▼第7試合 KNOCK OUT-BLACK女子ライトフライ級 3分3R延長1R
〇ぱんちゃん璃奈(フリー)
KO 3R 0分47秒 ※ヒザ蹴り
×アム・ザ・ロケット(タイ)

ぱんちゃんは2019年2月にプロデビュー。無敗の快進撃を続け、2020年8月にREBELS-BLACK女子46kg級初代王座(REBELSとKNOCK OUTの統合により現在はKNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者)、2022年3月にはKNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級王座に就き二階級制覇を達成。2024年3月のK-1でRISEの平岡琴に勝つなど無敗の快進撃を続けていたが、5月の『巌流島バーチャルファイト』でルシア・アプデルガリムに判定2-0でプロ初黒星を喫した。
6月のKNOCK OUTで同じアルゼンチンのアイリン・ゴンザレスに判定勝ちで再起すると、10月にK-1グループからの刺客・美伶に判定2-0で辛勝(美伶が2.35kgオーバーで減点)。2025年2月、山田真子と延長戦の末にドローとなった。戦績は17勝(4KO)1敗1分。今回は、KNOCK OUT-BLACK女子ライトフライ級(49kg)での試合。
アムはムエタイで80戦以上の戦績を誇り、2012年にWMC女子ミニフライ級王座、2013年にはWPMF女子ミニフライ級(47.62kg)王座を獲得。2014年にMMAデビューし、2019年3月にDEEP JEWELSに初来日。MMAでは3連敗中で、伊澤星花、村上彩、24年11月の前戦で万智に敗れている。RIZINでは2019年8月に浜崎朱加、大晦日に山本美憂と対戦するがいずれも敗れた。

1R、ぱんちゃんは前足を上げ下げしながら近付き左ミドル、右前蹴り。アムが強烈な右ローを蹴るとぱんちゃんはすかさずワンツーで突進。前に出るぱんちゃんを右フックで迎え撃つアム。左右の足を上げて歩いて近付くぱんちゃんだがアムに組まれる。接近するぱんちゃんにアムは強い左フック、ぱんちゃんは組みに持ち込もうとしたが、構わずアムがフックを連打し、場内にどよめきが起きた。

ぱんちゃんが足を上げて入ろうとしたところで、構えていた左腕のヒジがアムの顔面に当たってしまい、アムがダウンしたためぱんちゃんにはイエローカード(減点1)が与えられる。再開後、右のカウンターをヒットさせるぱんちゃん。アムも思い切り放つ左右フック。終盤、ぱんちゃんはアムの左右フックをバックステップでかわしジャブを当てていく。

2R、組みに行くぱんちゃんだがそこへアムが右ストレート。ぱんちゃんは右ロー、アムも右カーフを蹴り返す。ぱんちゃんのワンツーにはアムが右ミドル。圧をかけるぱんちゃんが左右ローから前蹴り。ぱんちゃんが飛びヒザを放つとアムは受け止めて投げ落とす。

前蹴り、ジャブ、右ローと蹴りを当てるぱんちゃんにアムは組んでボディロック。ぱんちゃんの左前蹴りに下がったアム。すかさずぱんちゃんが左右連打で攻め込み、身体を丸めるアムにヒザ蹴りを見舞った。

3R、ジャブで前に出るぱんちゃんは右ストレート、組むとヒザ。ぱんちゃんのワンツーで下がるアム。ぱんちゃんはラッシュをかけ、右ヒザを2発顔面に叩き込み、アムがダウン。立ち上がる素振りはなく、ぱんちゃんが見事なKO勝ちを飾った。

ぱんちゃんはマイクを持つと「ファンの皆様、アンチの皆様、ありがとうございます。1Rヒジがあたって申し訳ないです。1、2Rダメで3RにKO狙っていけたのは皆さんの応援のおかげです」と、超早口でまくしたてた。


