MMA
レポート

【RIZIN】鈴木千裕が金原正徳に初回TKO勝ちでフェザー級王座初防衛、バンタム級転向の牛久に太田が完封勝利、日韓対抗戦・スーチョルが中島にTKO勝ち、神龍が一本勝ちで「扇久保先生を超えます」、倉本がジヨンとの死闘制す、ベアナックル篠塚がKO勝ち、高木が西谷を初回KO

2024/04/29 15:04

【日韓対抗戦】

▼第8試合 RIZINバンタム級(61.0kg)5分3R
×中島太一(ロータス世田谷)
[2R 0分06秒 TKO] ※パウンド

〇キム・スーチョル(韓国)

 バンタム級では、韓国勢にとって「大将」格のキム・スーチョルが参戦。MMA21勝7敗1分で、これまで日本人に敗れたことが無いスーチョルは、2023年10月の前戦『ROAD FC 066』63kgトーナメント決勝でも、原口央を2R TKOに下している



 対する中島は、MMA17勝12敗1分。2023年4月の『PANCRASE 333』で暫定王者の田嶋椋との「バンタム級王座統一戦」でフルマークの判定勝ちで王座統一に成功している。RIZIN初参戦となった2022年4月の『RIZIN.35』では、フェザー級でヴガール・ケラモフに敗れている中島だが、PANCRASEバンタム級王者として参戦したRIZIN2戦目の2023年9月の岡田遼戦では、フルマークの判定勝利。満を持して、RIZINバンタム級王座獲りに向かう。



 1R、
ともにオーソドックス構え。先に右を突くスーチョル。中島は右ロー。スーチョルのワンツーはバックステップでかわす。



 互いに右ロー。右を当てて左を突き、ダブルレッグも背中はつけない中島。その立ち際の得意のギロチンチョークで絞るスーチョルに、すぐに右手を差し入れて防ぎ、右で差してコーナーまで押し込み、ボディロックでの2度目の崩しでテイクダウン!



 右手で頭を巻いたままコーナーで立ち上がるスーチョル。首を解いたスーチョル。中島は離れ際に左ヒジを突いて中央へ。



 右の打ち合いはともに頭をズラし、ワンツーから左ミドルに繋ぐスーチョル、中島も蹴りを返す。左ローを当てるスーチョルに右ローを返す中島。スーチョルは飛び込んでのワンツー! 右を被弾した中島だが、圧力をかけ直して右ストレートを伸ばす。スーチョルは右カーフ。中島は左手を下げると、再びスーチョルは右ストレートをを当てる。中島が詰めてゴング。



 2R、
グローブタッチ。中島の右ローにスーチョルは右から左! 中島が後方に倒れるとパウンドラッシュ! レフェリーが間に入った。歓喜のスーチョルはリングサイドのジョン・ムンホン代表のもとに駆け寄り、勝利報告。リング上に戻り、「私には大山(倍達)先生と力道山先生のDNAがいると思います。私に勝てる選手がこの世界、日本にいたら次の試合に連れて来て下さい。榊原社長や皆さん、お願いします!」と絶叫した。



 対抗戦は2-1で日本が勝ち越しも、スーチョルが韓国勢の大将として白星を挙げた。試合後、スーチョルは、ムンホン代表のもとに駆け寄り号泣したことについて「涙を見せたのは、この数カ月間、思うように練習ができなかったからです。師匠から『今のままではダメ』と言われて特訓を受けてきました。それまでの自分は言うことを聞かなかったので。あらためて、師匠の言葉は聞かなければいけないなと思いました」と語っている。

MAGAZINE

ゴング格闘技 NO.335
2024年11月22日発売
年末年始の主役たちを特集。UFC世界王座に挑む朝倉海、パントージャ独占インタビュー、大晦日・鈴木千裕vs.クレベル、井上直樹、久保優太。武尊、KANA。「武の世界」でプロハースカ、石井慧も
ブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリアブラジリアン柔術&総合格闘技専門店 ブルテリア

関連するイベント