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【UFC】メラブ・ドバリシビリがオマリーに3R 一本勝ち防衛! ケイラ・ハリソンがペーニャをキムラに極めて女子バンタム級新王者に。ヌネスがケージイン「戦うのが楽しみ」、パッチー・ミックスがバティスタに判定負け、フライ級でヴァンがシウバをTKOで4連勝

2025/06/08 08:06

▼フェザー級 5分3R
〇ユ・ジュサン(韓国)9勝0敗(UFC1勝0敗)
[1R 0分28秒 KO] ※左フック
×ジェカ・サラギ(インドネシア)14勝5敗(UFC1勝3敗)

 フェザー級。サラギは30歳でUFC1勝2敗(1KO勝ち)。キャリアでは14勝4敗(9KO・4一本勝ち)。Road To UFCシーズン1ライト級では、先週のRIZIN韓国大会でホベルト・サトシ・ソウザと対戦したキ・ウォンビンに1RKO勝ちしたが、決勝ではインドのアンシュル・ジュブリにテイクダウンされるとなすすべなく攻め込まれ、パウンドでKO負け。

 それでも準優勝でUFCと契約すると、フェザー級に落とした本戦1試合目では、UFC1勝1敗のルーカス・アレクサンダーに秒殺KO勝ち。しかし前戦はUFC0勝2敗のウェスティン・ウィルソンに組み付かれると、ガードからの十字→三角で一本負け。一発で倒すパンチはあるが、グラウンドの穴が大きい。

 ジュサンは31歳でUFCデビュー戦。キャリア8戦全勝(3KO・1一本勝ち)。昨年、Lookin' For a Fightとして行われたコリアンゾンビ主催のZFN02で、RTUシーズン3ベスト4の河名マストに1RKO勝ち。試合後にUFCとの契約を決めている。河名相手には殺傷能力の高い打撃が炸裂したが、UFCでどこまでできるか。

 1R、両者オーソドックス。いきなりスピンキックを見せたジュサン。サラギが詰めていく。サラギの右フックをかわしたジュサンは下がりながらの左前手のフックをヒット!

 意識が飛んだサラギがゆっくりと前のめりに倒れ、ジュサンがパウンド1発でレフェリーが間に入った。1R 0分28秒、KOでジュサンがUFCデビュー戦で快勝。

 試合後のインタビューでジュサンは「KOしたパンチは毎日トレーニングをしているから自然に出た動きだった。コリアンゾンビにはここまでたくさん支えてもらった。この勝利もコリアンゾンビのおかげ。いつかUFC王者になってコリアンゾンビに捧げたい」とコリアンゾンビへの感謝を口にした。

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▼ライト級 5分3R
〇クイラン・サルキルド(豪州)9勝1敗(UFC2勝0敗)
[判定3-0] ※30-27, 29-28×2

×ヤナル・アシュモズ(イスラエル)8勝2敗(UFC2勝2敗)

 ライト級。オーストラリアのサルキルドは25歳でUFC1勝0敗(1KO)、キャリアでは8勝1敗(3KO・3一本勝ち)。オーストラリアのEternal MMAではライト級王座を獲得し、防衛戦では今年のRoad To UFCでエフェヴィガに勝利したドン・マー・ファンを破っている。昨年9月のDWCSでは15分間でテイクダウンを9度奪って勝利し、UFCと契約。UFCデビューは2月の地元オーストラリア大会で、Road To UFCシーズン1ウィナーのアンシュル・ジュブリからわずか19秒でKO勝ち。パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞した。しかしジュブリが未だにUFC未勝利のため、サルキルドの実力も測りきれない部分がある。

 イスラエルのアシュモズは30歳でUFC2勝1敗(1KO・1判定勝ち)。キャリアではサルキルドと同じく8勝1敗(4KO・2一本勝ち)。DWCSを経ずにUFCと直接契約し、初戦はサム・パターソンとのUFCデビュー戦対決で秒殺KO勝ち(パターソンはその後3試合連続1Rフィニッシュ勝利)。しかし2戦目はクリス・ダンカンに蹴りで左腕を折られ、片腕が使えないまま戦い抜いたが判定負けでキャリア初黒星。前戦はUFC2勝2敗のトレバー・ピークに打撃をかわして組み付く展開で判定勝ち。柔術バックボーンでイスラエル王者。現在は開催地のニュージャージーを拠点としている。

 1R、両者オーソドックス。アシュモズがパンチで距離を詰める。四つにうkンっだアシュモズ。投げてテイクダウン。すぐに立ったさるキルドだが、アシュモズは空ラッチを放さず再度テイクダウン。また立ち上がったサルキルド。アシュモズはスタンドバックにつく。さらにテイクダウンを狙うが、正対したサルキルド。離れた。サルキルドがハイ、前蹴り、カーフキックを入れる。距離を詰めてきたアシュモズにタックル。テイクダウン。アシュモズはすぐにスクランブルから立ち上がる。サルキルドはケージ際でクラッチすると抱え上げてテイクダウン。アシュモズがシングルレッグでしのごうとするが、なおもバックを取ったサルキルド。ボディロックから反り投げでテイクダウン。バックマウントに。アシュモズが反転して上を取り返したが、サルキルドはすぐに下から蹴り上げて立ち上がった。アシュモズがパンチで出たところで1R終了。

 序盤はテイクダウンからチャンスを作ったアシュモズだが、そこでスタミナを使ってしまったのか、それ以降は組みの展開でサルキルドが上回る展開に。

 2R、アシュモズのカーフキックで足が流れたサルキルドだが、シングルレッグに入りテイクダウン。背中を向けて立とうとするアシュモズ。バッククリンチでコントロールするサルキルド。正対したアシュモズ。シングルレッグを狙ったが、四つでクラッチしたサルキルド。投げてテイクダウン。サルキルドがバックを取る。動きに消耗が見えるアシュモズ。スクランブルでバックを取り返そうとしたが、先回りしてサルキルドが上を取る。バックからパウンドを入れるサルキルド。アシュモズ立ち上がりまたスタンドバックに。ケージ際で正対するとサルキルド離れた。サルキルドがタックルに入るががぶったアシュモズ。立ち上がり離れたサルキルド。2R終了。

 組みの展開で劣勢が続くアシュモズ。

 3R、距離を取るサルキルド。アシュモズは打撃での一発狙いに切り替えてパンチで距離を詰めていく。サルキルドタックルに入るが切られた。立って離れるサルキルドを追っていき右をヒットさせたアシュモズ。しかしサルキルドタックルに入りテイクダウン。ハーフで押さえ込んだ。バックに回るが、アシュモズが立ち上がり正対し離れる。なおもパンチで詰めていくアシュモズ。サルキルドもスタミナの消耗が見える。下がりながらパンチを入れるサルキルド。タックルに入るがアシュモズが切った。残り1分。アシュモズがハイを放った際にスリップしたが、サルキルドもそこに組み付くことが出来ずに立たれた。残り30秒っでダブルレッグに入ったサルキルド。スタンドバックで時間を使う。スクランブルで逃れようとしたアシュモズだがタイムアップ。

 30-27、29-28、29-28の3-0でサルキルドが勝利。UFCデビューから2連勝としたサルキルドは、「トータルで強いファイターということを見せたかった。前回は19秒で勝利して打撃の強さは見せられたが、今回はレスリングが強いことも見せられたと思う」と語った。

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