▼ONE女子アトム級(※52.2kg) グラップリング(サブオンリー)1R12分
△山口“V.V”芽生(Gods/HibridFighter/RikiGym)114LBS, 1.0087
[判定無し ドロー]
△ダニエル・ケリー(米国)113LBS, 1.0040
山口が、ONE女子アトム級(※52.2kg)でサブオンリー(絞めや関節技による一本決着)のグラップリングルール(1R12分)で対戦するケリーは、25歳のブラジリアン柔術黒帯。
ペンシルベニア州フィラデルフィア出身で、ヘンゾ系のカレル・プラヴェックの黒帯で、これまでグラップリングでMMAファイターとも対戦。2019年12月の「QUINTET Ultra」でシンシア・カルヴィロにアンクルロックで一本勝ち(※ヒールフック禁止)すると、2020年10月にロクサン・モダフェリにトー・ホールドで一本勝ち。2021年12月の「Fury Pro Grappling 3」ではローズ・ナマユナスの代役のカーラ・エスパルザのスラムに、エスパルザがカット。負傷勝利を得ている。
また、対ピュアグラップラーでは、グレース・ガンドラムと2度戦い、極めさせずもオーバータイムと判定で2敗。マイキー・ムスメシの姉タミー・ムスメシにはアームロックで敗れている。
今後、MMAに挑戦する可能性もあるというケリーと対戦する山口は、2022年2月11日の「ONE: BAD BLOOD」でジヒン・ラズワン(※『ONE X』で平田樹と対戦)と対戦。当初、ラズワンはジェネリン・オルシムと対戦予定だったが、オルシムが負傷欠場。試合から12日前という緊急オファーを受けた山口が出場に踏み切っていた。
ラズワン戦で山口は、全ラウンドでテイクダウンを奪い、相手のインローを被弾したものの、2Rには右ストレートを当ててラズワンを後退させるなど攻勢に立ったが、判定はまさかの0-3で敗北。試合後、「完全に勝ったと思いました。どこに相手の有効ポイントがあったのでしょうか」と疑問を呈していた。
山口は、2019年10月のONE日本大会でジェニー・ファン(台湾)に判定勝利し4連勝。王者アンジェラ・リーとの3度目の対戦での王座奪取を目指していたが、2020年2月にフィリピンのデニス・ザンボアンガに判定負け。当初は中国の強豪メン・ボーと対戦予定だった試合だが、欠場により6連勝中のザンボアンガと対戦していた。失意のGP落選後、2021年9月の女子アトム級ワールドGPリザーブマッチでジュリー・メザバルバと対戦も、判定負け。ラズワン戦は再起を賭けた試合だった。
大事な試合で判定に泣かされる──そんな試合が多い山口に、注目の大会でのグラップリングマッチのオファーは、前戦の不可解な判定からの挽回のチャンスとも取れる一方、今後MMAで売り出そうとする若手のお披露目に、相手の得意分野で挑むチャレンジマッチともいえる。
先にシングルレッグはケリー。切るMeiに引き込むケリー。クローズドガードから腕十字狙う。シングルレッグからベリンボロへ。亀になったMeiのバックを狙う。
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— ONE Championship (@ONEChampionship) March 26, 2022
ハーフガードのMeiから足を抜いたケリーはマウントから両脇を開けさせる。ガードが硬いMeiに後ろを向いてのアンクル狙いも、足をクラッチするMeiは足を抜く。腕十字を狙うケリーに凌ぐMei。判定は無くドローに。
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