Suk Wanchai MuayThai Super Fight vol.12 ~Rising Sun~2026年8月8日(土)愛知・東別院テラスホール
2015年から毎年1回開催されてきた名古屋のムエタイ大会『Suk Wanchai MuayThai Super Fight』が、今年は8月と11月の2大会開催。その8月大会が8日(土)に開催された。
この大会は “Rising Sun” とサブタイトルが付けられ、東海地方を中心に西日本でムエタイを志すプロ・セミプロ・アマの各カテゴリー選手を育成していくことを目指して今後も定期的に開催されるとのこと。今回は国内でも上位レベルの選手も出場し、プロの試合だけでなく、セミプロやアマチュアも大いに盛り上がった。
▼メインイベント(第10試合)58kg契約 3分3R△一仁(真樹ジムAICHI/第8代J-NETWORKフェザー級王者・第22代MA日本フェザー級王者)ドロー 判定1-0 ※30-29、29-29×2△中島大翔(GETOVER/NJKFスーパーバンタム級6位)
一仁は50戦近い戦績を誇る大ベテラン。過去にはJ-NETWORKやMA日本キックの王座を獲得し、長らく愛知県のトップファイターとして活躍してきたが、昨年9月の『Suk Wanchai MuayThai Super Fight vol.11』ではコッチャサーン・FELLOWGYM(タイ/元ルンピニースタジアム認定スーパーバンタム級7位)にKO負けを喫し、約1年ぶりの復帰戦となる。
対する中島大翔は現在NJKFスーパーバンタム級6位にランクインしており、最近では地元名古屋のキックボクシング興行で嘉武士(健心塾/DEEP☆KICK57.5Kg級5位)から勝利を挙げている。ベテランか、勢いに乗る若手か? の構図対決となった。
第1Rのゴング直後、中島はジャブで先制、前蹴りで一仁を吹っ飛ばす。徐々にエンジンがかかってきた一仁は右ローをカウンターで合わせ、さらに左ミドルを追撃。首相撲の展開ではガッチリと組んで互角の展開、共に飛び込み際のヒジもヒットさせ両者オールラウンダーのうまさを見せる。
2R、一仁がプレッシャーをかけミドル・ローで先手を取ると、中島はスタンスを広げてパンチで迎撃。しかし首相撲になると一仁が有利な体勢を作り内側からヒジをヒットさせる。やや後退気味の中島はそれでも慌てずどっしりと構え、一仁のミドル・ローにカウンターでパンチを合わせ印象を良くする。
最終3R、中島が勢いよく飛び出しパンチでラッシュ、一仁も首相撲で迎え撃ちヒジとヒザの攻防が続く。ブレイクがかかると一仁はすぐにプレッシャーをかけるが、中島も下がりながらワンツーを合わせビックヒットを許さない。終盤は一仁はリズムを取ってカウンターでミドルを狙い、中島もワンツーで迎え撃つ展開。
両者のテクニックがいかんなく発揮されたこの試合はドローとなった。
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▼セミファイナル(第9試合)70kg契約 3分×3R〇タムナンラック・オーユッタチャイ(タイ)判定3-0 ※30-29、30-28×2×鈴木浩佑(WINRAD/2025年空道アジア選手権優勝)
タムナンラックはかつてジョー・FELLOWGYMとして様々なリングで活躍、シュートボクシングのリングではS-cup2018世界王者・海人(TEAM F.O.D)と拳を交えたこともある。2022年4月の『SukWanchai』興行にも出場しており滝口幸成(キング・ムエ)と対戦しているが、その後リングから離れており約4年ぶりの復帰となる。
対する鈴木はムエタイのリングは初めてながら、着衣総合格闘武道「空道」ではトップ選手として活躍しており、「2024年北斗旗全日本空道体力別選手権大会」優勝、「アジア空道選手権大会」日本代表など輝かしい実績を引っ提げてムエタイのリングに挑むこととなった。
ムエタイ選手らしく、試合前のワイクルーで華麗な舞いを見せたタムナンラックに対し、武骨な鈴木はいきなりローキックやカーフキックで襲いかかる。右ストレートやボディブローも当てて鈴木のペース。中盤から落ち着きを取り戻したタムナンラックは鈴木の出足を前蹴りでストッピングし距離が空いたら左ミドルを叩きつける。
2R、エンジンがかかったタムナンラックは左ミドルを先制し、鈴木が前進するところに左ヒザのカウンター。そして首相撲に持ち込むと徐々に流れはタムナンラックに。接近戦からヒジを強打された鈴木は後退し、代わりにタムナンラックは前に出て首相撲勝負へ。しかし鈴木は左縦ヒジをカウンターでヒットさせ、終盤はヒジの打ち合いで場内のボルテージも一気に上がって試合は最終ラウンドへ。
3R、両者負けじと出足を強めタムナンラックはヒザ、鈴木はパンチ、それぞれが交錯する。首相撲の展開でもヒジがお互いヒットしハイレベルな接近戦が繰り広げられる。終盤鈴木がヒジとパンチで猛攻を仕掛けるが勝利を確信したタムナンラックはミドルのカウンターと足払いを駆使し、試合をコントロール。
