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【PANCRASE】涙、涙の王座戦、ダウン奪われた久米が粘る雑賀に一本勝ち! ストロー級は北方が男泣きの初防衛、バンタム級は中島が悲願の戴冠! 井村にTKO勝ち

2021/12/12 13:12

▼第7試合 バンタム級 暫定王者決定戦 5分5R
×井村 塁(Nexusense)60.90kg 1位/2020年NBT同級優勝・MVP 6勝1敗(6勝は全フィニッシュ)
[2R 0分08秒 TKO]

〇中島太一(ロータス世田谷)60.80kg 2位/2012年NBT同級優勝 16勝13敗1分
※中島が暫定王者に

 2021年10月17日「PANCRASE 324」で、ZST現役王者のジェイク・ムラタを131秒殺、三角絞めで極め、1位にランキング。デビュー以来のフィニッシュ勝利記録を「6」と更新し続けている井村塁が、爆速でタイトル戦を迎える。

 対戦相手・中島太一の階級変更でフェザー級ランカーは安堵し、バンタム級ランカーは頭を抱えただろう。中島の実力は現バンタム級ランカーの中では頭二つは抜けている。

 今回の井村との暫定王座戦で中島が、格と実力の違いを21歳の若者に見せつけるか。それとも井村がフィニッシャーぶりを発揮して中島をも極め、念願のUFCへと駒を進めるか。

 1R、ともにオーソドックス構え。右ローを連打したのは中島。さらに右ロー。井村も左ローを返す。ジャブ&右ローを当てる中島!

 レベルチェンジのフェイント、さらにノーモーションの右で井村がダウン! 立ち上がる井村だが、再び右をもらい続く左にダウン! シングルレッグで足を手繰るが、突き放す中島。

 左ジャブからシングルレッグも引き込みでディープハーフを狙う井村。上体を離す中島にクローズドから煽ろうとするが、インサイドガードの中島は腹にこつこつパンチ。井村はケージを蹴って腰を切る腕十字狙いも離れる中島。すぐについてシングルレッグの井村だが、足を抜く中島。右を当てる。

 シングルレッグも切る中島は離れる。スタンド再開。右カーフキックを当てる中島。井村は足を流す。低いダブルレッグをスプロールしてバックに回る中島が強いパウンド! ジャッジ3者が10-8と2ポイント差をつける。

 2R、中島はジャブで井村にヒザを落とさせ、続けて右フック、左フック、右で井村は動けず。レフェリーが間に入った。2R 08秒、TKOで中島が勝利、ケージの上で雄叫びをあげると、ケージを飛びこえ観客席に走り出した。

 ベルトを巻いた中島は、「得意なジャブとカーフが当たると思ったんで、練習してきて、見事作戦通りいきました。(ベルトに)頑張ってよかったなって。それに尽きます。10年かかりました.僕の考え甘くてここまでかかっちゃいました。このチャンウをくれたPANCRASEさんが取らせてくれました。世界とやれる立場にやっと立てたのでPANCRASEとは別の選手とも戦いたいと思います」と語り、妻子と、続けてセコンドの八隅孝平、青木真也らとケージの中で記念撮影に収まった。

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