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【UFC】メラブ・ドバリシビリがオマリーに3R 一本勝ち防衛! ケイラ・ハリソンがペーニャをキムラに極めて女子バンタム級新王者に。ヌネスがケージイン「戦うのが楽しみ」、パッチー・ミックスがバティスタに判定負け、フライ級でヴァンがシウバをTKOで4連勝

2025/06/08 08:06

▼ヘビー級 5分3R
〇ワルド・コルテス・アコスタ(ドミニカ)14勝1敗(UFC7勝1敗)※UFC5連勝
[判定3-0] ※30-27, 29-28×2
×セルゲイ・スピバック(モルドバ)17勝5敗(UFC8勝5敗)

 ヘビー級。スピバック7位、アコスタ11位。

 スピバックは30歳でUFC8勝5敗(3KO・3一本・2判定勝ち)。3連勝で現暫定王者トム・アスピナルにKO負け、その後また3連勝で元暫定王者シリル・ガーンに負け。前戦はライトヘビー級の体格でスピードとグラウンドテクニックが武器のジャイルトン・アウメイダにバックマウントからパウンドを打たれてKO負け。ランキングをじわじわ上げてきているものの、タイトル戦クラスの選手とは明確に差がある。テイクダウンからのパウンドが武器。ヘビー級ランカーでは2番目の若さ。

 アコスタは33歳でUFC6勝1敗(2KO・4判定勝ち)。2年前にマルコス・ホジェリオ・デ・リマに敗れてから4連勝中で、ランキングもトップ10が見てきたが、ランカーと対戦するのはこれが初めて。前戦はライトヘビー級から階級を上げてきたライアン・スパンにパンチでダウンを奪ってパウンドアウト。元野球のピッチャーで、投球フォームのようなスイングで打ち込む右オーバーハンドが武器。

 1R、両者オーソドックスに構える。スピバックが右オーバーハンド。バランスを崩したアコスタにハイキックを打ち込んだ。詰めていくスピバック。ケージを背負いサークリングするアコスタ。カーフを蹴るアコスタだが、スピバックがニータップを合わせてテイクダウン。すぐに立つアコスタからバッククリンチ。テイクダウンを狙ったが、アコスタ正対してこらえた。テイクダウン狙うスピバックを引き剥がしたアコスタだが、スピバックの右がヒットしバランスを崩す。

 詰めたスピバックがパンチから四つに組み付く。ケージでこらえるアコスタ。スピバック離れた。詰めてジャブを入れる。組みに行くが引き剥がしたアコスタ。ケージを背負いながらジャブを入れる。左右のパンチをヒットさせるアコスタ。ブロッキングしながら詰めていくスピバックだが手が出ていない。右オーバーハンドから組み付いたスピバック。引き剥がしたアコスタが左右のパンチをういコム。ブロッキングでしのいだスピバック。1R終了。

 前半はスピバックが打撃とテイクダウンを組み合わせての攻めで優勢だったが、後半アコスタが手数をまとめてきた。

 2R、ジャブを出しながら詰めるスピバックだが、アコスタはジャブのダブルからボディストレートをヒット。スピバックが飛び込んで四つに組みケージに押し込むが、すぐに離れたアコスタ。下がりながらカーフキック、ジャブを入れていく。スピバックも右オーバーハンドを入れるが、手数ではアコスタが上回る。ケージまで詰めるスピバックだが、そこから先の攻めがない。飛び込んで四つに組んだが、アコスタが引き剥がして離れた。詰めてヒザをボディに入れたアコスタ。スピバックが1R同様カーフキックにニータップを合わせるが、ケージでこらえて離れたアコスタ。が、この攻防で一気に疲れを見せるアコスタ。パンチのスピード、威力がなく、手数も減っている。スピバックも疲れがあるのか手が出ない。アコスタが左ボディを入れたところで2R終了。

 両者がスタミナを消耗し、動きが落ちてきた2R。

 3R、スピバックが詰めていく。右オーバーハンドを入れるとふらついたアコスタだが、大げさに効いた様子を見せて逆にダメージがないことをアピールしようとする。スピバックがケージに詰めてヒジを入れる。離れて距離を取るアコスタ。スピバックが四つでケージに押し込んだが、アコスタが引き剥がし離れる。スピバックがパンチで出ると背中を向けて距離を取るアコスタ。そこにハイを狙ったスピバック。残り1分でスピバックがシングルレッグ。リフトしてテイクダウンした。すぐに立ちに行くアコスタ。スピバックがバックについたが引き剥がした。両者スタミナを消耗した状態で、残り10秒で足を止めて打ち合う。スピバックの右がヒットするが、倒すには至らずタイムアップ。

 30-27、29-28、29-28の3-0でアコスタがトップ10ランカーを下し5連勝。僅差の判定に場内騒然とした中でインタビューを受けたアコスタは「僅差の試合だったが十分やれたと思う。歓迎してくれたニュージャージーに感謝している。相手が打撃で挑んできたのは驚いたよ」とコメントした。

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