MMA
レポート

【UFC】フライ級5位 平良達郎が2位ブランドン・モレノと対戦、王者パントージャvs.ヴァン、バンタム級王者ドバリシビリvs.ヤン、セフードvs.タルボット、トーレスがドーソンをTKO、ATTダンカンが逆転一本勝ち、バーバーが637日ぶり勝ち名乗りで7連勝、ジアムが6連勝、ターナーがバハボーザを初回KO=速報中

2025/12/07 09:12

▼UFC世界フライ級選手権試合 5分5R ※選手名からインタビュー
アレシャンドレ・ パントージャ(ブラジル)王者 30勝5敗(UFC14勝3敗)※UFC8連勝中 125lbs/56.70kg
ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)挑戦者 15勝2敗(UFC8勝1敗)※UFC5連勝中 124.5lbs/56.47kg

 フライ級で4度王座防衛中の絶対王者が新たな挑戦者を迎える。

 ブラジルから渡米しATT入りしたパントージャは35歳。2023年7月にブランドン・モレノにスプリット判定勝ちでフライ級王座を獲得。その後、ブランドン・ロイバル、スティーブ・エルセグに判定勝ちし、24年12月に朝倉海に2R リアネイキドチョークで一本勝ち。25年6月の前戦では、カイ・カラ=フランスを3R リアネイキドチョークで極めている

 10月に25歳になるミャンマー出身のヴァンは、UFC5連勝中。21年のMMAデビューからわずか1年2カ月の8戦(7勝1敗)でUFCとの契約を決めると、23年6月から3連勝。24年7月にチャールズ・ジョンソンと対戦し、3R 打ち合いのなかで、喧嘩四つから怒涛の前進を見せるジョンソンに左ジャブを突いたところに右フックをかぶせられて下がったところに長い右アッパーを被弾。UFC4戦目で初黒星のTKO負けを喫した。

 しかし、その後も連勝街道に。エドガー・チャイレス、コーディ・ダーデン、鶴屋怜に判定勝ちすると、25年6月にブルーノ・シウバと対戦。3R 右フックでTKO勝ち。そのわずか3週間後、マネル・ケイプの負傷欠場による緊急オファーを受けてブランドン・ロイバルと対戦

 長身サウスポーのロイバルの右ジャブ、左ストレート、左の蹴りやヒザに対し、ヴァンは、対サウスポーの定石である外足を取ることをせず、ロイバルの右前足の内側に左前足を置き、初回から得意の右ストレートを当ててロイバルに尻もちを着かせると、ロイバルの左を被弾しながらも、3Rには関節蹴りを効かせて残り10秒で右を当ててダウンを奪いパウンド。判定3-0で勝利し、メイン後の勝者=パントーハとフェイスオフをかわしていた。

 強いバックから極めを持つパントージャは、フライ級離れした打撃の破壊力を持つ朝倉やカラフランス相手でも怒涛の前進でバック、ボディトライアングル(4の字ロック)を奪取。前戦では、2Rにペースを落として息を整え、3Rに連打からバックを奪取。粘るカラフランスの防御に、落ち着いてリアネイキドチョークを極める老獪さも見せている。

 対するヴァンもパントージャ同様に打たれ強さを持つ。ジャブで圧力をかけて右クロス、近い距離でのボディ打ちも得意とし、テイクダウンディフェンスも強い。組技は試合毎に進化を遂げており、レスラーの鶴屋怜がテイクダウンを奪えたのは、外無双と一本背負いで、シングル・ダブルのテイクダウンではなく、倒されても抑え込まれず背中を譲らずに立ち上がっている。

 バックを取ってボディトライアングルを組めば盤石のパントージャだが、ヴァンはいかにその展開にさせずにスタンド勝負できるか。ロイバル戦では、3Rの終盤に関節蹴りを繰り出すなど新たな引き出しも見せている。挑戦者にとって2度目の5R戦となるが、3年前のFury FC王座戦は2Rにリアネイキドチョークで一本勝ちしているため、チャンピオンシップラウンドの4R以降は未知の領域だ。その点、王者は5Rの戦い方を心得ている。35歳の壁を越えたパントージャは、10歳下のプロスペクトに、2倍の試合経験の差を見せつけるか。

 コメインのフライ級王者のアレシャンドレ・ パントージャ(ブラジル)は125(56.69kg)の王座戦のジャスト。挑戦者のジョシュア・ヴァン(ミャンマー)は124.5ポンド(56.47kg)の0.5ポンドアンダーで計量をパス。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.341
2025年12月21日発売
大晦日決戦に臨むシェイドゥラエフと朝倉未来ほか「特集◎大晦日を読む」では、5大タイトルマッチのインタビューと川尻達也らが試合解説。UFC平良達郎、40周年記念・水垣偉弥インタビューも
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント