野村は10月末までATTに滞在し、堀口と練習。野村にとって「サトシに勝つためにやるべきことが明確になった」というファイトキャンプだったが、堀口にとっても米国で空手の打ち込みが出来る貴重なトレーニングパートナーになったようだ。 「やっぱり自分にとってもすごい良かったですね。本当だったら、もうちょっと直前まで(打ち込みを)やりたかったですけど。(野村がRIZIN会見など)いろいろ予定が入って帰国して。やっぱり空手家同士がやらないと多分できないことなので」と、これまでにない調整も行えたという。  そして、今回は米国からコディ・ダーデンも帯同。2年前にウランベコフと対戦しているダーデンと対策練習も練ってきた。ウランベコフの長いリーチと懐の深さに、いかに突きと蹴り、近い距離ではボクシングの打撃で飛び込むか。そして「レスリングが強い」と言われるウランベコフだが、むしろ組みでは上の組みが脅威で、ダーデン戦では、ウランベコフは四つから小外がけでダーデンを投げてトップを奪っている。そしてクレイトン・カーペンター戦でも見せたやぐら投げ、バックコントロールも。 「身長でかいんで。170cmって言っていますけど、あいつもっとデカいですよね、たぶん。嘘付いてますよ(笑)。ボディロックしたあれ(やぐら投げ)が得意ですよね。でも、逆に言えばあれくらいしかない。タックルを仕掛けるときは、結構みんなに切られているっていう。だけど、腕を巻かれたら本当にやり辛い。巻かせないように」と、上の組みで簡単にクラッチを巻かせないようにしたいとした。  その局面毎に、コーチと研究してきたという堀口。ATTには“答え”があるというが、それは各選手のスタイルによって最適解が複数パターン用意されている。 「答えはあるし、人にもよります。二択三択ぐらいあって合う形で使う。ウランベコフ戦でもプランはできていますけど、やっぱり試合なんで、相手も取りにくるなかうまく対応しないといけない」という。  紆余曲折を経て、9年ぶりにオクタゴンに復帰する。 「自分を受け入れてくれた部分に関しては本当にUFCや周囲に感謝しかないです。だから、その感謝をやっぱりケージの中で見せたい。しっかり勝たないといけない試合だなって。相手は上位5番以内に入る実力があると思う。ここを落とせば上に行けることもないのかなと思ってますね」と気を引き締める。  堀口の変化と同様に、ダヘスタンのウランベコフにも変化がある。 「ウランベコフは打撃がどんどん増えてきてる。でも立ち合ってくれたら嬉しいですよね。自分にはやりやすいんで。どんどん寝かせてくるだろうけど──まあどっちにしろ、自分が倒すんで問題ない」と語った堀口恭司。カタールから、再び、UFC王座への第一歩を踏み出す。  堀口は、2010年にプロデビューして以来、KO・TKO勝ち15回、一本勝ち5回を挙げている日本有数のMMAアスリートの一人。  修斗で世界王者に輝いた後、2013年10月にUFCデビューすると4連勝で当時の王者デメトリアス・ジョンソンと対戦。5R残り1分で腕十字で敗れ、UFCフライ級王座戴冠ならず。しかしその後も3連勝。2016年11月にアリ・バガウティノフに判定勝ち後、当時のUFCフライ級戦線縮小に伴い、オクタゴンを離れ、2017年4月からRIZINに参戦していた。  この間、20試合を戦い、RIZINとBellatorでバンタム級王座を戴冠。現在5連勝中で、24年大晦日の前戦でエンカジムーロ・ズールーに判定勝ちで王座防衛後、RIZINフライ級のベルトを返上。今回、11カ月ぶりの試合で9年ぶりのオクタゴンカムバックとなる。  対するウランベコフはMMA戦績17勝2敗、UFC6勝1敗の強豪。元UFC世界ライト級王者のハビブ・ヌルマゴメドフに師事し、一本勝ち8回を記録しているダゲスタンレスリングのエースで、イーグルスMMA/AKAで練習。2020年10月にUFCに初参戦するとブルーノ・シウバに判定勝ち。22年11月にネイト・マネスをギロチンチョークで下すと、23年12月にコーディ・ダーデンにもリアネイキドチョークで一本勝ち。25年1月にキャリア8戦全勝だったクレイトン・カーペンターに判定勝ち、そして前述の通り、6月にマクスムに判定勝ちで現在、UFC4連勝中。  UFC唯一の黒星の相手は、朝倉海に一本勝ちしたティム・エリオット。