キックボクシング
レポート

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2025/11/16 13:11

▼第12試合 ONEフライ級(※61.2kg)キックボクシング 3分3R
〇武尊(日本/team VASILEUS)134.2 lbs, 1.0120
TKO 2R 2分49秒 ※レフェリーストップ
×デニス・ピューリック(カナダ/ボスニア・ヘルツェゴビナ)134.2 lbs, 1.0164



 1R、べた足でじりじりと前へ出て行く武尊に、ピューリックは遠い間合いからダッシュして入り込んでパンチを打つ。武尊が左フック、ピューリックはスーパーマンパンチ。武尊は三日月、右カーフを蹴る。武尊は距離を詰めるとジャブに右クロスからの左フックでダウンを奪う。



 スピードのある右を3連打する武尊。右カーフを蹴る武尊は距離を詰めていき、左ハイ、右カーフ。ピューリックも左フックを返すが、武尊がどんどん距離を詰めてピューリックの左に右フックを被せてダウンを追加する。



 2R、武尊は小さい歩幅で素早く近付き、右カーフを蹴る。ピューリックは右フックを打つが武尊のスピードが優る。そして右カーフでダウン。武尊は前蹴り。打ち合いに行くとピューリックが右フックをヒットさせたが、武尊はすぐに右を返す。



 パンチを回転させるピューリックに武尊が右カーフを連発。大きくバランスを崩すピューリック。武尊はガードを意識しながら前へ出て右フックから右ハイをクリーンヒット! グラついたピューリックへ右フックの連打。ついにタフなピューリックが倒れ、武尊がKO勝利。



 ケージの上からのバク宙を決めてみせた。勝ち名乗りを受ける前には嬉し涙を流す。



「前回ロッタン選手に速攻で負けちゃって応援してくれるファンの想いを裏切ったと思ったので、でも裏切ったままでは格闘技人生終われないので、死ぬ気で練習してきたので皆さんに少しでも返せたかと思います」と、勝利者インタビューでも声を震わせる武尊。



「その前に一個だけ。僕は次の試合で現役引退します。さっきも言ったんですけれど、武尊って絶対にみんなの期待を裏切らない戦いをやってきたと思うんですよ。みんなも見てくれていたと思うんですけれど、僕は現役最後までみんなの期待を絶対に裏切らないので、次の試合、ロッタン選手がもし受けてくれるなら最後の試合ロッタン選手と思い切り戦って、みんなの期待を裏切らない勝ち方で絶対に勝って、応援してくれていたみんなに『武尊を応援していて良かった』と思わせるので、最後の試合絶対見に来てください。お願いします。そしてロッタン選手、僕の現役最後の試合、相手お願います」と涙の訴え。





 リングサイドで試合を見ていたロッタンがリングに上がり、武尊にグータッチからハグ。「おめでとう。あなたの最後の試合、私でよければぜひやります」と再戦を受諾した。



 武尊には5万ドルのボーナスも贈られた。

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