2024年7月7日(日)大阪・豊中市 176BOXで『GLADIATOR 027』(ザ・ワンTV配信)が開催された。
前日計量では、メインイベントの「GLADIATORバンタム級タイトルマッチ」(5分3R)を戦う王者・竹本啓哉(ALIVE)は61.1kg、挑戦者の竹中大地(パラエストラ和泉)は61.1kgで計量をパスした。
計量ミスは1選手。「GLADIATORフェザー級挑戦者決定トーナメント」リザーブマッチに出場するパク・サンヒョン(韓国)が67.4kgで1.2kgオーバー。規定通りファイトマネーの50%を対戦選手のハンセン玲雄に支払うことで、67.4kg契約に変更され、試合は行われることとなった。
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『GLADIATOR 027』速報
【メインカード】
▼第14試合 GLADIATORバンタム級タイトルマッチ 5分3R×竹本啓哉(ALIVE)第5代・8代GLADIATORバンタム級王者 61.1kg[判定0-3] ※28-29, 27-30×2〇竹中大地(パラエストラ和泉)61.1kg 挑戦者※竹中が新王者に
2023年9月にテムーレン・アルギルマーをスプリット判定で下し、王座に返り咲いた竹本。2024年2月の配信大会『Gladiator Challenger Series01』で「Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級王座決定戦」として竹内稔と戦いアナコンダチョークで一本負けも、5月『GLADIATOR026』でタイのデッチプールを得意の横三角絞めで1R 一本勝ち。MMAでは5連勝中だ。
その際、RIZINや海外への挑戦を口にしていた竹本だが、その真意は常に「強い選手との対戦」を求めており、今回、チャンピオンが求める猛者が挑戦者として竹本の前に立ち塞がることになった。
◆竹本啓哉(GLADIATORバンタム級王者)「今までで最高の対戦相手」
「いつも応援・協力してくださる皆様、試合を組んでくださるGLADIATOR関係者の皆様、そして、竹中選手ありがとうございます。誇張抜きで今までで最高の対戦相手です。自分史上最高の状態で臨めるよう備えていきます」
対する竹中は、修斗からONE Championshipで活躍し、2023年12月大会でテムーレンを相手にGLADIATOR初陣を戦い、1R 4分27秒、リアネイキドチョークで一本勝ちして以来、7カ月振りの参戦がバンタム級王座挑戦となる。◆竹中大地(GLADIATORバンタム級王座挑戦者)「格闘技が楽しくてしょうがない」
「今すごく格闘技が楽しくてしょうがないです。心も体も調子が良いので、試合当日は最高のパフォーマンスができると思います。7月7日楽しみにしていてください」
テムーレンを軸に考えると、王者の竹本はスプリット判定勝ち。挑戦者の竹中は初回で一本勝ちという結果になるが、三段論法的に竹中有利とならないのがMMA。
相手の間合いに入らず、打ち合わない打撃からのエントリーで組んでバック奪取&コントロールの竹本のグラップリングと、左ミドルでダメージを与えてからの組みで一気のバック奪取と即フィニッシュ狙いという竹中のMMAの、どちらが自らのファイトを貫き、相手の攻撃への耐久力を持つのか。興味深いタイトル戦となる。
1R、ともにサウスポー構え。中央を取る竹本、竹中の入りにバックフィストを放つ。竹本の右の蹴りを掴んだ竹中が上に。引き込むような竹本に左で差してハーフから押さえ込み、シングルの4の字ロック。右で枕、左差しで背中を着かされた竹本は下から細かいパウンドも、上の竹中は外の右ヒザ。さらに押さえ込んでの肩パンチ。頭をケージに押し込んで上のままゴング。竹中のラウンドに。
2R、左カーフを当てる竹中。右ジャブの竹本。さらに左ローの竹中に外受けの竹本は右前手を突く。ワンツーの竹中。左アッパーを狙う竹本。左ローの竹中にその蹴り足を掴もうとする竹本。
出入りの竹中はカーフ、右から左のワンツー。右関節蹴りの竹本。竹中は右ボディ。左カーフ! 竹本の入りに左右をまとめ、竹本の回転技を避ける。竹中は竹本が中に足を置くと左ロー。さらにスーパーマンパンチ。竹中のラウンドに。
3R、左前蹴りの竹中。竹本は右の飛び込みも遠い。その入りにワンツーまとめる竹中は、ボディジャブ、三日月蹴りと腹を打つ。竹本の右の蹴りに左ローは竹中。右ストレートも。右ボディストレートの竹本。左カーフを当てる竹中!
足を上げるフェイントから右ストレートを突く竹中。追う竹本だが、竹中は左ロー。その蹴り足を掴みかける竹本だが足を引く竹中。後ろ廻し蹴りの竹本。かわして左に回る竹中は、竹本の右に右を返す。竹本は右ジャブ。ブロッキングした竹中は、竹本のバックフィストもかわす。足を効かされてか踏み込みが厳しい竹本をさばいてゴング。
判定3-0(29-28, 30-27×2)で竹中大地が勝利した。
(C)GLADIATOR/ザワンTV
試合後、マイクを持った新王者は、「試合を受けてくれた竹本選手ありがとうございました。濃厚な時間を過ごせました。ありがとうございます。応援してくれた皆さん、ほんとうにありがとうございます。ちょっと判定でフィニッシュできなかったですが、前回もアピールしましたが、RIZINに出たいと思っています。僕、RIZINに“思い出作り”で出たいと言っているじゃなくて、“勝負”しに行きたいと思っています。パフォーマンスが出るうちにオファーお願いします」と、あらためてRIZINバンタム級戦線参戦をアピールした。
(C)GLADIATOR/ザワンTV
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▼第13試合 GLADIATORフェザー級挑戦者決定トーナメント準々決勝 5分3R〇ダギースレン・チャグナードルジ(shandas Devjee/モンゴル/MGL-1フェザー級王者)65.9kg[判定2-1] ※30-27,29-28,28-29×アドニス・セビジェーノ(チームラカイ/フィリピン)65.8kg
セビジェーノは当初、5月大会でズッキーニョスと対戦予定だったが、諸事情で来日延期となっており、今回のトーナメントに参戦することとなっている。
セビジェーノは幻のズッキーニョス戦を希望していたが、それを実現させるためには、前回トーナメント準優勝のダギースレンという壁を乗り超える必要がある。7月7日の七夕に勝利し、思い人との試合を実現させるのは誰か。
◆ダギースレン・チャグナードルジ「フェザー級王座決定トーナメントに参戦することになり、とても嬉しく思います。Gladiator関係者の皆様に感謝しています。戦いたくてウズウズしている時のオファーでしたので練習にも力が入っています。試合の最初から最後まで、自分の持っている力を十分に発揮して、素晴らしい戦いを見せた上で勝つ自信があります。フィリピンには好戦的な選手が多いので、選手としてリスペクトできます。アドニス選手、お客さんが沸く試合をしましょう!」
◆アドニス・セビジェーノ「ハロー、フィリピンからGLADIATORで戦うアドニス・セビジェーノだ。5月5日のファイトはキャンセルになったけど、次の機会が巡って来ることを信じて、ジムでずっとハードに練習を続けてきた。そしてこの機会を得ることができた。全ての想いを集約させて、この試合に勝つつもりだ。そして対戦相手のダギースレンとともに会場を訪れたファンに楽しんでもらえる戦いをしたいと思う。この素晴らしい機会を与えてくれたGLADIATOR関係者の皆には安心していてほしい。自分はただ試合に出るだけでなく、インパクト残る試合をして勝利を手にするので」
1R、ともにオーソドックス構え。右ローを当てて右ストレートで詰めて右で差してボディロックしたセビジェーノだが、金網背にクラッチ切るダギースレン。体を入れ替えると打って離れる。
右ストレートのセビジェーノ。そこに左ストレートを合わせるダギースレンは右ハイも! セビジェーノも右ハイ、ストレート。すぐにダギースレンも右ハイを返す。
右を突いてすぐにダブルレッグに移行しテイクダウンを奪うダギースレン! 金網まで這い、上体を立てようとするセビジェーノを上から頭で蓋をするダギースレンは横に回して背中をつかせる。ハイマウント気味になるが、そこでリバーサルしたセビジェーノがトップに。ダギースレンはキムラクラッチで立ち上がる。
2R、右ローを音を立てて当てるセビジェーノ。ダギースレンは三日月蹴り、左右連打。しかしセビジェーノの右カーフに一回りする。
