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【UFC】ゲイジーが2Rのピンチ乗り越えトプリアを4R終了時TKOでライト級王座統一、トプリアは18戦目で初黒星。ガヌがペレイラを2R TKOで三階級制覇を阻止してヘビー級暫定王座返り咲き。オマリーが左右ローのザハビに左ジャブ、右STでウォークオフKO。無敗ホキットがTDパウンドでルイスを削り左フックTKO「シャマが欲しい!」、ルフィがチャンドラーを初回TKO、第1試合はロペスがガルシアをKO!

2026/06/15 01:06
【UFC】ゲイジーが2Rのピンチ乗り越えトプリアを4R終了時TKOでライト級王座統一、トプリアは18戦目で初黒星。ガヌがペレイラを2R TKOで三階級制覇を阻止してヘビー級暫定王座返り咲き。オマリーが左右ローのザハビに左ジャブ、右STでウォークオフKO。無敗ホキットがTDパウンドでルイスを削り左フックTKO「シャマが欲しい!」、ルフィがチャンドラーを初回TKO、第1試合はロペスがガルシアをKO!

(C)Zuffa LLC/UFC

 2026年6月14日(日本時間15日朝9時~)、米国ワシントンD.C.のホワイトハウス南庭(サウスローン)にて、『UFC Freedom 250: Topuria vs. Gaethje』(U-NEXTUFC Fight Pass)が開催された。

 アメリカ建国250周年の祝典と同時に大統領の80歳の誕生日を祝うものとして行われる同大会に向け、総額6000万ドル(約90億円)の費用をUFCが負担。サウスローンに特設された屋外での会場は4300人を収容し、ザ・クローと呼ばれる大型照明が設置された。ホワイトハウス前のエリプスでのパブリック・ビューイングでは、一般向けに約85,000枚のチケットが用意されている。

 すべてがメイン級の全7試合のみの特別な大会のメインイベントは、イリア・トプリアvs.ジャスティン・ゲイジーによる「UFC世界ライト級王座統一戦」。コメインはアレックス・ペレイラvs.シリル・ガヌの「UFC世界ヘビー級暫定王座決定戦」の二階級の王座戦が組まれた。

 天候は日中に雷雨の可能性と強風の突風が予想されているが、会場のオクタゴン上部には屋根が設置されており、ダナ・ホワイトUFC代表は「雨が降っても、私たちは行く」と明言。大会は「悪天候の影響により」20分ほど遅れてスタートした。前日計量は全選手がパス。今大会の特別な「ファイト・オブ・ザ・ナイト」は両選手に40万ドル(約6350万円)。「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト」は42万5000ドル(約6750万円)が贈られた。

『UFC Freedom 250: Topuria vs. Gaethje』試合速報

▼UFC世界ライト級王座統一戦 5分5R
〇ジャスティン・ゲイジー(米国)28勝5敗(UFC 11勝5敗)暫定王者
[4R終了時 TKO] ※コーナーストップ
×イリア・トプリア(ジョージア/スペイン)17勝1敗(UFC 9勝1敗)※UFC9連勝でストップ 正規王者
※ゲイジーがライト級統一王者に

 同大会のメインイベントは「UFC世界ライト級王座統一戦」(5分5R)で、イリア・トプリア(ジョージア/スペイン)とジャスティン・ゲイジー(米国)が対戦する。

 トプリアは、UFC史上10人目の二階級制覇王者(現ライト級&元Uフェザー級王者)。8歳でグレコローマンレスリングを始め、2015年に18歳でプロMMAデビュー。18年5月、ジョージア人として初めてブラジリアン柔術の黒帯を取得した。その後、卓越したボクシング技術にも磨きをかけて、2020年10月にUFC初出場。2024年2月にフェザー級王者・アレクサンダー・ヴォルカノフスキーに挑戦し、2R 右フックでKO勝ち。MMA15連勝・UFC7連勝で、ジョージア人およびスペイン人史上初となるUFC世界王座獲得に成功。

 2024年10月にマックス・ホロウェイを3R KOに下すと、25年2月にフェザー級王座を返上。25年6月「UFC世界ライト級王座決定戦」でチャールズ・オリベイラと対戦。右ストレートから左フックのコンビネーションでダウンを奪いパウンドで1R KO勝ち。UFC史上初のキャリア無敗での二階級制覇を達成した。

 その後、元パートナーとの法廷闘争によりファイト活動を休止。26年2月、トプリアに対する訴訟がすべて取り下げられて合意書に署名、法廷闘争は終了。今回、1年ぶりの復帰戦となる。29歳。