首相撲とヒザのうまさが光ったタムナンラックが3-0の判定で復帰戦を見事に飾った。
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▼第8試合 60kg契約 3分3R×小江隆太(真樹ジムAICHI)判定2-1 ※29-30、30-29、28-30〇希析(京都野口ジム)
真樹ジムAICHIの小江は東海地方のアマチュアキックボクシング大会『BRIDGE』などで活躍後、2025年にプロデビュー、ここまで3戦して2勝1敗でその2勝はKO勝ち、決定力のあるサウスポーとして評価が高い。
青コーナーの希析はここまで5戦4勝1分と負けなし、今年6月の『NJKF 2026 west 3rd』ではAJKN日本フェザー級新人王・木塚勝樹(M-BLOW)を下しNJKFスーパーフェザー級のランキング入りが確実視されている。
将来性の高い両者対決は、予想通りの好試合となった。序盤、両者ともバランスよく立ち離れればミドル・前蹴り、接近すればパンチ・ヒジ、首相撲など綺麗なムエタイの攻防が繰り広げられる。やや体格に劣る小江がプレッシャーをかけていく中、希析は遠い間合いからヒジを見せ、ハイレベルな攻防。
2R、希析はサウスポーの小江に対し右ミドルで先制しパンチでラッシュ。首相撲になるとやや小江が体勢を有利に運ぶが希析はヒジで対抗し決定打を許さない。圧力をかける小江だが希析のヒジでグラつきロープに詰められてしまう。ただ小江も引かずにプレッシャーをかけ続け、凄まじい気迫を見せる。
3R、小江は接近戦のヒジを嫌ったか、遠目の間合いから左ミドルを連発。この左ミドルに手を焼きなかなか間合いに入れなかった希析だったが、飛び込み際にヒジを繰り出し捕まえ、組んでからヒジをヒットさせる。小江も後退することなくヒジ、左ミドルで手数をキープし両者とも一歩も引かない大接戦。
判定は2-1のスプリットとなったが、ヒジを効果的にヒットさせた希析が勝利した。
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▼第7試合 スーパーフライ級 3分3R〇袴田悠太(キング・ムエ)判定2-0 ※30-29、29-29、30-28×貴龍(京都野口ジム)
共に17歳のフレッシュ対決。キング・ムエの新星・袴田は今回がプロデビュー戦。空手・拳法をバックボーンに持ち、昨年11月には有名タイ人選手・クンタップ(WMC世界ウェルター級王者)を父に持つハルク・チャロンチャイとセミプロマッチを行い激戦のドローとなっている。
貴龍は今年6月のデビュー戦(NJKF 2026 west 3rd)ではATSUSH (NJKF 理心塾)に判定負けを喫したものの、こちらも京都野口ジムの新鋭として期待を集めている。
試合は序盤、ゆっくりな立ち上がり。フェイント共にカーフキックを集める袴田に対し、貴龍はじっくり構え様子見。袴田のフェイントと出入りになかなか攻撃を出しあぐねている貴龍、セコンドから「(カーフキックを)カットしろ!」の指示が飛ぶが被弾してしまう。
しかし2Rに入ると貴龍は距離を修正し、リターンのパンチをヒットさせる。踏み込んでのヒジも繰り出し、さらに不用意に下がった袴田に右ストレートがクリーンヒット。一気にラッシュをかけるが、袴田も右フックや首相撲で応戦、場内のボルテージも一気にヒートアップ。
そして最終3R、袴田が距離を詰め首相撲勝負に。パンチとヒジを交えての首相撲攻勢に貴龍は若干スタミナを奪われたか、動きが鈍る。レフェリーのブレイク後に踏み込むのは袴田、下がる貴龍は印象が悪い。それでも最後は両者意地のパンチが交錯し勝負の行方は判定に。
ジャッジ1名がドローを付けたものの、2名が袴田を支持し2-0にて袴田の判定勝利となった。
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▼第6試合 セミプロファイト 50kg契約 2分3R〇朔・PSKムエタイ大阪(PSKムエタイ大阪)判定2-1 ※30-29、29-30、29-28×佐々木大空(Striking Gym Ares)
▼第5試合 セミプロファイト 61kg契約 2分3R×成瀬隼人(OISHIGYM)判定3-0 ※30-28、30-29、29-28〇星野 隼大(キング・ムエ)
▼第4試合 セミプロファイト 女子バンタム級 2分3R〇新谷佳子(真樹ジムAICHI)TKO 2R ※パンチ連打→レフェリーストップ×川本エステル(INFINITE THAI BOXING)
▼第3試合 セミプロファイト 52kg契約 2分3R×裕歩(納屋橋キック)判定2-0 ※29-28×2、29-29〇鈴木成琉(HIDEGYM)
▼第2試合 セミプロファイト 57kg契約 2分×3R〇葛原大海(LEGENDGYM)判定2-1 ※30-29、29-30、30-28×椎名陽哉(GETOVER)
▼第1試合 セミプロファイト 48kg契約 2分×3R〇赤坂辰斗(LEGENDGYM)判定2-1 ※29-28、29-30、30-29×日野原晴海(HIDEGYM)