右前蹴り、右ハイのダギースレンに右を振ってダブルレッグにセビジェーノ。ダギースレンハキムラクラッチからトップを取り返すも正対して上を取り返すセビジェーノは足首を持ってダギースレンに尻を着かせる。
立ち上がるダギースレンは小外がけでテイクダウン、そのままマウント! 後ろを見せながら返すセビジェーノに腕十字を狙うダギースレン。それをかわしてトップはセビジェーノ。蹴りで立たせる。
左右を突くダギースレンにセビジェーノも右を振り、さらにワンツーでダブルレッグへ。尻を着いたダギースレンはアナコンダチョークのクラッチで回そうとするが、セビジェーノはそのまま押し込みゴング。立ち上がるのに少し時間がかかるダギースレンに、ナラントンガラグコーチが駆け寄る。
3R、右カーフのセビジェーノに右三日月蹴りのダギースレン。右ストレート、右ハイ、後ろ蹴りも。ダブルレッグからシングルレッグのダギースレンにセビジェーノは足首持って引き出して尻を着かせる。ダギースレンは右で差して立ち上がり、足をかけてバックへ。中腰で前に落としたセビジェーノ。トップからインサイドガードで細かくパウンド。背中を見せて立つダギースレンに乗るが、着地。バッククリンチのセビジェーノに正対して上を取るが、またもセビジェーノは潜りから上を取り直すも、その際でダギースレンは細かいパウンド。
両者ともに鋼のような身体と強度の戦い息詰まる試合を展開。判定は2-1(30-27,29-28,28-29)で際を制したダギースレンがタフマッチを勝利。
(C)GLADIATOR/ザワンTV
「今日は何とか勝ち上がることができて嬉しいです。モンゴルの皆さまにも感謝します。勝ち上がってフェザー級チャンピオンになるのでぜひ応援よろしくお願いします。準決勝でチハヤフル選手と戦うことになりますが、彼に負けず自分も進歩しているので彼に負けず、決勝に勝ち上がります」と語った。
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▼第12試合 GLADIATORフェザー級挑戦者決定トーナメント準々決勝 5分3R〇チハヤフル・ズッキーニョス(MIBURO)66.0kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×中川皓貴(総合格闘技道場リライアブル)66.1kg
今大会は日本人対決と海外勢同士のマッチアップとなったが、ズッキーニョスとダギースレンは昨年のフェザー級王座決定トーナメントに出場しており、中川は昨年1月に王座決定戦に出場した経験がある。
前回のトーナメントでダギースレンに敗北を喫し、河名にも敗れたズッキーニョスは、ダギースレンへのリベンジを成し遂げたい胸中であろうが、中川も所属ジムのチームメイトである石田拓穂がズッキーニョスに敗れており、チームとしてリベンジをアピールしてきた。
そこで両者の戦いを準々決勝で組み、勝てば準決勝で国際戦=ダギースレンとセビジェーノの勝者と対戦するというマッチアップが決定した。
◆チハヤフル・ズッキーニョス「私が彼の先輩方2人を討ち取り、後がない状況であえて対戦要求してきたその心意気にしっかり答えたいと思います! 中川君は判定決着が多いですが、今回は判定まで行きません。それはもちろん私が華麗にフィニッシュするからです!! そしてベルトに王手をかけ、今度こそ手に入れます。フェザー級トーナメント第二幕、主役は私です!!!」
◆中川晧貴「今回の試合はやっとスタートラインに戻れたと思っています! 敗北が続いていて水野選手と戦い、どうにか勝利を掴み取る事ができて3連敗を逃れました。今回は望んでいたチハヤフル選手と戦えて感謝しています。チハヤフル選手と戦うってなったら、絶対に見ている人からは負けると思われると思います。でも、そんな事はないです。俺も強いんで! 今回、熱い試合をして勝ってやり返したろうと思っています。7月に向けて気合い入れ直して、しっかりと追い込んでいきます! 楽しみにしていてください!! 俺が勝ちます!!! また応援の程よろしくお願いします!!!」