 対するゲイジーは、4歳からレスリングを始め、高校時代にアリゾナ州王者に2度。北コロラド大学ではNCAAディビジョン1でオールアメリカンに選出された。卒業後の2011年にプロMMAデビュー。2014年1月にWSOF世界ライト級王座を獲得すると、5度目の王座防衛を経て、2017年7月にUFCデビュー。2019年9月にトニー・ファーガソンとの「UFC世界ライト級暫定王座決定戦」で5R TKO勝ちで戴冠。翌年にハビブ・ヌルマゴメドフとの王座統一戦で一本負けで暫定王座を失うと、マイケル・チャンドラー戦の勝利を経て、オリベイラのライト級王座に挑戦も一本負け。

 23年3月にラファエル・フィジエフに判定勝ち後、同年7月にダスティン・ポイエーを右ハイキックでKO勝ち。BMF王座を獲得。24年4月にホロウェイに5R 4分59秒 中央での打ち合いに応じて右フックでKO負けでBMF王座を手放した。25年3月にフィジエフとの再戦で判定勝ちすると、26年1月にパディ・ピンブレットと「UFC世界ライト級暫定王座決定戦」と5R戦い、判定勝ち、暫定王座についている。37歳。

 会見で正規王者トプリアは「ゲイジーが前に出てくるなら最初の2分間で眠らせる」とKO予告。対するゲイジーは、その発言に対し、「彼は自分を窮地に追い込んでしまった」と語り、25分間の死闘に引きずり込むとした。

「ストライカー同士の戦い」と見られているが、互いにレスリングベース。トプリアは94%のテイクダウンディフェンスを誇り、そこにサブミッショングラップリングの極めの強さ・受けの強さも兼ね備える。ゲイジーにはカレッジレスリングベースの前進力、テイクダウンディフェンス(74%)、立ち力がある。その組みの強さがスタンドにどう影響するか。トプリアは会見で「ジャスティンはレスリングを仕掛けてくるだろう。そして左右のレッグキックにハイキックも」と予測している。

 ともにオーソドックス構え。トプリアの鋭いジャブ、強烈な左ボディから右ストレートのコンビネーションに対し、ゲイジーは腹は空けるものの高いガードで左右フック、ダーティーボクシング、さらに強烈なカーフキックも武器とする。ともにどんな間合いで戦い、武器を当てるか。

 王座戦の25分間。ゲイジーは5カ月前にピンブレットと5Rを戦っており、スタミナ、試合勘ともに十分。さらにホワイトハウスの敷地内という「屋外」での試合に向け、過去50年間のデータから「湿度70~80%」になることを見越し、サウナを活用して意図的に体温を限界まで引き上げるトレーニングで環境に適応するようにしてきている。

 対するトプリアも、主なキャンプ地を高温・多湿のフロリダ州マイアミに設定。屋外での爆発的なスプリントトレーニング、ハードなスパーリングを重ねることで身体を屋外仕様に適応させてきた。フィニッシャーであるがゆえに、5Rまで戦ったのは2023年6月のフェザー級でのジョシュ・エメット戦のみとなるが、手数を出し続け、後半になってもステップのキレやハンドスピードが落ちない無尽蔵のスタミナを証明している。しかし、1年ぶりの実戦でライト級での試合勘はどうか。

 日本時間15日の月曜日・朝9から配信開始となる『UFC Freedom 250』に向けたメディアデーでのインタビューは以下の通り

 前日公開計量で暫定王者のゲイジーは「僕はまさにこのために生まれてきたんだ。恵まれている。今、この立場にいられること。そして明日の夜、彼を倒してタイトルを奪う。見ていてくれ」と王座統一を宣言。

 対する正規王者は「子供の頃から、『アメリカン・ドリーム』という言葉をよく耳にしてきた。その言葉の意味を、私は本当には理解していなかった。だが、明日の夜、俺たちはアメリカン・ドリームを現実のものにする。また勝利を掴み取る。8連勝だ。そしてその勝利を華麗に飾ってやる。明日の夜、会場で会おう」とジョージア・スペイン国籍で米国でUFC世界王者に輝いたトプリアは語った。

 タッチグローブ、向かい合うと、ゲイジーの大きさが目立つ。

 1R、ともにオーソドックス構え。左ジャブから入るゲイジーに詰めるトプリア。ゲイジーは押し戻すとニータップを見せる。切るトプリア。ゲイジーも深追いせず。左ミドルのゲイジー。トプリアは右から左の高速ワンツー。さらに右オーバーハンドも。頭をずらしているゲイジーは左ハイ。ニータップで組むが、突き放すトプリア。組みに崩れない。

 足を取りながらアッパーを狙うゲイジー。しかしトプリアの右のダブルに後退。立て直す。右カーフのトプリア。ゲイジーは右にサークリングし右アッパーは空振り。さらに右オーバーハンドのトプリア。互いにジャブ刺し合いに、トプリアが右目尻から出血。

 ゲイジーは右フック。歩いて詰めるトプリアに右のオーバーハンドを強振も、ガード固めて前に出るトプリアは右から左の返し!

