MMA
インタビュー

【RIZIN】今成正和と対戦する瀧澤謙太「リスクを冒して、今まで見せたことがないような、瀧澤謙太のオリジナルな戦い方をしたい」=6月27日(日)大阪

2021/06/03 19:06
 2021年6月27日(日)に丸善インテックアリーナ大阪で開催される「Yogibo presents RIZIN.29」の「バンタム級トーナメント1回戦」で、今成正和(今成柔術)と対戦する瀧澤謙太(フリー)が3日、公開練習&囲み取材に応じた。  フルコンタクト空手出身らしくオープンフィンガーグローブのままミット打ちを行った瀧澤は、最後にイマナリロールならぬ“タキザワロール”を披露。岩本健汰らグラップラーとの練習で、今成に関節技・絞め技をセットアップされない自信を掴んだという。  さらにフィジカルを強化し、通常体重をこれまでより、4~5kg上げて「組み力が全然、変った」という瀧澤は、初めて本格的な水抜き減量で1回戦に臨む。 「今回勝てば、大晦日に負けて、打撃・レスリング・寝技とすべて見直してきたので、だいぶ成長したことが自分のなかでもはっきり分かる」──“一撃必倒の空手王子”はトーナメントで覚醒するか。 vs.今成が“嫌だな”という気持ちから“やってやろう”という気持ちに変わってきた ──今日の公開練習では、オープンフィンガーグローブでの近い距離でのミット打ちでした。空手出身の瀧澤謙太選手のいつものスタイルでしょうか。 「そうですね。試合前とか、基本的にはオープンフィンガーグローブでやっていますね。やっぱり(ボクシンググローブとは)感覚が違うので」 ──最後にスライディングからヒールフックを見せました。 「イマナリロールですね。『やるよ』っていうプレッシャーです。タキザワロールです」 ──今成正和選手との試合に向け、どんな強化・対策をしてきたでしょうか。 「最初、今成選手と試合が決まって、だいぶ“嫌だな”と思ってたんですけど、(5.30から6.27に大会延期で準備)期間も伸びましたし、対策もきっちり練れているので、だいぶ“嫌だな”という気持ちは薄れてきて“やってやろう”という気持ちに変わってきました」 ──“嫌だな”というのはどんなところが? 「足関節をしつこく狙ってくる選手は、今成選手しかいないと思っていて、今までにやってきたことないタイプなので、これまでの対策とは違う対策を用意しなくてはいけなくて“嫌だな”と思っていました」 ──今回は誰と組み技対策を練ってきましたか。 「ここ(リバーサルジム東京スタンドアウト)に(今成正和にグラップリングで勝利している)岩本健汰くんが週1回でインストラクタで来ているのと、MMAのプロ練習にも参加しているので、そこで週2で一緒にみっちりやって、いない日も復習してきました」 ──岩本健汰選手は、MMAの練習もしているそうですね。瀧澤選手から見てどう感じていますか。 「組みがめちゃくちゃ強いし、フラットな寝技だけじゃなく、ケージレスリングなど壁際とかすごく強くて、すぐにでもMMAが出来るんじゃないかなと思います」 ──そういった組み技・寝技練習を経て、今成選手の関節技・絞め技に捕まらない自信はいかがですか。 「自信はあります。リスクを冒さないと勝てない試合だと思っているので、リスクを冒します」 ──リスクを冒して戦う、ということは近い距離で戦うこともあるということでしょうか。 「それもありますね。今まで(今成と対戦した選手が)見せたことがないような、瀧澤謙太のオリジナルな戦い方をしたいです」 ──今成選手の前戦の根津優太戦はどのように見ましたか。 「根津選手、対策はほぼ完ぺきだったと思います。僕はまた違う戦い方をしたいなと思います。フィニッシュを狙います」 ──勝負のポイントは? 「最初いきなり攻めてくるんで、そこをしっかり対応できるように。それさえ対応できれば、自分のペースにもっていけるかなと思います」 ──レジェンドに勝って見えてくるものは? 「ほんとうに特殊な選手なんで、さっきも言いましたがちょっと嫌だなと思っていましたが、今回勝てば、大晦日に負けて、打撃・レスリング・寝技とすべて見直してきたので、だいぶ成長したことが自分のなかでもはっきり分かると思います。