1R、サウスポー構えのチハヤフルの圧力にワンツーで押し戻す中川。チハヤフルは左前蹴りで牽制。中川もワンツーで押し戻す。中央を取る中川。右の蹴りを見せるチハヤフルに右インローを当てる。
右外足を取るチハヤフルに左に回る中川は右の蹴り。両者ともにまだ踏み込めず。右ハイをガード上に当てる中川は、右ハイから右ストレート! 顔をのけぞらせたチハヤフルは蹴りで応戦もそこに組む中川はボディロックへ。小手巻き投げで崩すチハヤフルに戻して押し込む中川。ゴング。中川のラウンドに。
2R、左右ハイのチハヤフルに、右ミドルの中川は左にサークリング。チハヤフルの左の入り際に右ストレートを当てた中川。チハヤフルの右ハイをかわして左回り。ワンツースリーで飛び込むが、そこに下がりながら左を当てるチハヤフル! すぐに体勢を戻す中川にシングルレッグからバッククリンチ。ボディロックから回して引き込み両足をフック。4の字ロックに。
バックを取られた中川は首を守るとチハヤフルは腕十字に移行し、仰向けにさせるが、中川はクラッチ。腕を解くチハヤフルに、スクランブルする中川。ゴング。チハヤフルのラウンドに。
3R、右ミドル、右ローでチハヤフルのバランスを崩す中川。さらに互いに三日月蹴り。右の三日月蹴りを当てる中川! アッパーから右で左差して押し込む中川。チハヤフルは右小手で崩すが中川は際を譲らずトップ、バックへ!
両足フックの中川は4の字ロックからリアネイキドチョーク! ここは凌いで正対し胸を合わせたチハヤフルに、両足でボディロックし再びバック奪う中川を落として再び上を取るチハヤフル! フルガードの中川を脇差しパス狙うチハヤフルはヒジ。それを避けて上体を立てようとする中川を剥がすチハヤフル。ゴング。
(C)GLADIATOR/ザワンTV
判定は2-1(29-28×2, 28-29)でチハヤフル・ズッキーニョスが大接戦を制し、フェザー級王座決定トーナメント準々決勝を勝利した。チハヤフルは、「中川選手、ホンマに気持ちも強かったです。何はともあれ1回戦を突破したので、もっと強くなってベルトを獲ります」と語った。
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▼第11試合 GLADIATORフェザー級挑戦者決定トーナメントリザーブマッチ 5分3R〇パク・サンヒョン(MMA Story)67.4kg ※体重超過[2R 1分17秒 TKO] ※パウンド×ハンセン玲雄(総合格闘技道場リライアブル)66.1kg
1R、サウスポー構えの玲雄。オーソのサンヒョンに左ミドル、左ロー。さらに右フックに組んで押し込むサンヒョンだが、突き放す玲雄は左ミドルを連打。サンヒョンも右ハイを返すがブロックした玲雄は左ハイを返し、左インローも。
サンヒョンは左ジャブを突き、右を伸ばす。そこに左ミドルを当てる玲雄。左右の強振から詰めるサンヒョン。ヒザを突く玲雄だがローブローに。中断、再開。右ハイのサンヒョンに玲雄の左の蹴りが再びローブローに。中断。
再開、左ミドルを当てる玲雄。ニータップも見せると、離れて左の蹴り。右を強振するサンヒョン。さばく玲雄は左ミドル。右の相打ちから左の蹴りは玲雄。サンヒョンは左から右ボディ打ち。今度は上に右フックを突く。
2R、右を上下に強振するサンヒョン。右の蹴りには左フックを狙う玲雄。左ミドルを当てる。ダブルレッグに入る玲雄をがっつり受け止めて左右連打するサンヒョンは左フック! 玲雄は後退。金網に詰まりパウンド連打にレフェリーが間に入った。
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▼第10試合 GLADIATORフェザー級挑戦者決定トーナメントリザーブマッチ 5分3R〇水野 翔(スタジオSTYLE)66.0kg[判定2-1] ※29-28×2, 28-29×田口翔太(総合格闘技Asura)65.7 kg
1R、サウスポー構えの水野、長身オーソの田口が圧力をかける。水野は遠間からローシングルも切る田口。右インローを軽く当てる田口。左ローも。慎重な両者。田口の右ストレートも遠い。左回りの田口は右インロー、左ロー。田口も左ミドル、右ロー。