22年3月にエリオットと対戦したウランベコフは、初回にエリオットの左オーバーハンドでダウンを喫し、テイクダウンも奪われ判定負け。  また、堀口負傷により対戦相手変更となった6月のアゼルバイジャン大会でウランベコフはマクマンのテイクダウンディフェンスに手を焼き、打撃で上回るも最終回には逆にテイクダウンを奪われるなど苦戦。復帰2戦のデータを得たことで、ATT堀口陣営はどんなプランで臨むか。  本誌の取材でもUFCランカーを語っていた堀口は、ウランベコフを「俺的にはベスト10に全然入っていて、もしかしたら5位以内の実力なんじゃないかなと思っています。身長高くて打撃も寝技もできる。グラップリングが強い」と高く評価。自身のYouTubeでは「怪我は全然ないんで、全然大丈夫。ここでしっかり勝って、ベルトを獲れるように突っ走る。『復帰戦は大事』と言われますが、全部の試合が絶対に落とせないので、同じ気持ちでしっかり勝ちに行こうと思っています」と意気込みを語っている。  ウランベコフは、身長170cmでリーチ178cm、幼少時からレスリングを学び、2014年の世界コンバットサンボ選手権57kg級で優勝。オーソから懐の深い打撃と四つ組みからの強いテイクダウンを武器に、ギロチンチョークなど9つの一本勝ちを誇る。フライ級ランカー内で対戦を嫌がられる選手の一人で、近年MMAグラップリングの比率を増やしている堀口にとって、その力を見せる試合になりそうだ。  堀口の目標は、アジア人初のUFC世界王座獲得。その頂に現在立っているのは、アレッシャンドレ・パントージャで、12月6日(日本時間7日)の『UFC 323: Dvalishvili vs. Yan 2』でジョシュア・ヴァンを挑戦者に迎え、5R戦を戦うことが決定している。堀口はそのパントージャとの同門対決の可能性について、本誌の取材に「チャンピオンとすごい仲いいんですけど、『お前、俺が行ったらブッ飛ばすから』なんて、すごい言ってます。で(パントージャも)『いいよ。いつでも来い』みたいな感じで」と、勝ち進んでいった場合の同門対決が、ATT内で織り込み済みであることを語っていた。その再出発の第一歩が、堀口にとってはアウェイのドーハで刻まれることになる。  現在、UFCフライ級には、堀口を含め3人の日本人選手が名を連ねており、5位の平良達郎(THE BLACKBELT JAPAN)が12月7日に2位のブランドン・モレノ(メキシコ)と対戦。UFC1勝1敗の鶴屋怜(THE BLACKBELT JAPAN)は8月の試合を負傷欠場し、3月のジョシュア・ヴァン戦以来の再起を目指している(※2連敗の朝倉海はバンタム級転向を表明)。  同階級には、元RIZINのマネル・ケイプ(6位 ※12月13日にブランドン・ロイヴァルと対戦)がランキング入りしており、堀口恭司の加入により、さらにフライ級戦線が激化することは間違いない。 『My Time』で入場の堀口のコーナーマンは、ブラウンにパルンピーニャ、ダーデン。  1R、ともにオーソドックス構え。中央を取るウランベコフに右カーフは堀口。左右に大きくサークリングの堀口。踏み込んで右をボディに。さらに右カーフ。ウランベコフも右の蹴りも遠い。堀口は右関節蹴り、ワンツーで飛び込む。圧力をかけるウランベコフ。  ヒザをかすめるウランベコフに、その蹴り足を取る堀口が崩して離れる。詰めて組むウランベコフを突き放す堀口。右で差して組んで押し込むウランベコフ。左小手の堀口にやぐら投げのウランベコフ。投げるがバックを譲らず立つ堀口に尻を着かせるウランベコフ。左小手巻き立つ堀口。離れる堀口!  右カーフの堀口。さらに右カーフ! 左に回る。堀口は右目を赤くさせる。右を当てて左フックの堀口も前に出るウランベコフ。ホーン。組まれたが攻めさせなかった堀口。拮抗したラウンド。  2R、右フック、前手の直突きを当てて、右カーフで崩した堀口に、ウランベコフが引き込み気味に下に! 左足でパスする堀口に、ギロチンチョークを狙うウランベコフだが、首抜く堀口。ウランベコフの立ちにがぶりからバックでサイドバックでパウンド。ケージまで這うウランベコフ。放し際に堀口は右を突く。  右カーフを嫌うウランベコフは前足を変えてスイッチ。右前蹴り。堀口は右カーフをヒット! 効かせた堀口は左ハイも。ウランベコフは組みに行くが、切る堀口は左を振って、ウランベコフの組みを切ってトップに。