キックボクシング
レポート

【KNOCK OUT】大谷翔司が“ナパームストレート”98秒でKO、ゴンナパーは初OFGマッチで勝利、丹羽圭介が引退試合で壮絶に散る、ぱんちゃん璃奈と山田真子は痛み分け

2025/02/10 03:02

▼第6試合 KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級 3分3R延長1R
△ぱんちゃん璃奈(フリー)
延長R ドロー 判定1-1 ※10-9、9-10、10-10
△山田真子(GROOVY)
※本戦の判定は30-29、29-29×2。


 ぱんちゃんは2019年2月にプロデビュー。無敗の快進撃を続け、2020年8月にREBELS-BLACK女子46kg級初代王座(REBELSとKNOCK OUTの統合により現在はKNOCK OUT-BLACK女子アトム級王者)、2022年3月にはKNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級王座に就き二階級制覇を達成。2024年3月のK-1でRISEの平岡琴に勝つなど無敗の快進撃を続けていたが、5月の『巌流島バーチャルファイト』でルシア・アプデルガリムに判定2-0でプロ初黒星を喫した。6月のKNOCK OUTで同じアルゼンチンのアイリン・ゴンザレスに判定勝ちで再起すると、10月にK-1グループからの刺客・美伶に判定2-0で辛勝(美伶が2.35kgオーバーで減点)。戦績は17勝(4KO)1敗。


 山田はキックボクシングでJ-GIRLSアトム級王座、プロボクシングでWBO女子世界ミニフライ級王座に就き、キックボクシング6勝無敗2分、ボクシング7勝(2KO)無敗とパーフェクトレコードを残して引退。2019年11月に復帰して無敗記録を更新していたが、2021年3月のK-1でMIOにダウンを奪われプロ格闘家人生初の黒星を喫した。その後は外国人選手も含めて4連勝。2023年11月に「第4代Krush女子アトム級王座決定戦」が決まっていたが負傷欠場。今回が10カ月ぶりの試合となる。戦績は13勝1敗2分。


 1R、パンチで仕掛けるぱんちゃんに山田は軽快なフットワークで動き回る。リングを大きく使う山田にぱんちゃんは右ミドルからの右ストレート、左ミドル。ローを蹴る山田だが、攻めの姿勢はぱんちゃんの方が目立つ。


 2R、ローとミドルを当てるのはぱんちゃん。山田もローを蹴る。動く山田にジャブを当てに行くぱんちゃん。左のパンチを出して山田がダッキングしてかわしたところにヒザを突き上げる。山田は足を止め、パンチで行こうとするがぱんちゃんは覆いかぶさるようにして組んで止める。左フックの山田にぱんちゃんは右ミドルキック。


 3R、長いワンツーで前へ出る山田にぱんちゃんは右ミドル、前蹴り。思い切り伸ばす右ストレートは山田。ぱんちゃんはジャブを突く。山田はパンチを放って行くがぱんちゃんは組んでのヒザ。パンチで前へ出る山田にぱんちゃんは右ミドル。ぱんちゃんは自分から距離を潰して山田にパンチを打たせず、片手を引っかけてのヒザ、山田はボディで反撃。


 ジャッジ1名がぱんちゃんを支持したが判定はドロー。延長戦へ突入する。パンチで前へ出る山田にぱんちゃんは前蹴り、片手を引っかけてのヒザ。山田はジャブ、右オーバーハンドを伸ばす。ぱんちゃんは覆いかぶさるようにしてヒザ。右ストレートも打つぱんちゃん。山田は思い切り右フックを振るが、一発でぱんちゃんに組んで止められる。ぱんちゃんに組み伏せられて転倒を繰り返す山田は見栄えが悪い。


 試合が終わると両者疲労困憊の様子で互いに自軍コーナーで座り込む。判定は三者三様のドロー、痛み分けに終わった。


 延長Rでなぜドローなのかとの声もあったが、2024年12月9日のルール改定により延長Rでのマスト判定が無くなり、ドローも有りとなった。改定ルールは各ジム・選手に送られ、山田真子のジムにも事前にルールブックは送られている。

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