2R、左ローを突く田口。水野は左で飛び込むが牽制。田口の左の蹴りの打ち終わりにシングルレッグから右で差して組む水野。両脇差してクラッチも顔を剥がそうとする田口を崩す。もとに戻す田口にクラッチは組んだままの水野。田口は金網背に左小手。ブレーク。
右ハイで牽制の田口。右オーバーハンドを見せる水野はダブルレッグもスプロールする田口。そこに金網までドライブしてシングルレッグを引き出そうとする水野。回って金網背に戻す田口に水野はシングルレッグも田口は凌ぎゴング。
3R、左回りで外足を取る田口。ダブルレッグで金網まで押し込む水野はシングルレッグに移行。左で首を巻く田口を回して倒そうとする水野だがここでブレーク。
(C)GLADIATOR/ザワンTV
左三日月蹴りの水野。遠間からダブルレッグで飛び込みそのまま金網まで詰めてシングルレッグの水野。肩で金網にピンしてヒザ突き、2度回して崩すが、金網背に立ったままの田口。ダブルレッグに移行すると金網際で両足を水平にして防御。ならばと水野はシングルレッグからヒザ! さらに組んで崩してゴング。
判定は2-1で水野が勝利。5月の中川皓貴戦のスプリット判定負けから再起し、MMA戦績を4勝1敗とした。
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▼第9試合 GLADIATORフライ級 5分3R〇オトゴンバートル・ボルドバートル(Shandas MMA Fitness Center)56.9kg[1R 2分59秒 TKO] ※パウンド×和田教良(ガイオジム)56.9kg
月大会で実施予定も延期発表となっていた「GLADIATORフライ級王座決定トーナメント決勝=王座決定戦」のオトゴンバートル・ボルドバートルとNavEの一戦が、NevE選手のヒザの負傷が癒えず、7月大会にも間に合わず。10月大会へと再度の延期が決定した。
5月に続き、オトコンバートルの試合が流れることを阻止すべく対戦相手を探していたところ、和田がこの強豪ファイターとの対戦を承諾。
和田は「フライ級王座決定トーナメント」本命と見られていたチェ・ドンフン(『ROAD TO UFC 2024』参戦中)と2月に対戦し、三日月蹴りからパウンドアウトで敗れた。あの敗戦から再起を図っているところで、オトコンバートルという難敵とのワンマッチ戦を受けて立つことになった。
2試合連続のアジアの強豪との戦いというオファーを受けて立つ和田の漢気、まだまだ未知のモンゴルの新鋭との対戦はフライ級戦線にどのような影響を与えるのか。
◆和田教良「負ける覚悟を持って勝ちに行く」「かなり強い相手。下馬評を覆せるよう負ける覚悟を持って勝ちに行きます!! 応援よろしくお願いします!」
◆オトゴンバートル・ボルドバートル「決勝戦が10月延期は残念だけどワンマッチに感謝」「3月大会が終わった直後から次の試合に向けて練習を重ねてきていますが、決勝戦が10月大会まで延期されたことは残念に思っています。しかし、GLADIATORが7月大会でワンマッチを組んでくれたのでとても感謝しています。また和田選手も試合を受けてくれてありがとうございます。7月7日は良い試合になるよう頑張ります」
(C)GLADIATOR/ザワンTV
1R、右ローから入る和田にオトコンバートルは後ろ廻し蹴りからワンツースリー。組む和田の足をすく上げてテイクダウンもスタンドに。
右ローの和田に左右連打のオトコンバートルは和田を崩してパウンド。和田はディープハーフから差して立ち上がり、左で差して金網に詰めて右を突くが、一瞬の瞬発力で突き放す。
左から右と4連打からの左ハイにダウンする和田はパウンドのオトコンバートルにディープハーフに潜るが、そこに鉄槌連打のオトコンバートル! レフェリーが間に入った。
MMA3勝0敗、21歳のオトコンバートルは、「GLADIATORで2度目の試合で勝てて、家族チームメートに感謝します。NavE選手、早く戦いましょう」と10月の決戦に向けて呼びかけた。
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【プレリミナリー】
