ソルトが2団体同時制覇にリーチかけるか、渡辺彩香に打ち勝ったパク・ボヒョンと激突
▼女子ストロー級 5分3R
〇パク・ボヒョン(韓国/WEST GYM)同級2位
[判定3-0] ※29-28×2, 30-27
×ソルト(日本/マルスジム)同級7位 ※ストロー級クィーンオブパンクラス
PANCRASE女王ソルト(マルスジム)が参戦。対戦相手には2024年8月のCOLORS初参戦で現スーパーアトム級チャンピオン・渡辺彩香(AACC)を打撃で圧倒した韓国のパク・ボヒョン(WEST GYM)が決定した。
両選手ともスタンドでの打撃を中心にゲームメイクするスタイルだけに激しい打撃の応酬が期待される。ソルトはPANCRASEで行われた前戦で2団体同時制覇を目論み敵地に乗り込んだストロー級王者・藤野恵実(JAPAN TOP TEAM)とのタイトルショットで藤野を完封、見事にクィーン・オブ・パンクラスのタイトルの防衛を果たしている。
そして今度は逆にソルトが2団体同時制覇にリーチを掛ける。狙われる側から狙う側へ。ソルトのRoad to 女王・藤野が始まる。パク・ボヒョンは、2022年のCOMBATEで澤田千優が勝利しているアナ・パラシオスに一本負け後、1年9カ月ぶり復帰戦で古賀愛蘭にスプリット判定負けも、2024年8月の前戦で前述の通り、渡辺彩香に判定勝ち。
前に出る強い圧力と回転の速いパンチで、サウスポーの渡辺に打ち勝ったボヒョン。167cmの長身から繰り出すジャブ、藤野を間合いに入らせなかった左右の蹴り、テイクダウンディフェンスを持つソルト。勝負は、どちらが自身の距離で戦えるかがキーとなりそうだ。
1R、オーソのボヒョンにソルトっはサウスポーで構えるが、すぐにオーソに戻す。前蹴りからジャブを入れるソルト。前蹴りの蹴り足をキャッチしたボヒョンがそのまま組み付いてケージに押し込む。押し込みながらヒザを入れるボヒョン。レフェリーは膠着と見てブレイクをかける。
ソルトがヒザを出すが、ボヒョンはワンツーを返す。ソルト三日月蹴り。ボヒョンが間合いに入り左右のフックを打ち込む。そのまま組んでケージに押し込んだ。両脇を差したボヒョンがヒザを入れながら足を掛けてテイクダウンを狙うが、入れ替えて離れたソルト。今度はソルトから組みに行きケージに押し込むも、すぐに入れ替えるボヒョン。入れ替えさせない。両者ヒザを入れ合う展開で1R終了。
2R、蹴りを入れるソルトに対し、蹴り足をたぐって間合いに入ったボヒョンがパンチをヒットさせる。また組んでケージに押し込んだボヒョン。押し込まれたソルトは、上腕でボヒョンのアゴを押して引き剥がすとヒジを入れる。両脇を差してクラッチしたボヒョンだがレフェリーブレイク。
ボヒョンすぐに間合いを詰めて左右のパンチを打ち込むと、両脇を差してケージに押し込んだ。押し込まれたまま腹にヒザを入れるソルト。離れたボヒョン。ソルトの前蹴りでバランスを崩したボヒョン。ソルトすかさず間合いを詰めると左右のパンチを連打する。ボヒョンもパンチを打ち返し、足を止めての打ち合いに。三日月蹴りを放つソルト。両者の間合いがやや間合いが遠く、蹴り、ジャブがヒットしない。見合ったまま2R終了。
3R、前蹴りのモーションを見せるソルトだが、出しかけて躊躇する展開が続く。蹴りに合わせて組み付いたボヒョン。クラッチしてケージに押し込んだ。ソルトが押し込まれたままヒザを返していく。さらに上腕で顔を押しながらヒジ。ソルトが入れ替えてケージに押し込む展開に。レフェリーブレイク。
ソルトの前蹴りをキャッチしたボヒョン。そのまま間合いを詰めて組み付くとケージに押し込み両脇を差す。入れ替えたソルト。外掛けテイクダウンを狙うが倒せず。残り1分を切り、またブレイクがかかる。ソルトが前蹴りを出すが、ボヒョンのワンツーがヒット。ソルトは前蹴り・テンカオで出る。バックブローから組んでヒザを出すソルト。タイムアップ。
判定29-28ボヒョン、29-28ボヒョン、30-27ボヒョン。3-0でボヒョンが勝利。試合後のマイクでボヒョンは「こんにちは、パク・ボヒョンです。よろしくお願いします!」と日本語で挨拶すると、「スーパーアトム級王者の渡辺彩華、PANCRASE王者のソルトに勝ったので、自分もチャンピオンになりたい」とコメント。
ケージサイドで観戦していた元女子ストロー級子王者の藤野がベルトを持ってケージインすると、「ボヒョン選手、めちゃくちゃ強くて気持ちがいい選手だったので、やりたいなと思って上がってきました」とマイクし、両者がフェイスオフ。
北森リングアナからは「正式決定を待ちたいと思います」とアナウンスされた。

















