▼第10試合 RISE DEAD OR ALIVE 2020 -55kg~那須川天心挑戦者決定トーナメント~② 3分3R延長1R
〇志朗(BeWELLキックボクシングジム/ISKAムエタイ世界バンタム級王者)
判定2-0 ※30-29、29-29、30-28
×植山征紀(龍生塾ファントム道場/SB日本スーパーバンタム級王者)
※志朗が決勝戦へ進出。
志朗はジュニアキックを経て2009年8月にタイでプロデビュー、翌年1月に国内でプロデビューを果たした。新日本キックボクシング協会で活躍し、2016年1月にはISKAムエタイ世界バンタム級王座を獲得し、2度の防衛に成功。2018年11月からは「打倒・那須川天心」を掲げてRISEに参戦。9月の「RISE WORLD SERIES」-58kg級決勝戦でついに実現したが、判定3-0(30-28×3)で敗れた。1月の再起戦では京谷祐希に勝利、7月には清志を1Rわずか26秒でKOしている。
ハードパンチャーとして知られる植山は、24勝のうち12のKO勝ち、昨年11月のSB日本スーパーバンタム級王座決定戦では笠原友希を3RTKOで葬りベルトを獲得。2019年6月のRIZIN初参戦時には、強打を爆発させ拳剛を1RでTKOに仕留めるインパクトを残した。10月のRIZINにも参戦して梅井泰成からダウンを奪って勝利するなど3連勝していたが、11月のSBでは栗秋祥梧にヒジでカットされてのTKO負け。今年8月の『RIZIN』では江幡塁に判定で敗れている。今回、良星の欠場を受けて代打出場が決まった。
1R、ジャブを多用する志朗に植山は前へ出て左右ロー。志朗は右ボディストレート、右ロー。植山は右ストレートからの左フックを放つが、打ち合う志朗が左フックを当てる。終盤、植山がバックスピンキック2連発をヒットさせ、さらにバックハンドブローを繰り出す。
2R、志朗はジャブ&ローキック、植山は前へ出てローを蹴りながらパンチを狙うが、志朗は絶妙の距離感で植山の攻撃をかわして逆に左ボディアッパー、左ボディストレート。ローとボディで削っていく志朗に植山は前へ出るが手数が減って来る。
3R、植山の右カーフキックで大きくバランスを崩す志朗だが、次には志朗が右ストレートで植山を転倒させる。ジャブを巧みに使って植山を止め、左ボディストレート、前蹴りを突き刺す志朗。植山はその左ボディにフックを合わせようとするが、志朗の出入りが早い。空振りの多い植山は疲れが見えるが、前へ出て攻撃の姿勢。志朗は冷静にジャブを突き、右ミドル&ローを蹴る。
自分のペースを守り続けた志朗が、植山の強打を封じて勝利。鈴木の待つ決勝戦へ駒を進めた。