ケージに押し込み、シングルレッグのウランベコフにパウンド。ホーンにウランベコフは立ち上がれず。コーナーマンの肩を借りる。  3R、コーナーから強く鼓舞されるウランベコフ。右インカーフを当てた堀口は、左フック! ダウンしたウランベコフが左で差して立とうとするところを潰してマウントでパウンド、立ち上がりに行くウランベコフを潰してケージまで詰めると、ウランベコフは左目尻から出血。  座るウランベコフを潰してボディにヒザ。立ち上がるウランベコフに離れた堀口は右ハイ! さらに右の突き! ダウンしたウランベコフのバックを奪いリアネイキドチョーク! 両足もかけて絞めると、「He is out(彼は落ちた)」とコール。レフェリーが力の抜けたウランベコフの右手を確認し、間に入った。23年大晦日、神龍誠戦以来の一本勝ち。  試合後、堀口は「ほんとうにいい気分だよ。UFCにカムバックできたから、これが俺の夢だった。次? もちろん俺はUFCのベルトを狙う。どこだ? パントージャ! 彼は俺のチームメイトだ。でも関係ない、お前のケツを叩き潰すぜ。オーッ! (チームメイト同士が対戦したいと思うのは非常に珍しいことだが?)もちろんパントージャをリスペクトしている。ただベルトが欲しいだけだ。気にしないよ、分かってるだろ。試合は試合、ビジネスなんだ」と咆哮すると、パントージャのコーチであるパルンピーニャは堀口を笑顔でこづいてみせた。大会後には、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトの5万ドル(約785万円)を獲得している。 [nextpage] 【プレリム】 ▼フェザー級 5分3R〇ルーク・ライリー(英国)12勝0敗(UFC1勝0敗)[2R 0分30秒 TKO] ※左フック→パウンド×ボグダン・グラッド(オーストリア)15勝4敗(UFC1勝2敗)  1R、ともにオーソドックス構え。圧力かけるグラッドにサークリングするライリー。グラッドはシングルレッグテイクダウン。左足をこえてハーフ。ヒジに立つライリー、そのバックにつこうとするグラッドに正対したライリー。左で差すグラッド、ヒジを打ってダブルレッグでテイクダウンへ。離れ際にヒジ。さらにすぐに組んでシングルレッグで押し込む。  2R、右から左を振るグラッドに、カウンターの左フックでダウン奪うライリー! パウンド連打にレフェリーが入った。鮮烈KO勝ちのライリーにコーナーについたパディ・ピンブレットは熱いハグ。  試合後、ライリーは「ただただ悔しい。仕事はこなしたけど、行き詰まっていたんだ。でもな、今や145の階級なら誰だって相手だ。奴ら全員捕まえて、並べてやる。全員ぶっ潰す。余裕だ。俺はゴールドメダルを狙ってる。ゴールドこそが俺の獲物だ。 頂点だ。ジムに戻る。まだ歩いている途中だから、ジムに戻るんだ。奴は俺の後ろで、毎日グラップリングを鍛えろって言うんだ。だが見てくれ、すぐに戻ってくる。誰だって準備はできてるぜ? 右でノックアップするはずだったのに、クソッ。左でも返してきた。昨日も言ったが、第一印象に二度目はない。だから良い印象を残すべきなんだ」と語った。 [nextpage] ▼ウェルター級 5分3R〇ニコラス・ダルビー(デンマーク)24勝6敗1分1NC(UFC8勝5敗1分1NC)[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×サイード・イザガフマエフ(ロシア)2勝3敗(UFC0勝1敗)※ONE3戦3勝  1R、両差しのダルビーは押し込んでヒザ。イザガフマエフはケージ背に両オーバーフック。ブレークに大歓声。  サウスポー構えから左ハイのダルビー。イザガフマエフは笑みを浮かべてダブルレッグもダルビーが差し上げて押し込み。体を入れ替えたイザガフマエフにダルビーが体を入れ替え小外がけテイクダウン狙いもトップはイザガフマエフ。  手首を獲りに行くが、立つダルビーが押し込みホーン。  2R、イザガフマエフがダブルレッグテイクダウン。ダルビーの立ち上がりにバック狙いも正対するダルビー。ダブルレッグのイザガフマエフに体を入れ替えるダルビー。再び体を入れ替えるイザガフマエフはダブルレッグテイクダウン。尻着くもすぐに立つダルビーが体を入れ替え押し込み細かいヒザ。  