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【ONE】武尊が大激闘でロッタンに最終Rで劇的KO勝ち、ホルミルザエフが若松佑弥を回転バックヒジTKOで新王者に、苦闘・吉成名高が初防衛に成功、与座優貴はハガティ―に一歩及ばず、海人がグレゴリアンに初のKO負け、澤田千優が三浦彩佳に一本勝ち、平田樹が復活勝利、和田が伊藤を下す。和島、士門、田丸、内藤、永井が勝利

2026/04/29 14:04
【ONE】武尊が大激闘でロッタンに最終Rで劇的KO勝ち、ホルミルザエフが若松佑弥を回転バックヒジTKOで新王者に、苦闘・吉成名高が初防衛に成功、与座優貴はハガティ―に一歩及ばず、海人がグレゴリアンに初のKO負け、澤田千優が三浦彩佳に一本勝ち、平田樹が復活勝利、和田が伊藤を下す。和島、士門、田丸、内藤、永井が勝利

(C)Yasumura Nobu/GONG KAKUTOGI/ONE Championship

 2026年4月29日(水・祝)東京・有明アリーナにて『ONE SAMURAI 1』(U-NEXT配信)が開催された。

 第13試合後、8月8日(土)『ONE SAMURAI 2』(大田区総合体育館)に出場する野杁正明と安保瑠輝也がリングイン。チャトリCEOは、「将来、絶対、安保と野杁、見たいですか?」と語り、「8月から9月、10月、11月、12月…毎月、5年間で60大会、日本の格闘技、ストーリー守りましょう!」と咆哮した。

ONE SAMURAI 1 全試合リポート

▼メインイベント(第15試合)ONEフライ級(-61.2kg)キックボクシング暫定世界タイトルマッチ 3分5R
×ロッタン・ジットムアンノン(タイ)インタビュー=61.14kg/1.0095
[5R 2分22秒 TKO]
〇武尊(team VASILEUS)
インタビュー 60.78kg/1.0226

 両者は2025年3月のONE日本大会で対戦し、ロッタンが序盤のラッシュで1R1分20秒、KO勝ち。その後、武尊は11月のONE日本大会でデニス・ピューリックに2RでTKO勝ち。次の試合で引退することを表明し、ロッタンとの再戦をアピールしていた。



 武尊は2011年9月にKrushでプロデビュー。2013年3月に初代Krushフェザー級王者になると、2015年4月に初代K-1スーパー・バンタム級王者、2016年11月に初代K-1フェザー級王者、2018年3月に第4代K-1スーパー・フェザー級王者となりK-1三階級制覇を達成。2022年6月の『THE MATCH 2022』で那須川天心に敗れると、K-1を離れて2023年6月にISKA K-1ルール世界ライト級王座を獲得。

 2024年1月からはONEに参戦。ONEキックボクシング世界フライ級王者スーパーレックに挑戦するも判定負け。9月にタン・ジンをKOし、2025年3月に念願のロッタン戦を実現させたが初回KO負け。11月の再起戦でデニス・ピューリックに2RでTKO勝ちすると、次のロッタン戦で引退することを表明した。戦績は45勝(27KO)5敗。

 ロッタンは2018年6月、RISEに初来日して那須川天心と初代RISE世界フェザー級王座決定戦で対戦し、延長戦の接戦の末に判定負けを喫したが一躍その名を轟かせた。2018年9月からONEに参戦し、2019年8月にジョナサン・ハガティーに5R判定勝ちでONEムエタイ世界フライ級王者に。2023年5月には5度目の王座防衛に成功するも、2024年11月の『ONE169』で計量ミスにより王座剥奪。



 2025年3月、武尊と対戦して1R1分1秒でKO勝ち。2025年11月の日本大会でノンオーとフライ級ムエタイ世界王座決定戦を行うはずだったが、欠場で中止となっていた。



 1R、手を合わせた直後にロッタンが軽く右インロー。武尊は左三日月、ロッタンは左フックからの左ボディを返す。前に出る武尊が右ローを蹴るとロッタンも右ローを蹴る。前に出る武尊にロッタンは左右ロー、ジャブで前に出て武尊の反応を見ているようだ。



 武尊は右カーフ、ジャブ。徐々にロッタンをコーナーへ詰めていくが、ロッタンもパンチを出しながら前へ出ていく。武尊は右カーフ、ロッタンが左フックを2発、武尊は右カーフを連打し、ロッタンがカーフを蹴り返してくると左右の連打。さらに武尊は右カーフを蹴る。ゴングが鳴ると両者ニヤリと笑みを交わす。