▼第8試合 GLADIATORバンタム級 5分2R〇土本暉弘(総合格闘技Asura)61.2kg[判定3-0] ※20-18×3×藤原克也(SMOKER GYM)60.8kg
1R、ともにオーソドックス構え。右ローから入る土本。藤原は左から入る。右カーフの土本は左インローも。藤原はワンツーもまだ遠い。土本の左の蹴りを掴んでニータップ気味に倒す藤原だが、すぐに立つ土本は右を当てる。
詰めて左ヒザ。さらに蹴り足を掴んで右を打ち込む藤原。金網から離れる土本。左サイドキックも掴みに行く藤原。左右を突いて前に。しかし、藤原の左の打ち終わりに右! いったん下がる藤原の蹴り足も掴む土本。足を抜く藤原は左前手フックで飛び込む。
2R、右カーフの土本に詰める藤原。速い左フックを突く土本。しかし左瞼をカットし、ドクターチェックで止血。藤原も右目周辺を腫らせながら待つ。「行けます、行けます」という土本。
出血が止まり、再開。組む土本に体を入れ替える藤原だは、足払いで立ち上がりにスタンドバックに。すぐに突き放す藤原が前に。左インローも。右ローを返す土本。ダブルレッグテイクダウンもすぐに立つと小外刈テイクダウンは藤原!
しかしすぐに立つ土本がバッククリンチから離れる。右の打ち合いから土本も左をヒットし、ダブルレッグへ。ここを切る藤原は左右。右ロー。前に出るのは藤原。土本のニータップを切る。ワンツーの右の打ち合いは土本! 右で倒れた藤原に鉄槌も立つ藤原。組む土本に突き放し押し返す藤原、ゴング。
(C)GLADIATOR/ザワンTV
判定は3-0(20-18×3)で土本がカットのピンチを乗り越え、24歳の土本が判定勝ちした。3月の吉田開威戦の判定負けから再起し、これで4勝1敗とした。
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▼第7試合 GLADIATOR 81kg契約 5分2R〇森井 翼(LIGHT CLUB)80.6kg[判定3-0] ※20-18×3×織田ジュラシックII(総斗會 三村道場)80.8kg
1R、ともにオーソドックス構え。長身の森井は左リードジャブ。織田は左右で前に。体を入れ替え左で差す森井。右ヒザ。金網背に織田はヒジ。突き放す。左ジャブを突く森井はワンツー。サウスポー構えになる織田はオーソに戻して左右フックで詰めるが、体を入れ替えるのは森井。織田は金網背にクリンチボクシング。
2R、サウスポー構えになる織田。フックを振るが、詰める森井はヒザ、左右を当てる。織田は鼻上から出血。チェック後、再開。
森井が右ストレートで詰めて手首を掴んでも右、突き放す織田は強振もすぐに間合いを詰める森井はダブルレッグで尻を着かせる。フルガードの織田の打ち返しに、森井がパウンドしてゴング。
判定3-0(20-18×3)で森井が勝利。戦績を4勝3敗と勝ち越しにした。
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▼第6試合 GLADIATORフライ級 5分2R〇澤田政輝(矢田道場)56.8kg[1R 1分09秒 リアネイキドチョーク]×古賀珠楠(スタジオSTYLE)57.0kg
1R、ともにサウスポー構え。右ジャブの古賀。左ストレートを上下に突く。澤田はワンツーから左ストレートのダブル! そのままマウントを奪うと立ち上がる古賀の背中に乗ってリアネイキドチョークを極めた。
試合後、澤田は「初めてのマイクで緊張していますが、2連敗から勝てたんで良かった」と語った。
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▼第5試合 GLADIATORバンタム級 5分2R〇上田祐起(総合格闘技道場リライアブル)61.3kg[2R 2分21秒 リアネイキドチョーク]×福井竜郎(BRAVE FIGHT CLUB)60.0kg
1R、サウスポー構えの上田に、RISEでも戦った福井はオーソドックス構え。右インローの福井。右ストレートを胸元に突く。詰める上田に福井はオーソから左ロー、さらに右インロー。上田もローを返すと、金網に詰めて左ハイを当ててボディロックテイクダウン。