今成選手が特殊だからこそ、今回の試合が決まる前までにやってきた練習は活かしきれないかもしれませんが、今回、勝ったら、今後それも生きてくると思います」 ──決勝までのシミュレーションは出来ていますか。 「出来ています。強い選手、名前のある選手とやれたらと思っています」 ──2020年9月のRIZINと初参戦で金太郎選手に判定勝利も、11月に扇久保博正選手に判定負け。大晦日に佐々木憂流迦選手に判定負けして、2連敗しました。敗戦から学んだことは? 「かなり学びましたね。扇久保選手との試合でも、憂流迦選手との試合でも。いい経験になりました。それに今成選手との試合に向けてやってきたことは、今後にも活きると実感しています」 ──今回の試合に向けては、寝技対策に加え、フィジカルも強化していると聞きました。どんな手応えを得ていますか。 「フィジカルはサーキットトレーニングを多めにやってましね。上半身、下半身も。週3回はウエイトトレーニングもやっています。身体つきも変わって、あと組み力が全然、変わりましたね。組みを断ち切るのもそうだし、今回のトーナメントで、自分の組みも見せられたらいいなと思っています」 ──いままでは減量であまり水抜きをしたことがなかったそうですね。 「今まではフライ級でも行けるかなという体重だったので、(通常)65kgもなかったのですが、今回は70kg近く上げました。増やそうと思って増やして、4~5kg上げました」 ──それを最後に落とせるようにトレーナーと身体作りをしているのでしょうか。 「そうです。まだ本格的な減量には入っていなくて、ちょっと気にかけているくらいで2~3kg落ちたので、だいぶ、以前の減量前の普段の体重には近づいているかなと思います。順調です」 ──ところで瀧澤選手は以前、教育実習をしたことがあったそうですね。教員免許をお持ちなのですか。 「中・高の保険体育で取っています。この間、たまたま街中でかつての生徒に会って、『瀧澤先生、頑張って』と応援してくれて、直接もそうですし、メッセージもくれたりしていますか」 ──1回戦で「ほんとうはこの人と試合したかった」という選手はいましたか。 「朝倉選手とかやりたかったですね。(2回戦以降で戦いたい?)そうですね。面白い試合にはなると思います」 ──スポーツをやっている人にアドバイスがあれば教えてください。 「毎日こつこつ、『昨日の自分に今日は勝つ』。それで僕はちょっとずつ強くなってきたんで。『昨日より今日、今日より明日』、と頑張ってください」 ──最後にファンにメッセージをお願いします。 「瀧澤謙太、頑張ります! キュンです!」 【関連記事】 矢地祐介と対戦する「北海しゃぶしゃぶ」川名“TENCHO”雄生「コロナでお店はKO寸前」「矢地は殺傷能力は高いが比較的イーズィーな相手」「ワセリンを塗るならカットマンも」 朝倉海と対戦する渡部修斗「“自分のMMA”で勝負して、寝技で“一撃”を極めたい」 石渡伸太郎、GP最大の潰し合いへ「ここでどうなってもいいから勝つ──その覚悟で進む」 朝倉未来、クレベルとの大一番に向け「この一戦に賭ける思いが違う。過去の選手がやってこなかった打撃を俺が合わせる 朝倉未来、魔裟斗のアドバイスを受け入れ「“格闘家として生きている”実感がする」「YouTube更新頻度は下がっていく可能性がある」も、魔裟斗の“王者の称号”には「共感しなかった」 朝倉海「パンチに偏っていたスタイルを変えた」よりオールラウンダーに進化「過信せず確実に勝ちに行く」 朝倉海がYouTubeでコラボした魔裟斗、ジークンドーのエッセンスを取り入れる「試合でも出したい」 扇久保博正が朝倉海とのリベンジマッチ熱望、1回戦の春日井寒天たけしとは「全然レベルが違う。KOか一本で勝ちたい」 元谷友貴と対戦する岡田遼「僕が勝っているところは、相手の嫌なところで戦い続けられる性格の悪さ」
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