▼第18試合 GLADIATORフェザー級王者決定戦 5分3R
〇パン・ジェヒョク(KOREAN TOP TEAM/第5代GLADIATORフェザー級王者/韓国)65.7kg
[判定3-0] ※29-28×3
×ダギースレン・チャグナードルジ(shandas MMAfitness center/MGL-1フェザー級王者/モンゴル)65.7kg
河名マスト(ロータス世田谷)の返上したフェザー級王座を賭けて、パン・ジェヒョク(韓国)とダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)が「GLADIATORフェザー級王者決定戦」で対戦することが決定した。
河名は『ROAD TO UFC』フェザー級トーナメント準決勝で中国シェ・ビンからダウンを奪うも逆転KO負け。敗退後、「新たな道を進み世界の最高峰を目指す」ことを決め、同王座を返上。12月14日の“コリアンゾンビ”ジョン・チャンソン主催の『ZFN2』で現AFC&HEATフェザー級王者ユ・ジュサンとの対戦に向かった(1R TKO負け)。
GLADIATORでは7月の『GLADIATOR 027』と『GLADIATOR CHALLENGER SERIES 02』、
11月の『GLADIATOR 028』と同王座への挑戦権を賭けたトーナメントを進め、勝ち上がってきたバン・ジェヒョクとダギースレンの間でトーナメント決勝戦=挑戦者決定戦が1月大会で組まれることになっていた。今回、河名の王座返上を受け、両者の対戦は「フェザー級王座決定戦」として実施される。
両者は当初、2023年9月に同王座決定トーナメント決勝で戦う予定だったが、ダギースレンの計量失敗で決勝戦が不戦勝扱いとなったパン・ジェヒョクの腰にベルトが巻かれている。また、ノンタイトルのキャッチ戦として両者は拳を交え、パンが判定勝ちを収めていた。
その後、ジェヒョクは石田拓穂に1R TKO勝ちし、水野翔に判定勝ち。ダギースレンはアドニス・セビジェーノにスプリット判定勝ちし、チハヤフル・ヅッキーニョスを2R リアネイキドチョークで極めている。
そんな因縁浅からぬ両者、気持ちも新たなにベルトを賭けて戦う両者の意気込みも届いている。
◆パン・ジェヒョク「以前勝っているので今回こそKO勝ちでボーナスも」
「河名選手とタイトルをかける試合が出来なくて、すごく残念です。お互いもっと上の舞台で、いつか戦えることを期待したいですね。今回の相手は以前、勝っているので今回こそKO勝ちし前回取り逃したボーナスも手に入れたいと思います。殺すか殺されるかの命をかけて試合するので、応援宜しくお願い致します」
◆ダギースレン・チャグナードルジ「1年前の自分とは違う」
「1月12日の試合、凄く楽しみです!去年は自分のミスで体重を落とせず、ベルトを獲る機会を逸して悔しい思いをしました。チャンピオンベルトを賭けて戦えること、本当に嬉しいです。あの時とは違う、成長した自分を見せたいと思っています。トレーニングに励みます。対戦相手のパン選手には、1年前の自分とは違うことを知っていてほしいです。最高の試合をして、必ずベルトを持ち帰ります」
1R、ともにオーソドックス構え。減量に苦しんだというダギースレンは右から左の蹴り、ともにジャブの刺し合い。ダギースレンは左の蹴りを混ぜる。右から左で詰めるダギースレンに、ジェヒョクは左回りでさばき右ロー。
右ストレートを伸ばすダギースレン。右で詰めるが足を滑らせたか下に。パウンドに立つダギースレン。ジェヒョクは左ハイも空振り。ダギースレンは右の後ろ廻し蹴りをガード上に当てる。ジェヒョクは右ストレートを返すと、ジャブダブルから右を伸ばす。
右から左を振るダギースレン。左右にかわすジェヒョクにダブルレッグで前に。右差しのダギースレンは左ヒザの連打。ジェヒョクも右ヒジを返す。ダギースレンはゴングにケージに両手を置く。
2R、関節蹴りのジェヒョク。さらに右カーフ。詰めるダギースレンは右後ろ廻し蹴り。さらにmk儀ハイ。ジェヒョクも後ろ廻し蹴りを見せる。
左ハイから右ミドル、バックフィストから左の蹴りのダギースレン! しかしジェヒョクも右を返す。重い左を突くダギースレンに、ジェヒョクも後ろ蹴り。ダギースレンにの右を見切り、右カーフ。ダギースレンの右ストレートからの左、さらに左後ろ廻し蹴りをかわすジェヒョクは、右ボディストレート。ダギースレンは右前蹴り。シングルレッグも切るジェヒョク。
左ミドルを当てるダギースレン。ジェヒョクは右カーフを当てると左ボディストレート。ダギースレンはバックフィストも軸がブレ始める。詰めるジェヒョクに、ダギースレンも最後に左右で詰め返してゴング。一進一退の攻防。ジェヒョクがペースを掴んだか。
3R、中央を取るジェヒョク。ジャブの刺し合いから左ミドルを当てるダギースレン。右ハイもガード上に当てる。ジェヒョクは左インロー。ジャブ。シングルレッグのダギースレンだが、片足立ちで金網背にするジェヒョク。
右差しのダギースレンに、ジェヒョクは左小手から一気に正対! 体を入れ替え押し込むのはジェヒョクに。離れるジェヒョクは右を振る。ダギースレンも右の蹴り。ダブルレッグからシングルレッグへ。左小手で右ヒジを突くジェヒョクは両足立ちになり突き放す。
ダギースレンは右ハイも空振り。ジェヒョクの右ローがローブローに。中断、再開。右を突くダギースレンは左ミドルハイ。さらに右で前に。ジェヒョクも下がりながら打ち合いになり、ゴング。
(C)GLADIATOR
判定3-0(29-28×3)でダギースレンのテイクダウンをカットし、有効打を当てたパン・ジェヒョクがGLADIATORフェザー級、2度目の戴冠を果たした。
試合後、ジェヒョクは「僕は武士です。ありがとうございました。皆さん。ほんとうに気持ちいい」と日本語で語ると、「KO出来なかった。ROAD TO UFCとかUFCで誰でも倒せる選手になりたいです」と英語で語り、韓国語で「チームの声援があったからこそ勝てました。僕は愛してる大阪人、GLADIATOR最高! 櫻井代表は自分のロールモデルなので、ゆくゆくは自分のビジネスパートナーとして仕事をお願いします」と語った。