▼バンタム級 5分3R
ヘンリー・セフード(米国)16勝5敗(UFC10勝5敗)136lbs/61.69kg
ペイトン・タルボット(米国)10勝1敗(UFC4勝1敗)136lbs/61.69kg
北京五輪フリースタイルレスリング55kg級金メダリストで元UFC世界バンタム級&フライ級王者のセフードは、復帰後、強豪相手に3連敗中。18年8月にデメトリアス・ジョンソンにスプリット判定で勝利し、UFC世界フライ級王座を獲得すると、19年6月には、マルロン・モラエスとのバンタム級王座決定戦で3R TKO勝ちで同時二階級制覇。20年5月のバンタム級王座防衛戦でドミニク・クルーズを2R KOに下し、一時は引退も、23年5月に復帰。
バンタム級王者アルジャメイン・スターリングに挑戦し、ブランクを感じさせない動きを見せるもスプリット判定負けで王座奪還ならず。24年2月に後の王者メラブ・ドバリシビリと初回は互角に渡り合うも判定負け。25年2月の前戦では、ソン・ヤドンと対戦。偶発的なサミングを受け、3R終了時点までの負傷判定で0-3で敗れ、3連敗となった。38歳。
対するタルボットは、UFC4勝1敗(2KO・1一本勝ち)で試合時には28歳になる。フットボールとレスリングをベースに、コナー・マクレガーの試合を見たことがきっかけでMMAを開始。21年にプロデビューすると、22年にUrijah Faber's A1 Combat王座獲得。23年8月のDWCSを経て、11月にUFCデビュー。3連続KOで期待されていたが、25年1月のラオーニ・バルセロス戦でテイクダウンに苦しみ判定負け。6月の前戦でフェリペ・リマを相手にテイクダウンディフェンス、下になってもリカバリーの進化を見せて判定勝ちで再起を遂げている。
とはいえ、今回のセフードはオリンピアン。タルボットは弱点だったテイクダウンディフェンスをどこまで磨けたか。セフードとはかつて2024年2月のメラブ・ドバリシビリ戦前に練習をともにし様々なアドバイスを受けたというタルボット。当初は、ランキング上位の対戦相手が候補に挙がっていたが、複数の対戦相手から断られたという。しかし、MMA最後の対戦相手としてセフードが承諾し、タルボットとの試合が決定した。
1R、ともにオーソドックス構え。右ローのセフードに、タルボットはノーモーションのワンツーの右の打ち下しを当てる。右カーフのタルボット。セフードも蹴り返し。互いにローに右を狙う。スイッチするタルボット。
右ローのセフードに右ストレートを突くタルボット。セフードの組みにタルボットは組みヒザで離れる。タルボットのアイポークで中断も再開。
右を振ってシングルレッグのセフードが崩すも、戻すタルボット。左右から右アッパーも、シングルレッグのセフードを差し上げたタルボットが組んで大内刈テイクダウン! フルガードのセフードは下からヒジ。タルボットの肩にフレームでパウンドを打たせず。しかしセフードの立ち際にパウンド。ここは我慢の被弾で立つセフードにヒジも。右のダブルを振って前に出るセフードにタルボットがダブルレッグテイクダウンでホーン。
2R、サウスポー構えから長い左を突くタルボット。さらにヒザを触り、右の打ち下しにセフードが尻餅。レッスルアップから強引な投げもトップを取り切ったセフード。ハーフからタルボットを押さえ込み、アゴに頭を付けて背中を着かせる。
右で差して左の細かいパウンドから腰を切り一瞬サイドに出るセフードだがハーフに戻したタルボットは亀から立ち上がりに。そこにバッククリンチのセフード。胸を合わせて正対したタルボット。突き放したセフード。
ボディフックを突くタルボットは左ハイも。アッパー、右ストレートから腹を効かせたタルボットはヒザ打ち。さらに左右ボディも、セフードも打ち返しに。そこで打ち負けず押し倒したタルボット。なおも立つセフードも打ち合いに。そこで笑顔を見せたタルボット。セフードは右目周辺から出血も右を振って前に。そこにタルボットが二段ヒザを突いてホーン。







