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【UFC】メラブ・ドバリシビリがオマリーに3R 一本勝ち防衛! ケイラ・ハリソンがペーニャをキムラに極めて女子バンタム級新王者に。ヌネスがケージイン「戦うのが楽しみ」、パッチー・ミックスがバティスタに判定負け、フライ級でヴァンがシウバをTKOで4連勝

2025/06/08 08:06

▼ウェルター級 5分3R
〇アンドレアス・ガスタフソン(スウェーデン)12勝2敗(UFC1勝0敗)
[判定3-0] ※30-26×2, 30-27
×ケイオス・ウィリアムズ(米国)15勝5敗(UFC6勝4敗)

 ウェルター級。ウィリアムスは31歳でUFC6勝3敗(4KO・2判定勝ち)。4KOした試合はすべてパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞している。うち3試合は1RでのKO勝ち。モーションの短い右のパンチが試合序盤には特に対戦相手にとって見切りにくく、序盤のKO勝利を生んでいる。一方、長期戦になった場合はグダグダになりがち。敗れた相手は現ミドル級ランカーのミシェル・ペレイラ、ランディ・ブラウン、2月の前戦で対戦し、ダースチョークでキャリア初の一本負けを喫したガブリエル・ボンフィム戦。

 当初はウロス・メディチと対戦予定だったが、試合1週間前にメディチが欠場。代役でUFCと契約したアルベルト・タデヴォシアンとの試合に変更となったが、タデヴォシアンもメディカルチェックをクリアできず欠場。同じように、先週試合予定が対戦相手が2度欠場しているガスタフソンが代役となった。

 スウェーデンのガスタフソンは34歳でUFCデビュー戦。11勝2敗(8KO勝ち・2一本勝ち)。昨年8月のDWCSでは首相撲からのヒザで2RKO勝ちしてUFCとの契約を決めた。レスリング(グレコ)でスウェーデン&北欧王者。先週のUFCでジェレマイア・ウェルズと対戦予定だったが、ファイトウィークに入ってから欠場となり、トレヴィン・ジャイルスに変更。が、計量当日にジャイルスが頭を打って負傷欠場し、試合が消滅していた。

 1R、両者オーソドックス。ガスタフソンが開始と同時に左右のフックを放ちながら詰めて組み付いた。四つ組みから外掛けテイクダウンを狙うガスタフソン。差し返して両脇を差したウィリアムスだが、すぐに差し返すガスタフソン。テイクダウンを狙っていくが膠着とみなされレフェリーブレイク。再開後すぐにまた左右のパンチを出しながら詰めていくガスタフソン。左をヒットさせると四つに組んでケージに押し込む。離れ際にヒジを入れた。なおも詰めるガスタフソン。ウィリアムスアッパーをヒット。大振りのパンチで詰めたガスタフソンが四つに組んでケージに押し込む。しかしテイクダウンを狙う状態に出来ず、四つからヒザを入れていく。ウィリアムスも密着した状態でヒジ・パンチを入れていく。ガスタフソンが首相撲ヒザを入れ、ウィリアムスがクリンチアッパーを返したところで1R終了。

 テイクダウンは奪えなかったが、1Rは積極的に打撃で手を出して組み付き攻め続けたガスタフソンが優勢に試合を進める展開。

 2R、ガスタフソンが1R同様大振りのパンチを振りながら距離を詰める。ケージを背負ったウィリアムスに組み付くと脇の差し合いの展開に。ガスタフソンがヒジを入れたところで距離を取ったウィリアムス。詰めるガスタフソン。下がるウィリアムスに左右のパンチがヒット。プレッシャーを受け続けているウィリアムスにも消耗が見える。ガスタフソンの大振りのパンチを被弾。ウィリアムスもパンチを返すが、スピードがなく体が流れている。四つに組んだガスタフソンが初めてテイクダウンに成功。背中を向けて立ったウィリアムスだが、ガスタフソンは再び四つから投げてテイクダウン。バックに回るガスタフソン。ウィリアムスバックを取らせて立つが、すぐにまたテイクダウンしたガスタフソン。消耗したウィリアムスに対し、ガスタフソンは自分の展開に持ち込めたことで息を吹き返してきた。テイクダウンを狙いながらクリンチしての打撃を入れていくガスタフソン。2R終了。疲れを隠せないウィリアムス。

 3R、すぐに跳びヒザを出したガスタフソン。変わらずパンチを振りながら出ていき、ケージに詰めて四つ組みに。引き剥がそうとするウィリアムスだが、四つの攻防で口が開いている。ケージに押し込み肩パンチを入れるガスタフソン。引き剥がし離れるウィリアムスだが、ガスタフソンはすぐに距離を詰める。ウィリアムスもパンチを合わせようとするが、疲れで体が流れている。首相撲からヒジを入れるガスタフソン。押し込みながらヒジ・ヒザを休まず入れ続けるとテイクダウン。立ったウィリアムスだがバックをキープ。前転してスクランブルを狙ったウィリアムスだが、ガスタフソンが上をキープしサイドからヒジの連打を入れる。再び背中を向けて立ったウィリアムス。ガスタフソンがバックからヒザ・パンチを入れていく。耐えるだけのウィリアムス。タイムアップ。

 30-27、30-26、30-26の3-0でガスタフソンがUFCデビュー戦勝利。試合後は「観客のブーイングが聞こえてきたが、自分は殴り合うのが好きなだけだよ。バイキングのようにね。プラン通りだった。相手も意外に良いレスラーで、腕が疲れたけど、うまくやれたと思う」と語った。

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