 ゲイジーは崩れるも右の打ち合いから組んで間合いを詰める。右から左ボディのトプリア! ゲイジーはダーティボクシングで右アッパーで応戦する。トプリアのラウンドだが、入り際にゲイジーの右をもらうなどいつもより被弾もある。

 2R、詰めるトプリアに右オーバーハンドのゲイジー。トプリアは右カーフ。ゲイジーはまだカーフを打てない。圧力をかけるトプリア。ワンツーのトプリアは左右ボディ打ち。さらに左ジャブ。ゲイジーはニータップも離れるトプリア。

 左ジャブのゲイジー。トプリアのフェイントにジャブが当たらず。ジャブの刺し合いから右アッパーも、トプリアの左ボディに身体がくの字になる。

 左右ボディに下がるゲイジーはダーティボクシングで応戦もボディ打ちにダウンしたゲイジー。トプリアは潰してマウント、パウンド! 腕十字も狙うが、ここはクラッチしたゲイジー。トプリアはハイマウントから三角絞め、腕十字! 体勢を立てた瞬間に身体を起すゲイジー。

 残り30秒、サイドに移行したトプリア。ゲイジーは下のままだが、トプリアは押さえ込んだまま動かずブザー。トプリアのラウンド。2P差がついたか。トプリアの消耗が気になる中盤戦に。

 3R、グローブタッチ、すぐにクリンチしたゲイジーはヒザ。離れたトプリア。ゲイジーは右。バックステップのトプリアのスタミナはいかに。

 ゲイジーのハイキックに右を合わせに行くトプリア。左ジャブの刺し合い。ゲイジーのジャブが再び届くようになる。トプリアの右にキレが欠ける。

 ゲイジーは右! ダウンしたトプリアにゲイジーはがぶりから細かいパンチ、ダース狙い。大「USA」コールのなか、立ったトプリア。

 ゲイジーは左三日月蹴り。ワンツーの右にクリンチのトプリア。右で突き放すゲイジー。ともにダーティボクシング。ヒザ蹴りのトプリア。右オーバーハンド! しかしゲイジーも右! 後退したトプリア。ゲイジーは跳びヒザでトプリアにケージを背負わせる。体を入れ替えようとしたトプリアを押し込み、離れ際に左ハイをガード上から叩き込む。ゲイジーのラウンドに。どこまで回復できるか。

 4R、左ジャブのゲイジーは右オーバーハンド。さらに組んで投げ! すぐに立つトプリアは左ボディ! しかし、ゲイジーも左ハイ。互いに左の刺し合い。トプリアの右にゲイジーも軸がブレるが、前に出る。右カーフを打ったゲイジー。顔が大きく腫れたトプリアも前に。ゲイジーは跳びヒザから右に回る。

 ジャブの刺し合いから近づいて右のダーティボクシングはゲイジー! 目を触って下がるトプリア。追うゲイジー。トプリアは左ボディ、ヒザ。ゲイジーにボディロックから払い腰でテイクダウン!

 マウントを奪うトプリアは亀になって股を抜けて立ち上がり。汗と血で滑り、力がまだ残っている。トプリアはさらにダブルレッグもゲイジーはがぶり! 亀から立とうとするトプリアの横腹に右ヒザ! 崩れたトプリアだがブザー。

 最終ラウンドもレフェリーが両手をクロス。トプリア陣営が続行不可能と判断。ゲイジーがライト級王座を統一。トプリアは18戦目で初黒星を喫した。ゲイジーはケージの上から勝利のムーンサルトを敢行。そのまま頭から後転でマットにぶつけるも笑顔。