ガードの福井に送り手掴みバック奪う上田はいったん福井の身体を伸ばしかかるが、アゴ上からのリアネイキドチョーク狙いを福井も凌ぐ。
2R、オーソから左ロー突く福井。大きな左フックは空振り。右インローも。右足を外に置く上田は、左インローは遠い。左関節蹴りを突く福井に、またも左ハイからボディロックテイクダウンは上田。すぐにマウントを奪う上田は背中見せた福井にリアネイキドチョークを極めた。上田は4連敗から脱出。福井は11月のKROSS×OVER -CAGE.2でのデビュー戦から連勝ならず。
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▼第4試合 GLADIATORフライ級 5分2R〇カーヴィ(BURST)56.6kg[判定3-0] ※20-18×3×しゅんすけ(OSC)57.1kg
1R、長身のしゅんすけは右ロー。カーヴィは右オーバーハンドからシングルレッグからダブルレッグも、右を差し上げるしゅんすけ。左は小手。組みヒザのしゅんすけにハイクロッチで内側にテイクダウンするカーヴィ。ハーフからヒジを落として削る。BURSTの佐々木代表から「まとめろ」の声。
2R、出入りのカーヴィは右フック、さらに組んでシングルレッグへ。ニンジャチョーク狙いのしゅんすけを横にテイクダウンするが、右で差して金網背に立つしゅんすけは突き放すも、すぐに詰めるカーヴィはみたびシングルレッグテイクダウン。背中着きながらも金網まで這うしゅんすけ。横に寝かせるカーヴィはハーフから鉄槌、ゴング。
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▼第3試合 GLADIATORフェザー級 5分2R〇野口蒼太(SMOKER GYM)65.6kg[判定3-0] ※20-18×2, 19-19マスト野口×鶴屋健人(THE BLACKBELT JAPAN)65.6kg
1R、ともにオーソドックス構え。左右で詰める野口に鶴屋は右をヒット。左ジャブを当てる野口に、鶴屋はワンツーをヒット! 崩れた野口を詰めるが野口はサークリング。右カーフを当てると鶴屋の連打にダブルレッグテイクダウン! すぐにマウントへ。グラウンドが課題の鶴屋。
亀になって立とうとする鶴屋はアームロック狙いからガードにして立つと、アグレッシブに左右連打。そこにここも組んですぐにサイドバック奪う野口。足はいれず。
打ち合いで右を当てる鶴屋だが鼻血。軸がブレる。しかし野口も疲弊して詰められず。跳びヒザから詰める野口は金網に詰めて右! ケージを回り逃れる鶴屋。
2R、右ローから入る野口。ワンツー前蹴りは鶴屋も、右を被弾。野口の跳びヒザを潰して左右で埋める鶴屋だが、決め切れず。右カーフを連打で効かせて組んで崩す野口はサイドバックでパウンド、ヒザ。バックコントロールの野口のクラッチを切って正対し、左右で前に出る鶴屋だが、その前進にがぶりの野口。
(C)GLADIATOR/ザワンTV
頭抜く鶴屋、右から左で前進する鶴屋。左を当てるが、そこで組む野口。亀の鶴屋の立ち上がりを崩す野口。「何で立たないんだ?」とセコンドの鶴屋親子の声に立とうとする鶴屋、クラッチを緩めた野口はスタンド勝負。右を当てる鶴屋に金網まで下がる野口だが、右を返して打ち合いで押し戻す。
判定3-0(20-18×2, 19-19マスト野口)で野口が勝利した。
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▼第2試合 GLADIATORバンタム級 5分2R〇ルキヤ(正道会館 大河道場)60.5kg[1R 0分45秒 TKO] ※パウンド×上野滉太郎(BLACKBELT JAPAN)60.7kg
▼第1試合 GLADIATORライト級 5分2R〇磯嶋祥蔵(N★TRUST)70.3kg[判定3-0]×友實竜也(ゼロ戦クラブ)70.5kg
▼GLADIATORフライ級オープニングファイト 5分1R〇藤原浩太(KING GYM KOBE)55.9kg[判定3-0]×小早川大地(毛利道場)56.1kg