離れるイザガフマエフにダルビーが小外がけテイクダウンも、その際でトップ、立ちに行くダルビーのバックを奪うイザガフマエフ。ボディトライアングルのイザガフマエフ。腰をずらしたダルビーに肩固めも狙うイザガフマエフにダルビーは正対してトップに。クローズドガードのイザガフマエフにダルビーが上のままホーン。  3R、右を振って前に出るダルビー。組むイザガフマエフに右で差して体を入れ替えるとヒジヒザ。左右で前に。左ジャブを返すイザガフマエフはダブルレッグもダルビーはスプロールして組んで右アッパー。右ストレート。イザガフマエフの組んでの右アッパーも詰めるのはダルビー。右で差して押し込むイザガフマエフに左小手で凌ぐダルビー。シングルレッグで尻を着かせたイザガフマエフにダルビーは腰をずらしてバック狙い。  離れるイザガフマエフ。ダブルレッグで押し込むが首を殺して差し返しておっつけるダルビー。ジャブ、左ヒザで前に! 最後は右ミドルでホーン。イザガフマエフは思わずマウスピースを吐き出す。  判定2-1(29-28×2, 28-29)でダルビーが勝利。 [nextpage] ▼フライ級 5分3R〇アスー・アルマバエフ(カザフスタン)22勝2敗(UFC5勝1敗)[3R 0分22秒 ギロチンチョーク]×アレックス・ペレス(米国)25勝9敗(UFC7勝5敗)  1R、ともにオーソドックス構え。右カーフの打ち合いからペレスは連打で前に。かわすアルマバエフは後ろ廻し蹴り。ペレスは連打で詰めるが、アルマバエフはシングルレッグでヒザを着かせるも、すぐに立つペレス。  右ボディから入るペレス。左右で前に。アルマバエフは後ろ蹴り。ペレスは左右ボディから顔面、右カーフ。アルマバエフは首相撲ヒザを突く。右カーフをこつこつ突くペレスに、右アッパーを狙うアルマバエフも左インロー。  ペレスは圧力をかけ続けて右カーフでアルマバエフのバランスを崩す。追うペレスにアルマバエフはシングルレッグで尻を着かせるも、座ってヒジを突くペレス。  2R、左右で詰めるパレスに、首相撲ヒザ狙いのアルマバエフ。右カーフを当てるペレスは、アルマバエフをボディロックテイクダウンのペレス。立ち上がるアルマバエフは右アッパーも下がりながら。アルマバエフの左オーバーハンド。後ろ蹴りを腹に受けたペレスはダブルレッグテイクダウン。  フルガードのアルマバエフは下からヒジ。ペレスは中腰でボディ打ち。アルマバエフがエボから立ち上がりもそこにがぶりヒザのペレス。抜けたアルマバエフは左右で前進し、後ろ廻し蹴りからシングルレッグ。ここも片足立ちから足抜くペレスがシングルレッグで押し込むが、アルマバエフが組んで大内刈テイクダウン。  3R、アルマバエフがジャブから右後ろ廻し蹴りをヒット。前に出ると右の打ち合い。さらにペレスの組みに右アッパー。ペレスはダブルレッグに入ると、アルマバエフは跳びついてのアームインギロチンチョーク! 立ったまま凌ぐペレスを絞めるとペレスがタップ! [nextpage] ▼ライトヘビー級 5分3R〇アブドゥルラフマン・ヤキヤエフ(トルコ)8勝0敗(UFC1勝0敗)※UFCデビュー[1R 0分33秒 リアネイキドチョーク]×ハファエル・セフケイラ(ブラジル)11勝4敗(UFC0勝4敗) [nextpage] ▼バンタム級 5分3R〇アレクサンドレ・トプリア(ジョージア)7勝1敗(UFC2勝0敗)[判定3-0] ※30-27×2、29-28×ベクザト・アルマカーン(カザフスタン)12勝3敗(UFC1勝2敗) [nextpage] ▼ミドル級 5分3R〇イスマイル・ナウルディエフ(モロッコ)24勝8敗(UFC3勝3敗)[1R 1分26秒 TKO] ※右オーバーハンド×ライアン・ローダー(米国)7勝2敗(UFC1勝1敗) [nextpage] ▼ライト級 5分3R〇ヌルーロ・アリエフ(タジキスタン)(155lbs/70.31kg(10勝0敗(UFC2勝0敗)[判定3-0] ※30-27×3×シェム・ロック(英国)11勝1敗(UFC0勝0敗) [nextpage] ▼ヘビー級 5分3R〇デンゼル・フリーマン(米国)7勝1敗(UFC1勝0敗)※UFCデビュー[判定3-0] ※30-27、29-28×2マレク・ブジュウォ(ポーランド)6勝1敗(UFC0勝1敗)
全文を読む

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント