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レポート

【GLADIATOR】小森真誉が田中有に最終回TKO勝ちでライト級王者に、オトゴンバートルが今井健斗を初回TKOでフライ級王者に、体重超過のシンバートルが吉田開威をセンタク挟みで絞め落とすもNCに。フェザー級でジェヒョクがダギースレンに判定勝ちで2度目の戴冠

2025/01/12 15:01

▼第20試合 GLADIATORフライ級王座決定戦 5分3R
〇オトゴンバートル・ボルドバートル(Shandas MMA Fitness Center/モンゴル)56.7kg
[1R 4分51秒 TKO] ※左ヒザ→パウンド
×今井健斗(マーシャルアーツクラブ中津川)56.6kg
※オトゴンバートルがフライ級王者に

 フライ級王座はUFC入りしたニャムジャルガル・トゥメンデムベレル(モンゴル)の返上後は空位となっていたが、2024年2月より王座決定トーナメントを実施。その後、準々決勝を勝ち抜いたチェ・ドンフン(韓国)の『ROAD TO UFC』出場が決まり、さらに『ONE Friday Fights』参戦のイ・スンチョル(韓国)が負傷でトーナメントを離脱。5月大会で決勝戦として、元王者NavE(N★TRUST)と、ナラントンガラグの愛弟子・オトゴンバートル・ボルドバートル(Shandas MMA Fitness Center/モンゴル)との間で王座決定戦が行われる予定だった。

 しかし、NavEが練習中の負傷により長期離脱。この間も、オトゴンバートルは3月の『GLADIATOR』で久保健太からオーソから左の二段蹴りでダウンを奪い、最後はギロチン葬。7月に和田教良に左ハイからパウンド&ヒジでTKO勝ち。そして10月の『Breakthrough Combat』では風我に判定勝ちするなどキャリアを積み重ねていた。

 そんなオトコンバートルからは常に王座戦を要望する声が届いていた。一方、NavEは手術に踏み切り、1月に試合をすることが事実上不可能になったため、オトゴンバートルはタイトルを戦う資格を持ち続けていることが考慮され、次回大会で今井とのタイトル戦が組まれることとなった。

 オトゴンバートルとタイトルを争うことになった今井は、2024年の5月にGLADIATORに初参戦を果たし、圧倒的に不利と予想された元プロ修斗世界ストロー級チャンピオン山上幹臣との対戦で、下馬評を覆し3Rパウンドアウトで番狂わせを起こした。

 その後も7月の『PANCRASE BLOOD.3』で松原聖也に、10月の『GLADIATOR 028』で宮川日向にいずれも判定勝ちで、国際戦をアピールしていた。今回は結果とその勢いが買われて今井とオトゴンバートルの間でタイトル戦が組まれた形だ。

 主催者は、「GLADIATORでは試合結果は当然として、選手達の勢い、やる気を評価し、その想いをぶつけるに相応しい場に抜擢していく」と王座戦選出の理由を記している。フライ級のベルトを賭けて戦う両者の意気込みは以下の通り。

◆オトゴンバートル「対戦相手が誰であっても、試合を受ける準備ができている」

「タイトル戦が決まり、とても嬉しいです。トレーニングはいつも通り行っていて、コンディションも良いです。試合の準備は万端です。対戦相手が誰であっても、私は試合を受ける準備ができています。素晴らしい試合をさせていただけて、GLADIATORに感謝しています」

◆今井健斗「いつか当たると意識していた。下馬評をひっくり返す」

「GLADIATOR 3戦目にして早速タイトル戦のオファーを頂きありがとうございます。オトゴンバートルとはいつか当たると意識していましたが、思ったより早く機会を頂けて嬉しいです。過去最強の相手ですが、試合当日ベストの自分をぶつけて必ず勝ちます。下馬評をひっくり返してベルトを岐阜に持ち帰るので楽しみにしていて下さい」

 また、王座決定戦出場を回避せざるを得なかったNavEは、「この度、フライ級トーナメント決勝戦を控えておりましたが、ヒザの靭帯断裂により欠場してしまい大会関係者の方々にご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。現在は復帰を目指しリハビリに励んでいます。自分いま、格闘技貢献にも力を入れていますが、ファイターとしても最後に一花咲かせるつもりなので復帰を楽しみにしていてください! こんなスリルのある世界を簡単にはやめられません。色々な方のお力添えのおかげでファイターとして活動できますが、ファイターとしては自分の勝利のためだけに活動していきます!その結果皆が喜んでくれれば幸いです! 皆が忘れた頃に爆発するのでお楽しみにお待ち下さい」とのコメントを主催者に寄せている。

 1R、ともにオーソドックス構え。先に中央に出る今井。ダブルレッグもスプロールするオトゴンバートル。左ミドルを打つ今井。右から左のオトゴンバートルは右後ろ廻し蹴りも。右オーバーハンドで詰めるオトゴンバートルに、今井はダブルレッグでクラッチも切るオトゴンバートル!

 左ハイのオトゴンバートル。今井のバックフィストをかわして、ダブルレッグを潰してバッククリンチに。離れる今井。

 左ジャブを突く今井だが、左フックを当てるオトゴンバートルに崩れた今井。左の跳びヒザを当てるオトゴンバートル! ダウンした今井だが、立ち上がり。オトゴンバートルはバッククリンチからヒザを突く。ここで足をかけ巻き込んで投げた今井はトップを奪うが、立ち際にバックに回ったところで落とされる。

 パウンドで追うオトゴンバートルに、サークリングで逃れる今井。しかし高い右の後ろ蹴りを突くオトゴンバートルは、今井の右アッパーにカウンターの左ヒザを突くと、今井がダウン。そこにオトゴンバートルが右のパウンドを連打し、レフェリーが間に入った。オトゴンバートルがフライ級新王者に。

(C)GLADIATOR

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