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【ZFN】河名マストが1R TKO負け、ジュサンは8戦無敗に。佐藤天が判定負け、『格闘代理戦争』チャンミンはチャンスとドロー。インスがスプリット判定勝ち。ダナ代表に直訴のナホトフはカミーロに判定負け

2024/12/14 20:12
 2024年12月14日(土・日本時間)、コリアンゾンビことジョン・チャンソンが主催する『Z-FIGHT NIGHT 02』(UFC Fight Pass配信)が、韓国コヤンのキンテックス7Aホールで開催されている。  日本から佐藤天と河名マストが参戦。佐藤は、2018年10月の『PANCRASE 300』以来、6年5カ月振りのアジアでの試合。河名は2024年8月の『ROAD TO UFC』準決勝でシェ・ビンに1R KO負けから4カ月を経ての再起戦となる。  また、『UFC 308: Topuria vs. Holloway』の試合前会見でダナ・ホワイト代表に、UFC参戦を直訴したタジキスタンの25歳・7勝無敗のドロブショク・ナボトフが、ブラジルで5連勝中のマテウス・カミーロと対戦。カミーロがカーフキックを効かせてナホトフの組みにも下から腕十字を仕掛けるなど判定勝ちした。 『Z-FIGHT NIGHT 02』速報 ▼フェザー級 5分3R〇ユ・ジュサン(韓国)[1R 1分16秒 TKO] ※右ストレート→パウンド×河名マスト(日本)  29歳の河名は、2017年U-23世界選手権グレコローマン59kg級初代世界王者、そしてGLADIATORフェザー級王者として『ROAD TO UFC』に参戦し、1回戦で韓国のソン・ヨンジェに判定勝ちも8月の準決勝でシェ・ビンに1R KO負け。4カ月を経て、再起戦に向かう。  対する30歳のユ・ジュサンは、現AFC&HEATフェザー級王者で7勝0敗。河名は「12.14 ZFN02参戦します! またもや無敗の韓国人ファイター。レスリング1000%で越えるのみ!」とSNSに決意を記している。  1R、中央に跳び出て、グローブタッチ後、すぐに後ろ蹴りを首もとに突いたジュサン! 片ヒザを落とした河名だが立て直し、シングルレッグ狙い。足を引くジュサンに河名は右回りで左を突く!  ともにインローの打ち合い。オーソドックス構えから左前手を突いた河名だが、その内側からジュサンは右ストレート! ダウンした河名にジュサンは鉄槌・パウンドをまとめ、河名の首が下がると、レフェリーが間に入った。 [nextpage] 熱戦、組んだ佐藤天がユンソンの打撃に判定負け ▼ウェルター級 5分3R〇ジャン・ユンソン(韓国)[判定3-0] ※29-28×2, 30-27×佐藤 天(日本)  佐藤は、UFCデビューから精緻な打撃と強い組みを武器に、北米修行も経て2勝1敗と好スタートを切っていたが、無敗だったミゲール・バエザ、強豪グンナー・ネルソンとの緊急対戦で敗れ、2022年8月にTUF優勝のブライアン・バトルにKO負け。背水の陣で臨んだ2023年5月のテンバ・ゴリンボ(ジンバブエ)戦で判定負けで4連敗。UFCリリースとなっていた。  今回、佐藤が『ZFN 02』で対戦するのは、MMA5勝1敗のジャン・ユンソン(韓国)。6月のZFN旗揚げ大会で倉岡寿美津に1R TKO勝ちしている。2018年10月の『PANCRASE 300』以来、6年5カ月振りのアジアでの試合で佐藤は、再起なるか。  SNSで佐藤は、「12月14日に元UFCトップファイター、ジョンチャンソンが主催するZFN02に参戦します! 全身全霊を持って勝ちにいきます。もう一度積み重ねてファイターとして必ず第一線戻ります!」と意気込みを記している。  1R、サウスポー構えの佐藤は左ボディストレート。ユンソンは右インロー、右ストレートをヒット。  左前手フックをかすめるユンソン。四つに組んだ佐藤に体を入れ替えるユンソンは左差しで押し込み。右小手で差し上げる佐藤はユンソンの右手で足を触らせないが、ユンソンはボデイロックから後方に投げ!  すぐに立つ佐藤は右小手で払い腰テイクダウン! ここもすぐに立つユンソンに大内刈を狙うと、右をオーバーフックで払い腰狙いもここは同体でそのまま両者立ち上がり。  左差しでヒザを突き、小外がけでテイクダウンを奪う佐藤! マット中央側に倒した佐藤は、ユンソンの立ち際に両足をかけると、中腰で前に落とそうとするユンソンの右足を掴んで落とされずにキープ。ホーン間近にユンソンが落とすもホーン。  2R、佐藤の入りに右ボディストレートはユンソン。先に組む佐藤に左差しで体を入れ替えるユンソン。離れる佐藤に右を当てるユンソン。佐藤は四つに組んで押し込み。体を入れ替えようとしたユンソンに巧みに小外がけテイクダウンは佐藤!  ハーフから右で枕でパスガードするとサイド。横四方に。金網まで這って立つユンソン。四つ組みの佐藤を入れじゃ画、首相撲ヒザ1発。すぐに距離を潰して組み直す佐藤。右手首を掴むも、突き放したユンソンがガードの隙間を抜く右を当てて前に! さらに右アッパーを被弾した佐藤の足が止まるとユンソンが組んで崩してホーン。  3R、ファーストコンタクトで右を突いて組みに行く佐藤を突き放し跳びヒザはユンソン。なおも佐藤は詰めて組んで四つからヒザ。さらに小外がけで崩すも残したユンソンが体を入れ替え。佐藤も押し込みボディ打ち。金網背にするユンソンにブレーク。  右から左を当てて前に出る佐藤に、右を当てて返しの左に繋ぐユンソン。組む佐藤は右小手の払い腰も金網で返されないユンソンは立ち上がり。ここで押し込み小外がけテイクダウンは佐藤! しかし亀目から立つユンソンを押さえ込めず。押し込まれるも体を入れ替えたユンソンを回してシングルレッグへ。差し上げるユンソンはスペースが空くと右を突くが、詰める佐藤はシングルレッグ。  金網背に頭にパンチ、背中にヒジを突くユンソンは頭を下げて押し込む佐藤を持ち上げてがぶったところでホーン。判定は3-0でユンソンが勝利。初回を組んで取った佐藤だが、2、3Rで打撃を効かせたユンソンをジャッジは支持した。 [nextpage] サウスポーのハンスルに右ミドル、右ストレートを当てたインスがスプリット判定勝ち ▼81kg契約 5分3R〇ファン・インス(韓国)[判定2-1]×キム・ハンスル(韓国)  1R、サウスポー構えのハンスルは左右ロー。オーソのインスも左ローを返して左ストレートを伸ばす。上体で避けるインスは圧力をかけて左ロー。ハンスルは丁寧に右ジャブ、左ストレートを突く。  喧嘩四つの前手争いから右ローはハンスル。インスの右ストレートは右回りでかわすと、インスは右ミドル。ハンスルは左の蹴りを上下に。左をかわしてインスが中に入るが、かわすハンスル。  2R、右ミドルハイで前に出るインス。インスの左ストレートをスウェイし、右ミドル。ハンスルの左ローがローブローに。中断。再開。  右前手のフックをかすめたハンスル、インスは鋭い右ハイから右ストレートで攻めるが、インスは組んで崩してがぶりから離れて左で押し返す。  懐が深いインスは右ストレート、アッパーから左フック、さらに右で詰めるが、ハンスルも左の打ち返しで左差しで押し込み。インスがヒジを返してホーン。  3R、右前蹴り、右ハイのインス。ブロッキングのハンスルの左腕にインスは強い右ミドルを当てるとボディにミドルも。  ハンスルのジャブをかわして右を当ててハンスルを崩したインス! 鼻血のハンスルの左ダブルをバックステップでかわして左右で打ち合いに。ハンスルは左の蹴りも軸がブレる。  右ストレートを打ち込むインスは、右ハイ。スリップにすぐに詰めるハンスルだがインスもダブルレッグから立ち上がり押し込みブレーク。  ハンスルのワンツーのスピードが落ちる中、インスは右ストレート、右ミドルハイ。前蹴りを腹に突き、ダーティボクシングからヒザ。最後は四つで互いにヒザを突きホーン。ハンスルは自陣で座り込んだ。 [nextpage] パク・チャンスとユン・チャンミンは痛み分けドロー ▼フェザー級 5分3R△パク・チャンス(韓国)[判定1-1]△ユン・チャンミン(韓国) 1R、ともにオーソドックス構え。ジャブのダブルで前に出るチャンミンは右カーフも。しかし懐深いチャンスはオーソから左ミドル。チャンミンはワンツー。ステップバックのチャンスの左の蹴り終わりに組んだチャンミンに体を入れ替えヒザはチャンス。  ダーティボクシングから首相撲ヒザもそこをボデイロック&小外がけで倒したチャンミン。すぐに立つチャンス。  左ミドルから押し込み前に。それをまたもアゴを押して倒すチャンミン。チャンスの立ち上がりにギロチン狙いも首を挙げるチャンスは押し込み右ヒジ。両差しから頭を押し付け首をロックしてヒザ。  