【ONE X: Part.1】※日本時間14時~
▼ONEフェザー級キックボクシング ワールドGP決勝 3分3R
〇チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン/ベラルーシ)154LBS, 1.0222
[判定3-0]
×シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)154LBS, 1.0107
※アラゾフがGP優勝
シッティチャイはプロ160戦以上と鉄人的な戦歴を持つ現役のムエタイレジェンド。キックボクシングとムエタイを合わせ、世界王者に11回輝く。過去10年間に渡り、キックボクシングとムエタイで、最も圧倒的な強さを誇る選手の1人として評価を築き上げてきた。
ジャバル・アスケロフ、アンディ・サワー、ソーグロー・ ペッティンディーアカデミー、エンリコ・ケールなど、数々の世界トップクラスのストライカーを倒したシッティチャイだが、2020年7月のONE初陣ではスーパーボンに判定で敗れている。
2021年8月には7年ぶりのムエタイルールでタイの現役トップ選手タワンチャイから判定2-1で勝利をもぎ取った。10月の準々決勝ではトルコのタイフン・オズカンをスプリット判定で降し、準決勝ではダビット・キリアに判定勝ちで決勝へコマを進めた。
アラゾフは、アマチュア時代に197勝(117KO)3敗という驚異的な成績を残し、13歳でタイにてプロデビュー。2014年と2015年の『A1ワールドグランプリトーナメント』(-70kg級)で優勝、2015年にWAKOプロK-1ルール世界ミドル級王座、2016年には同スーパーウェルター級王座を獲得。
同年にNDC K-1ルール同級王座も獲得している。2017年6月に『K-1 WORLD GP』に初来日すると『第2代スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント』で中島弘貴とジョーダン・ピケオーにKO勝ち、決勝で城戸康裕に判定勝ちして優勝し、第2代王座に就いた。2018年3月には日菜太をKOして初防衛にも成功している。
-70kg級の世界トップグループに位置するが、マラット・グレゴリアンとは1敗1無効試合、シッティチャイ・シッソンピーノンには1敗、ジョルジオ・ペトロシアンにも1敗と現在『ONE』で活躍する世界3強にはいずれも敗れており、2021年4月のONE初参戦ではケールに判定2-1で敗れたものの、10月の準々決勝では、フランスのサミー・サナを左ボディで1R 39秒でTKO、準決勝ではグレゴリアンの代打出場となったジョー・ナタウットを1R1分55秒でKOした。
1R、サウスポー構えのシッティチャイ、オーソドックス構えのアラゾフは左右の借りから左ボディと積極的に攻める。ガードを固め左の蹴りで迎撃するシッティチャイ。
アラゾフは右インロー。シッティチャイの左ミドルをかわすと、シッティチャイも左ミドルをヒット。その打ち終わりに右を返すアラゾフ。蹴り返しを入れる。ボディから上に繋ぐ。ブロッキングが硬いシッティチャイ。ゴングに両者ともに手を挙げる。
2R、ワンツーからヒザまで繋ぐアラゾフ。詰めるシッティチャイにアッパーを突き上げるアラゾフ! シッティチャイは左ミドルもそこに右ボディストレートはアラゾフ! しかしシッティチャイもインロー。アラゾフは右ハイを打つが、シッティチャイはグローブでブロックする。
右ボディストレートを当てるアラゾフ。シッティチャイのミドルの打ち終わりに上下に右を突くアラゾフが右フック! 強打を上下に打ち分ける。アラゾフのラウンドに。
3R、先に詰めるのは先行されたシッティチャイ。左ミドル。インロー、左フックと自ら間合いを詰めていく。左ボディストレートに下がるアラゾフ。さらに左ミドルのシッティチャイ。そこに右を返すアラゾフだが、動きが落ちたか。組んで押し倒すのはアラゾフ。詰めるシッティチャイに下がりながらの右バックフィストはアラゾフ。左右で詰めてヒザはシッティチャイもゴング。
判定は3-0でアラゾフが勝利。両手を挙げてからマットにひざまずいた。
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— ONE Championship (@ONEChampionship) March 26, 2022