▼第10試合 バンタム級トーナメント1回戦 5分3R ※ヒジあり
〇瀧澤謙太(フリー)
[判定3-0]
×今成正和(今成柔術)
2020年9月にRIZINに初参戦し、今回のGPにも出場する金太郎に判定勝利した瀧澤だが、続く11月の「RIZIN.25」で扇久保博正に判定負け。大晦日には佐々木憂流迦にも判定負けし、2連敗となっている。今回のGP抽選会で“ジョーカー”今成から指名された。
対する今成は、英語で"Imanari Roll=イマナリ・ロール"という用語が存在するほどそのファイトスタイルは独特だ。一撃必殺の足関節の武器を持つ。スタンドの強化で滑り込みだけでなく、テイクダウンをすることが出来るか。45歳、最年長でGPに挑む。
1R、コールに後ろ手に組んでリラックスの今成に対し、コールに十字を切る瀧澤。ともにオーソドックス構え。先に中央に出て追う今成。右回りの瀧澤。両手を伸ばして滑り込んで触りに行く今成。切る瀧澤。
ローブローの瀧澤。再開。右ストレートを浴びダウン気味に下に誘う今成。シッティングガードで近づく今成。スタンドに。またも手を伸ばして、跳びヒザを警戒して角度をつけて滑り込む今成。両手を下げて近づく
両手を回して追う今成。左手を前に半身で近づく今成は左フックを遠間から見せる。左インロー、右サイドキックで牽制する瀧澤。追う今成。瀧澤は右ストレートを当てて後退するが、今成は組みに。瀧澤の蹴り足をつかんだところでゴング。
2R、後ろ廻し蹴りを見せる瀧澤。中央で追う今成に右に大きく回る瀧澤。足を取りに行くが、目に入り中断。頭を左右に振って近づく今成はスライディングの今成ロールも。触らせない瀧澤。
ノーガードで詰める今成。リングをサークリングする瀧澤。今成は再び今成ロールに。左フックのダブルは今成。ブロックする瀧澤。右ストレートをフェイクでダウンして引き込みを狙う。
今成の右ストレートの打ち終わりに足を取りに行く今成だが、回る瀧澤。後ろ廻し蹴りで牽制。かわす今成は打ち合いで誘って後ろを向いてフェイクで引き込みに。瀧澤がパウンドでゴング。
3R、足が止まって来た瀧澤。今成は左フック! さらに今成ロールから足をつかんで4の字ロック。瀧澤はロープを掴む。今成はカーフスライサー狙いから足を持ち換え、外ヒールフックへ! ヒザは抜けている瀧澤だが、上半身をロープ外に出す場外逃避で足を抜くがイエローカードは出されない。
さらに詰めていく今成。一瞬、足を止める今成。瀧澤も足を止める。追う今成に右を当てる瀧澤。もらって下になる今成だが、瀧澤は深追いしない。すぐに立つ今成。後ろ蹴りを見せる瀧澤だが、詰めり今成に回る瀧澤。二段蹴りは今成。手を出すのは今成。左右を振って前に出たところでゴング。
判定は3-0で組みに一切付き合わない作戦を遂行した瀧澤が勝利。有効打を見られた形か。ダウン気味の引き込みはあったが手数とアグレッシブさは今成もあった。そして3Rの瀧澤の足関節のエスケープはイエローカードが出てもおかしくない逃げ方だった。
勝利し、2回戦進出を決めた瀧澤は「すみません。今成選手に勝つ方法がこれ以外なくて……。また二回戦ちゃんと、はい、バチバチで、試合するんで、応援よろしくお願いします」と言葉少なに語った。