体を入れ替えるチャンミンは右差しも首相撲で勝負はチャンス。ヒザを突き、チャンミンの首相撲ヒザと勝負。右差し押し込みのチャンミンに、チャンスは左小手で金網背にホーン。  2R、右で飛び込むチャンス。チャンミンも左右から金網まで押し込み小内刈で崩し、そこにスクランブルで立つチャンスのバックを狙うチャンミンだが、チャンスも立ち上がり。ボデイロックをリフトして崩すが、チャンミンも残して立つ。力の入る攻防。  チャンスの押し込みに金網背にするチャンミンは首相撲ヒザを突き離れる。  左ジャブ、右ローのチャンミン。チャンスの左ハイをかわすと、ジャブの刺し合い。さらにワンツーの右をヒット! 押し込むチャンスにレフェリーはブレーク。  左の蹴りから右で押し込むチャンスに払い腰テイクダウンはチャンミン! ハーフから押さえ込み、左ヒジ。立ち上がり際に首を狙うもホーン。  3R、右ローのチャンミンに右を振ったチャンスが前に。しかし体を入れ替えたチャンスに、ここも左差しで払い腰テイクダウンのチャンミン。すぐに立つチャンスは両差しで押し込みも動きなくブレーク。  右の相打ちから金網に運ぶのはチャンス。金網背にするチャンミンは右ヒジ。ダブルレッグに切り替え崩すチャンスにチャンミンは左小手で差し上げ金網使い立ち上がり。ブレーク。  チャンミンの左ジャブと、チャンスの左の蹴りが交錯。チャンミンおシングルレッグをがぶりから仰向けにさせるチャンスともにスクランブルで立ち上がり。チャンスはスタンドバックにつくが、チャンミンは前転して後ろ袈裟で上になりホーン。判定は両者に1票が入り、1-1でドローとなった。 [nextpage] UFCダナ代表に直訴のナホトフを、カミーロが下す ▼ライト級 5分3R〇マテウス・カミーロ(ブラジル)[判定3-0]×ドロブショク・ナホトフ(タジキスタン)  1R、ともにオーソドックス構え。長身のナホトフはレベルチェンジの動きから左ジャブ。カミーロの右ローはかわす。徐々に圧力を強めるとカミーロは右カーフ。ナホトフは右前蹴り、左ジャブからダブルレッグテイクダウン、立つカミーロに左差しで押し込み。しかしカミーロも突き放す。  カミーロの左フックは遠い。ワンツーの右を当てたナホトフにカミーロも左フックを返すと、ナホトフはダブルレッグから左差しで押し込み、離れるカミーロに、なおもダブルレッグテイクダウンで横に倒して背中を着かせるとカミーロはクローズドガードに。  押し込みながらナホトフがパウンドするとカミーロは下から三角絞めを狙いホーン。  2R、ワンツーの右を当てるナホトフに、右カーフのカミーロ。ナホトフはスイッチしての左ミドルをヒット。さらに右カーフの打ち合い。続く右カーフを効かせたカミーロにナホトフはダウンもすぐに立つ。  組み勝負で遠間からダブルレッグで金網までドライブするナホトフは左差しも突き放すカミーロ」は左から右を当てて前に! しかし金網際で体を入れ替えるカミーロは、左で差して押し込み。そこにヒザを突いて離れるカミーロは右カーフ!  またもダウンしたナホトフにマウントを奪うカミーロはハイマウントも、長い足でケージを蹴ってリバーサルしたナホトフが上に。しかしカミーロは腰に両足を置いて蹴り上げて立ち上がり。左フックを当てて右差しで前に出る。  3R、前足を蹴られたくないナホトフはサウスポー構えも見せるが、オーソになるとカミーロが右カーフ。さらに右の蹴りも、その蹴り足を掴んだナホトフが組んでドライブしシングルレッグテイクダウン。ここも腰に足を当てて蹴り上げで立つカミーロ。  左差しで押し込むナホトフは、足もとに移行しシングルからダブルレッグに移行。腰に置かれた足を外してパウンドも。カミーロはその左腕に腕十字! うつ伏せで極めに行くカミーロに、またいでヒジを抜いたナホトフはダブルレッグをリフトもも地するカミーロ。なおも押し込むナホトフはヒザ。ブレーク。  右額から出血のナホトフにカミーロが右ヒジを振るも空振りでホーン。  判定は3-0でカミーロが勝利。FURY FC、Tuff-N-Uffに続き、6連勝となった。 ▼71.5kg契約 5分3R〇ナンディンエルデン・キム・インソォン(モンゴル)×ホン・ジュンヨン(韓国) ▼フェザー級 5分3R〇チェ・ソンヒョク(韓国)×ジャン・イクファン(韓国)
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