キックボクシング
レポート

【RISE】那須川天心が裕樹を飛びヒザ蹴りでKO、志朗が鈴木真彦からダウン奪い那須川と再戦へ、女子トーナメントは寺山日葵が優勝

2020/11/01 13:11

▼第6試合 RISE GIRLS POWER QUEEN of QUEENS 2020 準決勝1 3分3R延長1R
〇紅絹(NEXT LEVEL渋谷/初代RISE QUEENアトム級王者)
判定2-0 ※30-29、29-29、30-28
×百花(魁塾/NJKFミネルヴァ日本アトム級王者)
※紅絹が準決勝へ進出。


 紅絹は2006年10月デビューのベテラン選手で、パンチを主体としたトリッキーなファイトスタイルで各団体にて活躍。2012年11月、J-GIRLSミニフライ級王者になったのを皮切りにタイトルマッチを多数経験。7月に那須川梨々との王座決定トーナメント決勝戦を制し、RISE QUEENアトム級(-46kg)王座に就いてベテラン健在を示した。今年2月には平岡琴との倒し倒されの激闘を制して初防衛に成功している。10月の1回戦ではAyakaに判定勝ち。


 百花は中学2年生でキックボクシングを始め、2010年12月にプロデビュー。2012年5月に『JEWELS』で行われたキックルールトーナメントで優勝して注目を浴びた。東京と大阪で試合経験を積み、2017年9月にミネルヴァ・アトム級王座を奪取。2018年11月のRISEではプロ2戦目の那須川梨々に判定2-0でプロ初黒星を付けた。その後は紅絹、平岡琴に敗れ那須川にもリベンジを許したが、ローマニー・センチャイとはドロー、今年2月にはMARIを相手にミネルヴァ王座の防衛にも成功している。1回戦では大倉萌に延長戦の末に判定勝ち。


 両者は過去2度対戦して、2度とも紅絹が勝利している。


 1R、サウスポーの紅絹は左ストレートで飛び込む。両者ローを蹴りながらパンチを繰り出し、紅絹はステップを踏みながら右へ回り込む。紅絹は前蹴りを効果的に使い、足を止めずに打っては離れる。百花は左右のフックを返すが紅絹はブロック。


 2R、百花が右インローを連打すると紅絹は“蹴って来い”と挑発。紅絹も左インローを多用する。アタックを続けるのは百花だがそこへ紅絹が右フックを合わせてヒットを奪う。積極的に前へ出て左右フックで攻める百花へ紅絹は前蹴り、左ミドル、そして左フックを巧みに合わせる。紅絹の流れになってきた。


 3Rも百花を右フックで迎え撃つ紅絹だが、百花がガムシャラに放った左右フックの右が紅絹を捉える。紅絹はすぐにステップを使って離れると、入って来る百花に左ミドルと前蹴り。フックの打ち合いになるとかわして打つ紅絹だが、百花の右に顔が上がる場面も。残り30秒前に百花がラッシュを仕掛け、ロープを背負った紅絹も足を止めて打ち合う。紅絹の右フックがヒット。さらにバックハンドブローの打ち合い、百花が前へ出て最後も打ち合いとなって終了。


 判定は2-0で紅絹の勝利。ビッグヒットを奪った差が接戦の勝敗の分かれ目となったようだ。3度目の対決も制し、決勝進出を果たした。

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