 2R、前に出る武尊は後ろ蹴りを放つが、これはローブローに。じりじりと前に詰める武尊が打ち合いに行き、ロッタンも応じて“打ってこい”と自分の右頬を叩く。その直後、右フックの打ち合いから武尊が返しの左フックでダウンを奪う。ロッタンは「ダウンじゃない!」と抗議。打ち合いに行くロッタンに武尊も笑顔で打ち合う。両者前蹴りでボディを蹴りながら、パンチを出す。



 ロープを背負った武尊だが、前へ出ると左フックで2度目のダウンを奪う。前へ出る武尊にロープを背負ったロッタンは前蹴りで突き放し、左右フックで打ち合うが、武尊の左フックをもらう。武尊がラッシュをかけてロッタンに左右フックを浴びせるが、ここでラウンド終了のゴング。



 3R、前に出るロッタンが左フックと前蹴り。その前蹴りを連打するロッタン。その前蹴りでどんどん前へ出るロッタン。武尊は下がらされるが笑顔を浮かべて右カーフ。ロッタンの左ボディからの左フックに武尊は“打ってこい”とアピール。



 ロッタンの右ストレートをもらうも武尊は気合いを発して右ストレートを打ち返す。武尊も左フックをヒットさせ、さらに左右フック。ロッタンも“もっとこい”とアピールする。



 4R、前に出てくるロッタンに武尊はジャブ、ロッタンは左前蹴りをボディに突き刺し、左ボディからの左フック。左フックから左ボディ、さらに左フック。ロッタンの前蹴り、左ボディに武尊も左フック、右カーフを返す。さらに得意のヒザも。ジャブで前に出る武尊は右ヒザにつなぐが、ロッタンは前蹴りを蹴り続ける。



 武尊がジャブ、右フック、左フック。大歓声が沸き起こる。ロッタンも右フックとヒザ。ロッタンの前蹴り3連打に武尊は右クロス。ロッタンの左フックをもらう武尊だが、ノーガードになって打ち合う。武尊も強烈な右フック。



 5R、ロッタンが右フックを打てば、武尊も右フックを打ち返す。ロッタンは右フック、左ボディ、前蹴り。ロッタンの右フックを被弾する武尊だが、ノーガードになって“もっと打って来い”と挑発。ロッタンは前蹴り、右フック。

 しかし、武尊が右ストレートを打ち抜き、ロッタンが大きく後退。右ストレート連打から右フックでダウンを奪う。それでも立ち上がるロッタン。武尊はコーナーへ追い込み、左右フック、ロッタンも打ち返すが、武尊が右ストレート、そして最後は右フックでロッタンが崩れ落ち、レフェリーがストップ。




 武尊のKO勝ちに場内は大爆発。武尊はフラフラになりながらも、コーナー最上段に登ってムーンサルトを決めた。武尊には1500万円のボーナス。

 武尊はマイクを向けられると「僕が海外行ってONEに行って、何回も負けちゃってみんなの期待を裏切ったけど、変わらずにこの有明アリーナ満員のお客さん集まってくれて本当にありがとうございます。言いたいことはいっぱいあったんですけれど、本当に嬉しいしかないです。本当にもう…ロッタン選手もKO負けの後なのに再戦受けてくれて本当にありがとうございます。ロッタン選手がいなかったら最高の引退試合が出来なかったので、ロッタン選手にも拍手をお願いします。

 ホッとしました。このベルトを獲ることだけ考えてこの数年間毎日ずっとやってきたので。怪我があったりいろいろなことがあって、遠回りもしましたけど、最後の最後にこれ獲れたこと本当に感謝しています。本来ならこの後に正規王者に挑戦するためのベルトですけど、この試合で引退する僕にこの試合を組んでくれたことにONEの関係者、チャトリ、本当に感謝しています。

 このONE SAMURAIだけじゃなくて日本の格闘技界、世界の格闘技界、これから絶対もっと盛り上がっていくので僕が引退してもこの格闘技の熱、今日ここでの歓声の熱はこれからのファイターたちの力になるので、ONEだけじゃなくてK-1、RISE、KNOCK OUT、日本にいっぱい団体がありますけれど、どこの団体が凄いとかじゃないんですよ。格闘技が凄いんですよ。みんなで立ち技格闘技を盛り上げましょう。こんなんで終わらせちゃダメなんですよ。みんなでやりましょう。僕も引退後は出来ることは何でも手伝うので、格闘技の熱をもう一度取り返しましょう。東京ドームやりましょう。今日来たお客さん、約束してください」とアツいメッセージを送った。

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4.29『ONE SAMURAI』でロッタン相手に引退試合に臨む「最強最後の武尊」。現役18年の軌跡に迫る永久保存版。日本人初UFC世界王者へ「平良達郎vs.ヴァン」徹底解説、秋元強真の強さとは何か?
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