▼第9試合 RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kg~那須川天心挑戦者決定トーナメント~準決勝① 3分3R延長1R
〇鈴木真彦(山口道場/第7代RISEバンタム級王者)
判定 ※30-28×3
×江幡 塁(伊原道場/WKBA世界スーパーバンタム級王者、KNOCK OUT初代同級王者)
※鈴木が決勝戦へ進出。
鈴木は軽量級離れしたパンチ力と卓越したテクニックで、昨年11月の両国国技館大会でトーナメントを制して那須川天心が返上したバンタム級のベルトを獲得。昨年9月には無敗の初代RISEスーパーフライ級王者・田丸辰に初黒星を付け、今年1月には良星の挑戦を退けて初防衛に成功。7月にはかつて那須川天心と戦ったウィサンレックをKO。2015年8月の『BLADE FC JAPAN CUP -55kgトーナメント』で那須川天心に敗れて以降、連勝記録を重ね5年間無敗、19連勝という驚異の記録を打ち立てている。
江幡は双子の兄・睦とともに江幡ツインズとして知られ、新日本キックボクシング協会のエースとして活躍。軽量級日本最強との呼び声も高く、新日本キックボクシング協会日本バンタム級王座とWKBA世界スーパーバンタム級王座に続き、2019年8月にはKING OF KNOCK OUTスーパーバンタム級初代王座決定トーナメント優勝で3本目のベルトを巻くことになった。兄弟揃ってワンツー&ローキックを主軸とした高い攻撃力を持ち、戦績は41勝(21KO)2敗3分。8月の『RIZIN』では植山征紀を判定で破っている。
1R、両者ローを蹴る中、鈴木はカーフキックも混ぜる。スロースターターの江幡に鈴木は積極的にワンツーで仕掛けていく。左右フックを叩きつけての左ボディも。鈴木が右ストレートをヒットさせてラッシュを仕掛けると、江幡も打ち合って左フックをヒット。鈴木がコンビネーションを打つと江幡は打ち終わりに強打を返す。スリリングな展開にラウンドが終了すると場内は大きな拍手に包まれた。
2R、鈴木は右ストレートから右ロー、右ストレートから左ボディ。江幡もワンツーを返す。鈴木が前に詰めて右ストレートから左ボディ、江幡が下がると鈴木が一気に強打をまとめに行く。鈴木が左ボディ、右フックとスピードある強打を次々とヒットさせていき、江幡も返すがスピードと手数で鈴木が上回る。
3R、鈴木の右ローに江幡は左ミドルで応戦。鈴木はぐいぐいと前へ出て右ストレート、左右フックから左ボディと攻めていく。鈴木の強烈な右フックが決まるが、江幡は何ともなかったように右フックを返す。鈴木の右フックへすぐに江幡が右フック。前へ出る鈴木が突き刺すような右ストレート。前蹴りで江幡を崩すと一気に前へ出てパンチをまとめる鈴木。江幡はもらっていないが、見栄えは悪い。鈴木が右アッパー、江幡はすぐに左フックを返す。両者打ち合い。鈴木も被弾するが、攻撃の手を休めない。