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【修斗】SASUKEが椿飛鳥をRNCで絞め落として世界フェザー級王座3度目の防衛「実力をつけてから俺の前に立て」、バンタム級・永井奏多が藤井伸樹に競り勝ち無敗守る、杉野、中野が判定勝ち。女子ストロー級ボヒョンがソルト撃破で藤野と王座戦へ、フェザー級・宇藤が齋藤を14秒KO! フライ級・中池が復活のギロチン一本勝ち

2025/03/16 18:03

永井奏多が藤井伸樹に競り勝ち7勝1分、無敗守る

▼バンタム級 5分3R
×藤井伸樹(ALLIANCE)同級世界4位
[判定0-3] ※28-29、27-30×2

〇永井奏多(TRIBE TOKYO MMA)同級環太平洋10位

相手に休む暇を与えないノンストップロールを信条とし、対戦相手から“最も戦いたくない男”と呼ばれる前環太平洋バンタム級王者・藤井伸樹(ALLIANCE)が参戦。2024年7月の齋藤奨司戦で組み伏せるもインパクトを与えられず、苦い敗戦を経験した藤井がどんな進化を見せるか。

 対する永井は、現在負けなしの5連勝で“練馬長南組”が期待を掛ける19歳のホープ。2024年は1月にHAMMER KATUに判定勝ちすると、4月に松下祐介に判定勝ち。粘り強い組みのみならず、8月のT.T.F. Challengeでは、GRABAKAの唐沢タツヤの組みを切ってスタンドで上回り、グラウンドではトップで戦い勝利。藤井戦のシミュレーションにもなる試合を競り勝っている。2024年10月の前戦では、一條貴洋を1R KO。コーナーに詰めてのボディ打ちから右、さらに返しの左フックを打ち抜いてマットに沈めている。

 MMA6勝0敗1分の19歳の永井と、MMA21勝14敗3分の35歳の藤井。キャリアで大きく上回る藤井が、前戦の課題を踏まえ、いかに立ち合い、組みながらも打撃や極めに繋げるか。永井は藤井の試合をさせずに進境著しいスタンドでペースを握れるか。前日計量で永井は「明日は僕が藤井選手を倒すんでよく見ておいてください。応援よろしくお願いします」とコメント。藤井は「久々の試合なんで、思い切って全力出したいと思います」と語った。

 1R、両者オーソドックス。ジャブ、ローで牽制する両者。藤井シングルレッグへ。クラッチして倒そうとする藤井だが、永井こらえて立ち上がり離れる。カーフ、ワンツーを入れる永井。ジャブがヒット。ワンツーで出ると藤井がケージまで後退。しかし藤井も前に出てジャブをヒットさせる。またシングルレッグを狙った藤井だが、足を引いて掴ませない永井。ジャブからワンツーを入れた。

 お互いジャブをヒットさせていく。両者休みなく手を出し続ける。永井の蹴りをキャッチした藤井。シングルレッグへ。永井は藤井の頭を潰してこらえようとする、藤井が胴タックルに切り替えたが、クラッチさせずに引き剥がした永井。ワンツーを入れる。残りわずかで藤井が出ると右をヒットさせた。1R終了。

 2R、藤井がタックルに入る。足に触れさせないように防いだ永井だが、藤井はケージまで押し込むとボディロックからバックに回る。しかし正対した永井がクラッチを切り離れる。パンチで出た藤井がシングルレッグに。切ってバックに回った永井がパンチを入れる。振りほどき離れる藤井。

 ジャブからタックルにつなげようとした藤井に対し、永井が逆に組み付いてケージに押し込む。ヒザを入れて離れたが、離際にすぐ詰めた藤井がシングルレッグを狙う。しかし切った永井。ケージ際でパンチを入れる。しかしバックステップで距離を取る永井に対し、藤井はすぐに間合いを詰めてパンチを出していく。組んだ藤井が強引に払い腰を狙うがこらえた永井。

 残り1分。パンチからケージに押し込みタックルに入った藤井だが、そのまま後方に引き込もうとしたところを潰しgた永井がバックマウントに。反転して上を取ろうとする藤井だが、すぐにがぶって立った永井。残りわずかでお互いの右がヒットした。2R終了。

 3R、すぐに詰める藤井。下がりながらジャブを入れる永井だが、藤井は構わず詰めていく。ジャブの3連打をヒットさせた永井。藤井のタックル。バックに回る永井だが、藤井がスイッチからシングルレッグへ。倒したが押さえ込ませず立った永井。

 しかし藤井またもシングルレッグから軸足を刈ってテイクダウン。ガードから背中を向けて立った永井。バックにつこうとする藤井だが、永井反転して上になる。藤井が立ち上がるとパンチを入れて離れた。

 逆に永井がダブルレッグからテイクダウンしバックに回る。藤井はバックを取らせた体勢でアームロックを狙う。腕を抜いた永井。離れるとパンチで出ていく藤井。しかし永井がダブルレッグでテイクダウン。

 上になりパウンドを入れるが、藤井が起き上がるとシングルレッグを仕掛ける。切ってバックに回る永井。両足をフックしバックマウントを取った。四の字ロックからチョークを狙っていく。腕を掴んで耐えている藤井。残りわずかでバックからパンチを入れる永井。タイムアップ。

 判定29-28永井、30-27永井、30-27永井。3-0で永井が世界ランカーの藤井を下した。

 永井は「今日の試合を見てもらって、現チャンピオンの齋藤奨司選手と僕、どっちが強いんだろうっていうと、絶対僕だと思う。でもすぐにチャンピオンとやらせてくださいなんて言えないと思うので、藤井選手がもともと持っていた環太平洋のベルトを賭けて、ダイキ・ライトイヤー選手、僕と戦ってください」とコメントを残した。

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