▼ミドル級 5分3R
〇ジョー・パイファー(米国)14勝3敗(UFC5勝1敗)
[判定3-0] ※29-28, 29-27, 30-27
×ケルヴィン・ガステラム(米国)19勝10敗(UFC13勝10敗)
ミドル級。3月のメキシコ大会で組まれていたが、当日にパイファーの体調不良により中止となっていた試合。
メキシコ系アメリカ人のガステラムは33歳でUFC13勝9敗1NC(3KO・2一本勝ち・8判定勝ち)。2013年のTUF17を最年少で制すと、TUF後はウェルターに落とすも、度重なる体重オーバーのため、ミドル級に復帰。ミドルではイスラエル・アデサニヤと暫定王座決定戦を戦うところまでいったが、その後はウェルターでも最小という体格差のため、なかなか戦績が上がらず、常にウェルターに戻すことをアピールしていた。23年12月に再びウェルター級に戻したものの、ショーン・ブレイディに一本負け。さらに次のダニエル・ロドリゲス戦では体重を落とせずミドル級マッチに変更。判定勝ちしたものの、さすがに懲りて今後はミドル級でしか戦わないと宣言した。
パイファーは28歳でUFC4勝1敗(3KO・1一本勝ち)。1度目のDWCSでは投げられた際に手をついて脱臼してしまい敗戦。2度目のDWCSでは2RでKO勝ちし、試合後にはダナ・ホワイトから「契約してもらいたかったらジョー・パイファーのようになれ」と言われるほど、倒しに行く姿勢が高く評価された。UFC本戦でも3連続フィニッシュ勝利で、4戦目にして初のメインに抜擢された。ランカーのジャレッド・キャノニアに対し、序盤こそパンチの圧力で攻勢だったが、キャノニアがパンチに慣れるとカーフを効かされ、タックルも切られる展開で判定負け。昨年6月の前戦は中堅のマルク・アンドレ・バリオーと対戦し、1分25秒でKO勝ちして再起している。その後、長年痛めていた背中の手術を受けたためブランクがあり、さらに前戦は試合当日に体調不良で欠場。「二度とメキシコで試合をしない」と責任転嫁するコメントを残したために批判を受けた。
1R、サウスポーのガステラムにパイファーはオーソドックス。パイファーの右オーバーハンドでガステラムダウン!パウンドを打ち込まれると背中を向けて立ち上がった。パイファーは深追いせず立たせる。圧をかけるパイファー。パンチで出て組もうとしたガステラムだが組み付けない。右ボディを入れるパイファー。飛び込みのフェイントを見せるガステラム。両者警戒して手が出ない。パイファーが右を狙いながら詰める。右ボディ。ガステラムもボディを返した。パイファーの右ハイがヒット。ガステラムが出るところにまた右でダウンを奪う。追撃を足で阻んだガステラム。パイファーは離れて立たせる。残りわずかでパイファーがケージに詰めたところで1R終了。
1Rに2度ダウンを奪ったパイファー。余裕が見える。
2R、ガステラムが飛び込んで左ボディを入れるが、パイファーの左アッパーがヒット。左で距離を測りながら右を打ち込んだパイファー。圧されてケージ際まで追い込まれるガステラム。ガステラムも左オーバーハンドを振っていくが、間合いが合わずヒットしない。パイファーがまた右をヒット。飛び込んでパンチを入れるガステラム。ブロックして打ち終わりに右を返すパイファー。また右を打ち込んむ。終盤にまた連打を入れるパイファー。2R終了。
2Rは狙いすぎていたのか、手数が減ったパイファー。スタッツ上ではガステラムのヒット数が上回っている。
#UFC316 Official Result: Joe Pyfer (29-28, 29-27, 30-27 | @Joe_Pyfer96) defeats Kelvin Gastelum via Unanimous Decision.
Complete Main Card Results ➡️ https://t.co/zzV8mDEJZr— UFC News (@UFCNews) June 8, 2025
3R、ガステラムが左右のオーバーハンドで出ると、打ち終わりにパンチを返したパイファー。シングルレッグを見せるガステラム。パイファーが左アッパーから右をヒット。パイファーの前に伸ばした手が邪魔をして出られないガステラム。飛び込んで左を一発入れたガステラム。タックルを狙ったが受け止めて引き剥がしたパイファー。逆にパイファーがタックルでケージに押し込むとテイクダウン。すぐにリカバリーして立つガステラム。離れ際に右を入れたパイファー。手数の少ない展開に会場からはブーイングが飛ぶ。ガステラムの左、パイファーの右がそれぞれ単発でヒット。ガステラムがケージに詰めて左を打ち込む。パイファーがケージを背負って出ないままタイムアップ。
A strong start sets the tone for Bodybagz! 💪@Joe_Pyfer96 emerges victorious after three rounds with Kelvin Gastelum! #UFC316 pic.twitter.com/GItgQB10f1
— UFC_Asia (@UFC_Asia) June 8, 2025
判定は29-28、29-27、30-27の3-0でパイファーが勝利。試合後は「フィニッシュできなかった。みんなごめん。相手をリスペクトしすぎて自分の攻撃ができなかった。いつもはフィニッシュするのに、つまらない試合になってしまった」と反省の弁を述べた。
#UFC316 Official Result: Kayla Harrison (@KaylaH) defeats Julianna Peña via Submission (Kimura) at 4:55 of Round 2.
— UFC News (@UFCNews) June 8, 2025
Complete Main Card Results ➡️ https://t.co/zzV8mDEJZr