試合後のゲイジー「俺は自分に『お前は負けるぞ、恥をかくことになるぞ』と言い聞かせていた」

 試合後、ケージの中でインタビュアーのジョー・ローガンから「ジャスティン、君はキャリアを通じてずっとこの瞬間を待ち望んでいた。そして、一時は『1対6』の圧倒的アンダードッグだったこの戦いで、これほど劇的な勝利を収めたんだ。今、どんな気分?」と問われ、「おい、俺はアメリカ出身だぜ。250年前、俺たちの先祖は『1対6』どころじゃない絶望的な逆境をひっくり返したんだ。その結果、今のこの繁栄を見てくれよ! 現役、退役、そして未来のすべての軍関係者の皆さん、本当にありがとう。そして警察官、消防士、救急隊員(EMS)のすべての一線で働く皆さん(ファーストレスポンダー)にも心から感謝します。皆さんがどれほどありがたい存在か、言葉にできません。俺の身体が動く限り、自分の名前を使って金を稼ぎ、皆さんをサポートし続けます。何よりもまず、皆さんに感謝を。

 そして、すべての栄光を神に捧げます。伝説的な何かを成し遂げるこの機会をずっと祈り続けてきました。今の試合は……間違いなくヤバい内容だったはずだ。自分でもまだ信じられないくらいだからね」とマイク。

 ローガンから続けて「このスポーツの歴史において、最もアップセットな試合の一つだ。しかし君は、このスポーツが目撃してきた中で、最もタフで伝説的なファイターの一人だ。それを今夜証明してみせた。試合中、激しく効かされる場面もあったが、君は跳ね返し、立て直して、相手にダメージを返し続けたね」とピンチの2Rを問われる。

 ゲイジーは「ああ。1ラウンドをなんとか生き残らなきゃいけないのは分かっていた。彼がスタミナ十分で、文字通り絶好調の時のスキルは、誰にも真似できないレベルだからね。でも、俺のタフさ、執念、そしてハートがあれば、最初の数ラウンドを乗り越えられると信じていた。それに、後半のラウンド、特にチャンピオンシップラウンド(4、5ラウンド)の運動量なら、誰にも負けない自信がある」と、近い距離でのダーティーボクシングやテイクダウンの動きも混ぜての後半勝負にかけていたことをあらためて語った。

 ゲイジーは右オーバーハンドを効かせて、4R終盤にはボディへのヒザ蹴り。これが致命傷になった。「トプリアはコーナーに戻ったものの、チームが試合を続けさせようとしても、もう立ち上がれなかった」とローガンは最後の瞬間を説明。

 映像を見たゲイジーは「ああ、やり返してやったんだ。それまでに、あいつに(ボディ打ちで)レバーをめちゃくちゃに効かされてたからな。繰り返しになるけど、ハードワークのおかげだ。それと、俺には母親譲りの“メキシカン・ウォーリアー(不屈の戦士)の精神”があり、父親譲りの“ドイツ系の頑丈な骨”がある。俺はこういう瞬間のために生まれてきたんだ。このスポーツは俺のためにある。そして、自分がなぜこのケージの中で、最も一貫性があり、最もエキサイティングな男なのかを、また証明できたと思う。俺はUFCを初日から見ている大ファンなんだ。ファンだったからこそ、この世界に挑戦した。本当に、他とは比べものにならないよ」と、MMAをやるために生まれてきたとした。

 そして、悲願の正規王者のベルトを手にしたゲイジーは、「そうだな。ただ、俺は彼が発信していたものとは、全く逆のマインドセットを持っていたんだ。戦う前、俺は自分に“お前は負けるぞ、恥をかくことになるぞ”と言い聞かせていた。そうすることで、自分の最も原始的な本能を呼び覚まし、心の奥底を掘り起こすことができるからだ。そして、そうせざるを得なかった。あいつは俺を本当にピンチに追い込んだ。フラつかされたし、レバーを効かされた。でも俺は耐え抜いた。俺の顔を見てくれよ。俺の皮膚はめちゃくちゃ分厚いんだ。俺の顔はちょっとおかしい。科学的に研究されるべきだよな」と大きな笑顔。

 ローガンから「確かに研究が必要かもしれないね。ジャスティン、本当に素晴らしいパフォーマンスだった。今夜は君が引退するかどうかについてなんて野暮なことは聞かないよ。本当にね」と、試合後の引退の可能性について問わないと言われると、「それがいい。おふくろと『今夜は(引退などの)重大な決断は下さない』って約束してきたんだ」と同意。

 最後に「ありがとう。全てに感謝します。(観客に向かって)みんな、最高の夜になるぜ! おい、ファイトボーナスも2倍(ダブルボーナス)で頼むぜ!」と、今大会の特別な「ファイト・オブ・ザ・ナイト」40万ドル(約6350万円)、「パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト」は42万5000ドル(約6750万円)の両ボーナスの獲得をアピールした(※【追記】ゲイジーはFOTN、POTNのWボーナスを獲得)。

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